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「断罪!断罪!また断罪!!」(筋肉少女帯)

断罪!断罪!また断罪!!断罪!断罪!また断罪!!
(1991/07/21)
筋肉少女帯

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1 おまけの一日
2 踊るダメ人間
3 猫のおなかはバラでいっぱい
4 パブロフの犬
5 代わりの男
6 何処へでも行ける切手

画像ないのかー。映画ポスターっぽいジャケが素敵です。
あと個人的にこのアルバムの頃のメンバーのルックスが好き。

ミニアルバムながら、中期筋少の魅力がギュッと凝縮された
とてもいい作品だと思います。
短い詩の朗読(というか絶叫?)の1、キャッチーながら筋少らしい2、
不思議な雰囲気の3、橘高メタルな4、控えめできれいなバラードの5、
そしてエヴァンゲリオン綾波レイのモデルになった人物が出てくることで
一部で有名な内田プログレ6。
クレジット上はおいちゃんのみまだ作曲に参加してませんが、
このアルバムでは積極的にアレンジの面で関わったらしく、
自伝によると2はおいちゃんのアイディアが一番最初にあったみたいですね。

詞の雰囲気は、全体的に閉塞的で苦しげ。
バカな曲に見える2も、苦しさをわざと茶化すことでごまかしてる感じ。
でもその分言葉の使い方がすごく練られてるなーと思います。
エリーゼ以降は曲と不調和な歌詞を意図的に書くようになったりする
オーケンですが、このアルバムではむしろ「曲に合った歌詞」を
すごく意識しているように思える。特に4,5,6の3曲。
4の鬼気迫るかっこよさも5,6の哀しい美しさも詞と曲が合ってるからこそ。

いろんな曲をやる、一筋縄ではいかないバンドとしての
筋少がコンパクトに味わえる1枚。

余談ですがビーヲタ的に5にはなんとなくビートルズを感じます。
筋少を聴いていてビーを感じることは滅多にないんだけど
これはなんかポールっぽい。
太田さんの曲は本当にメロディが綺麗だ。