バンブツルテン

観たり読んだり聴いたり行ったり考えたり

『舞姫 テレプシコーラ』(山岸凉子)

舞姫(テレプシコーラ) 1 (1) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)舞姫(テレプシコーラ) 1 (1) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
(2001/06)
山岸 凉子

商品詳細を見る
初出:2000.7.〜 ダ・ヴィンチメディアファクトリー

手塚治虫文化賞がきっかけで読んだ作品でした。
千花ちゃんと六花(ゆき)ちゃんという姉妹を中心に描かれた
バレエマンガ…であってそうでないような。(?)
登場人物たちの成長や確執、バレエシーンの描写が非常に丁寧で綺麗。
ストーリー自体も起伏に富んでいてハラハラワクワクさせられる、
まあなんというか「普通に」惹きこまれる漫画でした。
9巻までは。
10巻で信じられない展開が待ってました。超インパクト。
電車の中で読みながら素で動悸がしたほど。

短い言葉で作品の魅力を表現しようとするならば、「容赦の無い漫画」と
いったところでしょうか。
個人的に山野一の『四丁目の夕日』とか、萩尾望都
残酷な神が支配する』を思い出しましたが、
この2作品ほどアクが強い感じはなく、むしろ淡々と描かれてるが故に
物語に入り込まされてしまう。

第2部はまだ全く読めてなくて、また諸事情により今年はマンガを少し
自重するつもりなので、単行本が出ても買わないと思います。
解禁後、どんな六花ちゃんが見られるか楽しみです。