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バンブツルテン

観たり読んだり聴いたり行ったり考えたり

2013/2/9(土)すかんち「すかんち結成30周年TOUR Final! アメイジングすかんち2013」@渋谷公会堂

2013年2月9日、奇跡と伝説の目撃者になりました。
すかんち結成30周年TOUR Final! アメイジングすかんち2013」@渋谷公会堂の感想です。

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開場の1時間前、16:30より先行物販開始。
「混雑必至!」とのアナウンスもあった通り長蛇の列!

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考えたら会場限定CDを含むほとんどの物販商品は12月のツアーから販売が開始されたので、
東京で購入できる機会は今回だけだったのね。
CDは大阪公演で購入していた私は、トートバッグ購入にガチャガチャを5回。
チラシにもなっている、5人でQUEEN?のジャケットを模したデザインのやつが欲しかったのだが
残念ながらゲットできず。
ただ、大阪で入手していた「すかんち」ひらがな表記(珍しい何かエスニックな柄)のものとあわせ、
ポンプさん以外のメンバーが全員揃ったのでわりと満足。かぶらなかっただけでも良し。

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ドクターうつくしいよドクター。
そして、今回の物販のトートバッグの収納力はすごいです。
スーパーの朝市も安心なレベル。よい買い物をした。

開場時間の17:30より少し早くから入場できるようになっていました。
今回、ROLLYオフィシャルサイト先行でチケット取ったのですが、1F20列目とわりと後ろの方。
オペラグラスなしでもぎりぎりいけるかな、ぐらいの距離でした。
隣の席のふたりが、チラシを見ながら「えっ筋少ってまだやってるんだ!すごいね!」などと話していて
なにかニヤニヤする。まだやってるどころか10月に対バンしてますぜ!

ステージには、30thロゴの金色の巨大なオブジェ。
両サイドの赤い幕と合わせてすごくキレイなセットで心躍る!

開演時間少し押し、18:15頃。ツアー共通のOPSE。
大阪と同じ、「OK! Baby Joe」で幕開け!
真っ赤なキラキラジャンプスーツのROLLY、燕尾服にハットでマジシャン風の文明さん、
ポンプさんとサトケンさんはラフに、そして我らがドクター田中は黒いロングコートのようなステキ衣装!
カッコイイ!!こんなにまともにかっこいいドクターこのツアーで初めて見た!

軽快なサウンドと猟奇でコミカルな歌詞で一気にすかんちワールドに引き込まれ、
続けざまにデビュー・シングル「恋のT.K.O.」、今回もドクターの高音ソロが冴えわたる!

「17年ぶりの渋谷公会堂、…その間、この渋谷公会堂さんも別の名前になっていたりとかして(笑)
 今日は、最後まで楽しんでいってください!」というROLLYのMCを挟み、
「4枚目のアルバム『OPERA』から」ということで「Mr.タンブリンマン」
湖畔の情景を思わせるような照明の演出が効果的で、
ホールという環境はすかんちの楽曲によく似合うのだなあと最初に実感した曲でした。

「我々のデビュー・シングルの、カップリングだった曲です」と「ウルトラロケットマン
「続けて参りましょう」と「恋するマリールー」

ここでROLLYによるメンバー紹介。
「キーボード、ミスター小川文明!ドラムス、ミスター小畑ポンプ!
 みなさんご存じの日本一のベーシスト、マルコシアス・バンプの佐藤研二さん!
 そして…最近めっきりスタミナつけました。もう昔の彼ではありません。
 すっかり20年前に戻っております。50歳にして若さを取り戻したすかんちの英雄、ドクター田中!」

ドクターコールに沸く会場に、ドクターがマイクを握り語る。
今スタミナが云々紹介されたのに、すでにだいぶ疲れている(後から考えると、これがフリだったんだな)。
「…まだ、5曲目。」(\がんばれー/)
「実はね、数日前に、ちょっとビデオを録る機会があったんですよ。
 (5月に発売されるDVD用の特典映像的な何かと思われる)
 で、何か意気込み…みたいなことを言うときに、ROLLYがね、『60になっても!70になっても!」
 みたいなこと言うやない?でも、それ俺は無理やーと、いや皆さんはやっていただいてもええんやけど、
 俺はもうええわーと、小川さんもおるしーと。
 それでちょっと、後ろ向きな発言をしてしまったんですけども。
 でもやってみたら全然イケるな。
 ナントカは世にはばかる?たぶん、みんなやめてしまって誰もおらんようになっても、
 一人で『すかんち〜!イエ〜!!』言うてやってんの俺やわw」

一度は「懐かしのメンバー」になってしまったドクターからの、照れを含んだような前向きな発言に
ますます沸くオーディエンス!(というか私)

ドクター「とはいえ!…これが最後かもしれない。(\ええええーーーー/)
 そういう思いを込めて歌います。『恋人はアンドロイド』!」
ドクター曲ではライブ盛り上がり鉄板のこの曲、今回も存分にステージを駆け巡って、
力の限り熱唱してくれました!

と、歌い終わったドクターの様子がおかしい!
ドラムセットの前に、まるで某YOSHIKI様かという体で倒れこむドクター!w
文明さんのキーボードが救急車のサイレンを奏でる中、現れた2人の救急隊員に担ぎ出されるドクター!w
ベタベタな小芝居に思わずロッキンとOTODAMAでの筋少を思い出さずにはいられず爆笑。
…が、これはこの後の感激の瞬間につながる伏線だったのです。

ドクターの退場とともにステージは暗転。
ポンプさんが刻む「We Will Rock You」のリズムをバックに、ROLLYのナレーション。
「2009年11月、アメリカ・ネバダ州の自宅マンション階段より転落。
 夢と現実の狭間を彷徨い続けた彼女の心に浮かんだキーワード、それは―『すかんち』。
 懸命のリハビリを経て、ついに彼女はステージに戻ってきたのです」

―そして、ステージ中央のせり上がりに、ついにこの日のアメイジングな主役が登場。
フワフワにデコられ、天使の羽根がついた車椅子に乗ったShima-chang!!
後ろにはナース役のスタッフが、傍らにはお医者さんに扮したドクター!(ドクターだけにね!)

ステージ前方に降りてきたShima-chang。「えーっと…生きてます!」
もう、ここで涙腺決壊。声の限りにしまちゃーん!しまちゃーん!!叫んでいた。
「なんか、夢みたい。(死ぬような思いをして、戻ってきたら)全部パラダイスみたいなの」
間をおかず、文明さんがあのイントロを奏で、思わず悲鳴を上げてしまった!
「Sugar Sugar Baby」だ…!

童話的な世界観とか、言葉の使い方とか、可愛らしいメロディとかがとても好きな曲。
今日聴けることは正直、あまり期待していなかった。
事前にROLLYがShima-changの状態をにおわせるような発言をしていたし、
1曲フルでメインボーカルを取るこの曲は厳しいのかな…と。
だから余計にもう、聴けたことが、歌ってくれたことが嬉しくて嬉しくて、涙が止まらなった。
サビの「♪今夜ネヴァーランドへ…」のところでは、ドクターとナースさんが前に出てきて、
とっても可愛らしい振付をしていたので全力でマネしました。

Shima-chang「次は…ちょっと、難しいんだけど、大事な曲なので」と前置きして始まったのは、
「好き好きダーリン」!!
うわああああーーーー!!これもホントにホントに大好きな曲。
壮大なスペース・オペラでかわいそうなお話なんだけどコミカルでくだらなくてでもすごく構成が凝ってて、
すかんちの好きなところはいっぱいあるけど、一部はこの曲に凝縮されてるってぐらい。
もちろんドクターの悪徳商人ぶりも絶好調!!ホント、今のドクターのクオリティで聴けて嬉しい!

渋公に感情の揺れ動きの渦を巻き起こし、大歓声の中でShima-changは退場。
余韻さめやらず始まったのはこのツアーの目玉ともいえるはっぴいえんどカバーの「かくれんぼ」
Shima-changと共にいったん退場して戻ってきたドクターは、白衣を脱いで黒シャツ+黒パンツに
赤坂でオーディエンスを混乱に陥らせた赤フレームのグラサン着用で偽エグザイル仕様になっていた(笑)

ここで、文明さん・ドクターがギターを構え、「スローソンの小屋」
これまたこのツアーの目玉コーナー。
ROLLY「昔、全員でギター弾くっていうことでブルー・オイスター・カルトっていうバンドが一世を風靡…
 しなかったんだけれども(笑)。ブルース・ギターの名手、小川文明!」
文明さんギターソロ。
ROLLY「カミソリ・カッティングのドクター田中!…黒いカッコ似合うなあ…(笑)
 ちょっと前に、あるお店ですごい怖そうな人が飲んでて、話しかけられたら嫌やなー思ってんけど、
 あの人にスゴイ似てるわ(笑)」
ドクターのカッティング。
と、そのまま知らない曲に流れ込み、ワンフレーズだけ歌うROLLY以外の皆さん。
ROLLY「…いまの曲、なに?」
文明さん「ブルー・オイスター・カルトの『ゴジラ』!w」
なんと、ROLLYに内緒でみんなで仕込んだドッキリだったらしい!お茶目なおっさんたちだなー!
そしてドクターがピック投げてたwゲットした人いいなー超レアだよ!

ZEPチックなギターリフからの「必殺のハードラブ」では、
またまたこのツアーの目玉商品、ドクターのリコーダーソロが披露される。
ROLLYがドクターの方を見て片足を上げて「シェー」みたいなポーズしてて、
ドクターにもそれを促してる風で、そのうちドクターもそのポーズをしてたんだけど、
ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンがフルートを吹くときのマネなんだそうで。
どこまでも外タレリスペクトな人たちだなー。かわいいな。

「恋は最後のフェアリー・テール」「ロビタ」と後期曲を続け、
ROLLY「何も言うことはない。ただ一言…Rock'n Roll!」
おなじみ「恋の1,000,000$マン」!間奏でお札をばらまくパフォーマンスも健在。
賑々しく本編は終了。

しばらく拍手が続いて、途中でピーッ!とホイッスル?を誰か(客席から聞えたけど仕込みかも)が
鳴らし、一斉に「We want すかんち!」コールに。

ステージに登場するメンバー。(ドクターは変な帽子をかぶってさらに怪しくなっている)
ROLLY「…今日、ビデオの収録をしているんやけど、ハプニングが多くて見るの怖いわ」
ポンプさん「5月の末にDVDが出ますんでよろしく」

アンコールはこちらもおなじみ、文明さんがメインボーカルを取って暴れまくる「MANGO JUICE」
ROLLYと文明さんのチューもすっかりこの曲の名物となりました。
真っ赤な照明を浴びたポンプさんのドラムソロもカッコいい!

そして、「もう一度彼女を呼び込みましょう。Shima-chang!」というROLLYのコールで
Shima-changが再び舞台に登場!
ROLLYも胸がつまっているようだった。
「ロックは…いや、ロックだけじゃないね。音楽は、総ての音楽は素晴らしい。
 音楽がこんなにも人と人をつないで、人の心をひとつにする。
 こんな素晴らしいメディアはほかにはないね!」と語るROLLY
あのお茶目な面白がらせ屋さんのROLLYが、こんなにストイックな言葉で語るのが新鮮で、
でもあえてそれを口に出さずにはいられなかったんだなと、いっそう胸が熱くなった。

「では…我々のヒットソング…みたいなのを。(笑)みんなで一緒に歌おう!大合唱だ!
 実は、Twitterを見ているんだ!『恋のマジックポーションいい曲だ〜』って言ってる奴、結構いる!
 ももクロに曲も書いたし、すかんち再評価来てるんじゃないの!?
 これからリバイバルヒットだってありうる、武道館だってあるかもしれない!
 もしも!if!我々が武道館公演をやったら、そのときはみなさん、来てくれますか!
 そのときは、みなさんは自慢していいはずだ!『渋谷公会堂も行った』ってな!
 ほかの皆さんは新参者だ!仲良くしてやってくれ!
 教えてやってくれ!どアホウのロックンロールの真髄をな!!」
このROLLYの煽りが最強にかっちょよくってしびれた!!
そしてもちろんオーラスは「恋のマジックポーション
号泣してしまうShima-changに、合唱しながらこっちまで滂沱の涙。

曲が終わり、エンディングSEが流れる中、オーディエンスの大歓声に応えるメンバー。
ふと見ると、サトケンさんがステージから去っていた。
ROLLYがおそらく袖にいるサトケンさんを呼ぶジェスチャーをしてたけど出てこなかったサトケンさん。
あくまでもShima-changの代わりにステージに立っているサポート役という立場に徹したのだろう。
最高にクールで、熱くて、大人でかっこいい人だなと思った。

Shima-changを囲んで、文明さん・ポンプさん・ROLLY・ドクターでご挨拶。
Shima-changも車椅子を押されてステージから去り、その後、文明さんもスッといなくなった。
ポンプさん・ROLLY・ドクター。Shima-changと一緒に、30年前にすかんちの歴史が始まった頃から
デビュー後の数年間。下積みと輝かしい時代をつくりあげたメンバー。
彼らがいま舞台に揃っていることも、奇跡の連続の上に成り立ったドラマ。

バンドって、すごく奇跡で、すごくドラマ。
だから、そのときそのときをしっかり目に焼き付けておかないといけないって思った。

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感激をアンケートに叩きこみ(「頼むからまたライブやってね!」という旨を書き殴った)、
ふと見るとまたもや物販が長蛇の列。

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この日の渋公は間違いなく伝説になるし、歴史に名を刻む一夜になったと思う。

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本当に凄いライブだった。
楽曲や演奏のクオリティが高いのは、そりゃ大好きなバンドだからわかってたんだけど、
ホールという空間が、演出が、こんなに似合うバンドだったんだな。
これは、是が非でも「死ぬ前に武道館」してもらわないと。

すかんちを始めてここまで引っ張ってきてくれた、すかんちの「ヒロトマーシー」であり
オーケンとウッチー」であるROLLYとポンプさん。
病との闘いからの復活ステージをパワフルに、元気いっぱいにキメてくれた文明さん。
サポートとして、前には出ないけれどもうなるベースでしっかり支えてくれたサトケンさん。

そして、ノリノリでいろんなキャラを披露してくれたドクター田中!
今のすかんちは、文明さんという無敵要塞を備えた鍵盤ヒーローを擁しているので
ぶっちゃけ鍵盤弾きとしてのドクターの出番は少ないのだけど、
その分自由に踊ったり、煽ったり、手拍子したり、タンバリン叩いたり、リコーダー吹いたりと
「ドクター田中」というキャラクターを見せてくれている感じで、個人的にはとてもうれしい。

(ドクターの鍵盤センスがすかんちのサウンドをすごく独特なものにしていたとは思ってるので、
 本当はもちろん弾いてくれた方が嬉しいんだけど、文明さんがいるすかんちでそれをやるのは
 いろんな意味ですごく難しいと思う。そして、文明さんにももちろんすかんちに居てほしいので)

何より、あの歌声!超音波コーラス!
あれがあってこそのすかんちだって本当に思う。たぶん後期の音源で一番ピンと来なかったポイント。
取り戻してくれてよかった。鍛えてくれてありがとう、戻ってきてくれてありがとう!

そしてそして、Shima-chang。
心からおかえりなさい!会いたかったよ!を言いたい。
私はファンになったのが08年頃だったので、惜しいタイミングでShima-changを生で観たことがなくて、
初めて観たすかんちのステージが10年のShima-chang支援ツアーだった。
あのとき、いつか元気なShima-changに会えますようにって本当に願った。

今回、Shima-changはすごく頑張ってステージに出てくれた。
あまり動かない手を振って、ところどころたどたどしくも、変わらない歌声を聴かせてくれて。
どんなにつらかったか想像もつかないけど、笑顔で戻ってきてくれた、それが全てだと思う。
ゆっくりでいい、無理をしなくていいから、あの笑顔を絶やさずにいてほしい。
それで、もしもいつかベースを弾くShima-changを見ることができるなら、こんな幸せはない。

翌2月10日、私は27歳になりました。
人生でこんなに激しく感情を揺さぶられながら迎えた誕生日はなかったと思う。
すかんちに、すかんちと出会わせてくれた音楽の神様にお礼を言いたいです。

【セットリスト】
・OK! Baby Joe
・恋のT.K.O.
・Mr.タンブリンマン
・ウルトラロケットマン
・恋するマリールー
・恋人はアンドロイド
・Sugar Sugar Baby
・好き好きダーリン
・かくれんぼ
・スローソンの小屋
・必殺のハードラブ
・恋は最後のフェアリー・テール
・ロビタ
・恋の1,000,000$マン

Enc.
・MANGO JUICE
・恋のマジックポーション