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バンブツルテン

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『ブラック・ジャック』(手塚治虫)

ブラック・ジャック (1) (少年チャンピオン・コミックス)ブラック・ジャック (1) (少年チャンピオン・コミックス)
(1974/05)
手塚 治虫

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初出:1973.11.19.〜1983.10.14. 週刊少年チャンピオン
単行本:講談社手塚治虫漫画全集151〜168,366,367,370,371巻/
    チャンピオンコミックス旧版全25巻/新装版全17巻/秋田文庫全17巻
    他多数
備考:単行本未収録エピソードあり。
   版によってエピソードの掲載順はバラバラ。
   チャンピオンコミックス新装版は雑誌掲載時と同じ順で収録。
おすすめ度:★★★★★

王道中の王道。
手塚作品で最も多くの人の目に触れる機会がある作品でしょう。
学校の図書室に豪華版が置いてあることも多いですね。
うちにあるのはチャンコミ旧版です。
個人的になるべく初出に近い形で読みたいというのと、
収録順にも手塚氏の意思が反映されてるので、それを楽しむ意味でも。
(何より集めだした頃は他の版より断然収録エピソード数が多かった)
未収録エピソードのフォローのために文庫版も17巻だけは持ってます。

基本的な登場人物なんかの説明は、この作品に限っては野暮だと思うので
省かせていただきますw
ブラック・ジャックが無免許の天才外科医だということさえ知っていれば、
たぶん現行のどの単行本のどの巻のどの話から読んでも楽しめます。
そう、この作品の大きな魅力の一つはほとんどのエピソードが
1話完結であることによる「読みやすさ」。
作品の趣は違いますが星新一の小説を思い浮かべてもらえれば、
30年以上にわたって読み継がれてきている理由がわかるのではないかと。

医者が主人公で、病気や怪我や障害を扱う物語である以上、
下手すればトラウマになりかねないエピソードもありますが
(何せ1巻発売当時のコピーは「恐怖コミックス」)、
それだけ重くて深い内容がわずか20ページ足らずのマンガに
収まっているというのは驚くべきことだと思います。

また、もともと手塚氏の漫画家生活30周年記念として始まった作品なので、
ゲストとして他の手塚作品のキャラクターが多数登場します。
アトムやレオの登場には懐かしくなる人もいるでしょうし、
知らないキャラクターの登場がきっかけで他の手塚作品に
興味を持つ人もいるでしょう。
そういった意味でも、「初めての手塚作品」として最適だと思われます。

長期連載になった作品なのでチャンコミ新装版以外で読むと
絵柄の変動が激しいですが、それもご愛嬌。
日本のマンガの最高傑作の一つです。読まなきゃ損。絶対損。