バンブツルテン

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11/4/9(土) 筋肉少女帯「春筋少桜から青葉まで!」@名古屋CLUB QUATTRO

だいぶ間が空いてしまった!ライブレポは鮮度が命だろうに。
「春筋少桜から青葉まで!」ツアー。名古屋公演に参戦してきました。
結構すでにうろ覚えになってきてしまっている部分もありますが、悪しからず。

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期せずしてツアー初日となった名古屋。
クアトロは名古屋パルコ東館7階にある。
ライブハウスというと、階段を降りて地下へ潜るイメージが強いのでなんだか不思議な感じ。

物販先行販売でピンクT(通販限定じゃなかったのか)、
タオルを購入し、身支度を整えて入場を待つ。
スタッフがやたら「こっちの方空いてますよ!」とか言ってたのがちょっと面白かった。
おせっかいじゃね?

客電が落ち、1曲目はなんだ?エンジェル?アウェー?と思ったら…
まさかの「少年、グリグリメガネを拾う」!えーこれは想定外だー!
続いての2曲目、聴き慣れたおいちゃんのリフ!1,2,3,4!ウー!ハー!
「ワインライダー・フォーエバー」
蔦Q以来、サーチライトツアーを除けばすごい頻度で披露しているのではあるまいか?
フェスでやったりもしてるし、もはやすっかり定番入り。
位置づけ的にはまさに「戦え!何を!?人生を!」と入れ替わったかたちなのかな。
必死に人生を戦っていた頃から20年経って、「よくあることだよね、珍しくもないね」と一歩引いて
人生を俯瞰するようになった、というのはこじつけか。

ここで最初のMC。
「久しぶりだなー!12月28日以来、4ヶ月ぶりだぜー!」
「久しぶり過ぎて、筋肉少女帯のことを忘れてしまったぜ!」の振りから、
おいちゃんに「あっ!ラーメン好きな人だあっ!」うっちーに「空手バカボンの人だあっ!」
今回のサポートドラマー・PONさんに「そしてあなたは一体誰っ!?」でPONさん紹介。

PONさんはハードロック親父(すみません)な雰囲気の方で、
オーケンの振りにもニコニコ愛想良く応えてくださっていた。いいひとだ。
「今日のライブのテーマは何かと問うならば!」
「PONさんに筋少が、筋少のライブがどういうものかを教えることだー!」達者な流れである。

盛り上がるために何が必要かと問うならば!酒だ酒だ酒持ってこーい!で一気。
\きょーおのおっさけが飲めるのは おーつきっさんのおかげです/
ちゃんと全部飲めてました。
しかし、一気コールにはいつも参加するものの、正直結構ガチで心配ではある。大丈夫かなあ。

「震災以来、テレビでは松方弘樹さんのご家族を見ることが多くなって…」
「あの、いろんな人が『上を向いて歩こう』を歌っているやつ、
オレはどうしてあれに呼ばれていないの?」(笑)
「最近は何をするにも不謹慎不謹慎で…
筋少はなあ、存在自体が不謹慎なバンドなんだよ!」カッコイイ。(笑)

「アウェー感を味わっているぜ!」からの「アウェーインザライフ」
「♪あー 波打つ人間の海の中で」で、静かにふつふつとフロアが波立つ感じがとても好き。
続いては、おお、出囃子イントロ!「レセプター(受容体)」
踊れ踊れよ大乱舞!緩急があって楽しい曲です。

MC。
あれ持ってこーい!で出てきたのは、よだれかけとガラガラ(笑)
世にロックボーカリストは多かれど、このいでたちで歌うのは大槻ケンヂただ一人であろうな。
しばしガチの赤ちゃんプレイに勤しむオーケン
「PONさん…PONさんの夜の生活の方は…」
PONさん「至ってノーマルです!」ノリが良くてありがたい!(笑)

ダラダラ赤ちゃんプレイからの「踊る赤ちゃん人間」
そして橘高さんがピンを浴びてのギターソロ。
ギターソロから始まる曲といえばあれしかありません!「家なき子と打点王
Aメロからガンガン折りたたみ、Bメロでは間髪入れぬ掛け合い。
「マルコ!」「パトラッシュ!」「愛を!」「君に!」
「デッドボール!」「アウト!」「タイム!」「何を?」
間違えずに全て言えると気持ちいいです。(笑)
この曲がくると、次に「爆殺少女人形舞一号」がくる態勢に勝手になってしまうけど、今回はなし。

オーケン「おいちゃんとうっちーは、地震のときに同じ行動をとっていたんだよねえ」
おいちゃん「昼にラーメン屋を2軒はしごして、(橘高さん「ブレないねえ」)
今夜はマッコリでも飲もうかなーと思ってマッコリを買って帰り、
玄関先でマッコリを置いて着替えに行こうとしたところで揺れたんです。
で、咄嗟にマッコリのビンが割れたらまずい!と思って、慌ててマッコリを押さえていました」
うっちー「残念ながらラーメン屋には行っていないんですが、
いつものようにコンピュータをいじっていたら、揺れ出したので、
コーヒー牛乳の入ったグラスを、慌ててお勝手に持って行きました。
そうしたら、僕の家には古いブラウン管のテレビがいっぱいあるんだけど、それが全部落ちていた。
コーヒー牛乳に救われた命!」

うっちー「コーヒー牛乳作りたいんだけどねえ、牛乳があんまり売ってなくて」
オーケン「皆さんねえ、買い占めとか問題になってますけど、
物販は!買い占めていただいていいんですよ!」
橘高さん「なんか品薄らしいぞ。早く買わないと」
うっちー「…デマに惑わされないように」
美しいコントだった(笑)

タオルを回せ!物販促進ソング、「これでいいのだ」
おいちゃんのカッティングがフィーチャーされるのがうれしい。

PONさんはもともとジャパメタの人で、橘高さんと知り合いだった。の流れから、
ナゴム勢とジャパメタ勢の茶番が始まる(笑)
「よ、伝染病!」おいちゃん「そっちかよ!?w」
こういう同窓会的なノリ、かわいくて好きだ。

エディとPONさんも一緒に「じーさんはいい塩梅」

そしてフロアに響き渡る、慣れないシンセ音。
このSEは!このリフは!まさかの「パレードの日、影男を密かに消せ!」
今回、サウンドチェックでこの音を鳴らしてたとき、
近くのお客さんが「こんな音使う曲あったっけ?」と話していた。
このレア曲がまさか来るとは思わないものな…!
やはり高いところのキーは出せないようで、音程には大いにアレンジあり。
でも、でも、語りを省略せずにやってくれたんですよ!
復活後、長い曲や語りをやりたがらないオーケンが!
続くのは「星の夜のボート」
またもあちこちから歓喜の声が上がります。
大人っぽいシックな曲で、初めて聴いたときからとても好きだった。

「うっとりしたかー!」うっとりするさ!こんな曲順!
「パレードの日は、たしか1ツアーしかやってないよねえ」
「星の夜のボートもあんまりやってないんじゃない?」
「いや、星の夜のボートは昔はチョーやってたよ」「うん、チョーやってた」
パノラマ武道館の映像なんかで見ることができますね。
ゴーゴー蟲娘とかもチョーやってた!」うっちー「ええ?アレ(一弦ベース)なのに?」
どうなんでしょうね?

メンバー捌けて、ステージにはオーケンとエディ2人。
山と渓谷か?と思ったら(サーチライトツアーでやって楽しかったので密かに期待した)、
「近々また名古屋に来ます」ということで、特撮ライブ再開のおしらせ。

「怒涛の後半戦いってもいいかと問うならば!」
「イワンのばか」もうすっかりポルカの裏技で定着(笑)
「サボテンとバントライン」では、私は見えなかったんですが、
うっちーがすごいニコニコしていたそうです。
エディのコーラスが超アツいカーネーション・リインカネーション」
そして「ツアーファイナル」
「ツアー初日なのに、『ツアーファイナル』でこんなに盛り上がってくれて嬉しいぜ(笑)!」
みたいなことを言っていたような。

本編ラストは「Guru」
オーケンソロでは何度も聴いている曲だけど、私は筋少のライブで観たのは初めて。
力強いオーケンの歌唱、おいちゃんのコーラス、
ドラマチックなピアノにギター、そして終盤の盛り上がり。
ずっと生で観たいと思っていた曲だった。感動。

アンコール、オーケンがギターを抱えて登場。
弾き語りで「人間のバラード」を披露。
様になっていたというか、半年くらい前ののほ学でよたよた弾いてた姿からは信じられないほど、
「ちゃんとして」いた。
自然、オーディエンスからもあたたかい拍手が。
楽屋でエディに「お前、それで食っていく気だろ」と言われたらしい(笑)
いつのまにか登場していたエディが「でも、上手くなったよ」と誉めていた。

メンバー全員登場。プラグレススタイル。
「震災以降、テレビでもラジオでも当たり障りのないいい人ソング、がんばれソングばかり流れている。
でも、世の中にはそういういい人ソングでは癒されない人だっているはずなんですよ。
そういう人達を癒せるような音楽を、我々はやっていこうと思う」
オーケンが震災後、いろんな場で言っていることですね。
「とか言って、なんか『Guru』で本編終わるとすごいいい人っぽいけど」
うっちー「『がんばれ』って言ってないからいいんじゃない?」(笑)

次の曲も、何年ぶりかなあ?初めてやるんじゃない?
うっちー。うっちーも歌ってよ。ということで「旅の友」
わーーー!大好きな曲です。嬉しい!
この曲の世界は、筋少の中でも独特だよなあ。
ファンタジックで、ノスタルジックで、切なげで、優しくて。
うっちーが1番だけ歌いました。
普段の太いコーラス声じゃなくて、すごくいい声でしっとり歌いあげていてドキドキしてしまった。
続いて、バンドスタイルに戻って「香菜、頭をよくしてあげよう」
これもプラグレスじゃないバージョンは久々に聴くような。
そして「ロシアンルーレット・マイライフ」「へそ天エリザベスカラーと、
ノリノリのノリスケさんな曲が続きます。
「へそ天」、これも私は初めてライブで聴いたんですが、すごく踊れて楽しかったー!

「サンフランシスコ」でオーラス。

終演後、おいちゃんがいつものように前方のお客さんにタッチしてくれました。
私もギリギリ届いた!
AXやリキッドは最前からステージまでちょっと距離があって、
滅多に届かないので蔦Qツアーの赤坂以来でしたー嬉しかった!
最後、マイクを通さずに「また!」っておいちゃんが言ってくれました。

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個人的には11月のサーチライトツアー以来、5か月ぶりの爆音筋少ライブでした。
本当に、会いたかった。会えてよかった。
いい人ソングでも頑張れソングでもなく、筋少という存在に一番励まされる。
今度は大阪で。不謹慎な生き様を見せてください。

【セットリスト】

・少年、グリグリメガネを拾う
・ワインライダー・フォーエバー
・アウェーインザライフ
・レセプター(受容体)
・踊る赤ちゃん人間
・家なき子と打点王
・これでいいのだ
・じーさんはいい塩梅
・パレードの日、影男を密かに消せ!
・星の夜のボート
・イワンのばか
・サボテンとバントライン
カーネーション・リインカネーション
・ツアーファイナル
・Guru

Enc.
・人間のバラード
・旅の友
・香菜、頭をよくしてあげよう
・ロシアンルーレット・マイライフ
・へそ天エリザベスカラー
・サンフランシスコ