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バンブツルテン

観たり読んだり聴いたり行ったり考えたり

2014年上半期面白かったマンガまとめ

新職場に来てから3週間が経過します。
おつかいと単純作業から少しずつ勉強の日々。


もはや7月も下旬ですが…
上半期終わりということで、6月までの間に読んだマンガのピックアップでも。

田畑由秋,大熊ゆうご 『ヤングブラック・ジャック』(秋田書店 既刊6巻)

ヤングブラック・ジャック 1 (ヤングチャンピオンコミックス)ヤングブラック・ジャック 1 (ヤングチャンピオンコミックス)
(2012/05/18)
田畑 由秋、大熊 ゆうご 他

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昨年あたりから話題になってるなあとは思っていたんですがなかなか手に取る勇気がなく。
思い切って読んでみたらとても面白いです。
手塚オールスターを贅沢に使って、ブラック・ジャックがああいうキャラクターに成長した過程を
丁寧に想像して描写している。
秋田書店のドル箱BJを使った数々の企画には首をかしげたくなるものもいくつかありましたが、
この作品は、原作の世界観と手塚キャラクターたちへの愛情とリスペクトを十分に持った上で、
今の時代に合ったマンガへの換骨奪胎を試みていて、好感が持てる。
あと黒男さんはじめとする主要キャラたちの色気が凄まじくて、その方面の盛り上がりにも寄与しそう(笑)。
時系列があっちこっちに飛ぶのが少しわかりづらいかな。それも『火の鳥』みたいで面白いけども。

■谷 和野 『いちばんいいスカート』(小学館 全1巻)

いちばんいいスカート (フラワーコミックスアルファ)いちばんいいスカート (フラワーコミックスアルファ)
(2014/03/10)
谷 和野

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表紙とタイトルとためしよみの表題作に惹かれて購入。
親しみやすいかわいいお話にとどまっている表題作に続いて、どんどん不思議で深遠な
(でもあくまで平易でちょっとユーモラスな)世界が登場してくるのが面白い。
24年組大島弓子?)っぽさもほんのり感じつつ、でもとてもフラットな、
あまり体温を感じさせない作風はとても今っぽいとも思う。
この人は追いかけたいなー。

■朝田ねむい 『兄の忠告』 (プランタン出版 全1巻)

兄の忠告 (Canna Comics)兄の忠告 (Canna Comics)
(2014/01/27)
朝田 ねむい

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Twitterでフォローしている方がすすめているのを見て。
これ、BLコーナーだけに置かれるのは本当にもったいないし、
帯の「こんなBL見たことない!」というコピーもどうなん…という気がする。
系統としては石川雅之さん、石黒正数さんとかと近いエリアに分類できそうな、
奇妙でちょっとキュンとする短編集だった。
ひどい(褒め言葉)ペンネームも含めて飄々とした雰囲気が好き。
最後の一編以外はBL未満なので多くのマンガ好きに読まれてほしいと思います。
どうでもいいけど、プランタン出版って聞いたことないなと思ったら母体はフランス書院なのね。

■あきやまひでき 『かびんのつま』 (小学館 既刊1巻)

かびんのつま 1 (ビッグコミックススペシャル)かびんのつま 1 (ビッグコミックススペシャル)
(2014/04/30)
あきやま ひでき

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化学物質過敏症」なる病気に悩まされる奥さんと自分の生活を綴った自伝、エッセイ的作品。
回想の形で語られているのが気になる…8月に2巻発売。

武富健治 『惨殺半島赤目村』 (泰文堂 全2巻)

惨殺半島赤目村(1) (アース・スターコミックス)惨殺半島赤目村(1) (アース・スターコミックス)
(2013/02/12)
武富健治

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目を背けたくなる、B級感溢れる伝奇でスプラッタでホラーでパニックなサスペンスに仕上がりました。
武富さんの作風が一番活きる方向性の一つな気がする。素晴らしい。
鈴木先生が友情出演しています。

■清家雪子 『月に吠えらんねえ』 (講談社 既刊1巻)

月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンKC)月に吠えらんねえ(1) (アフタヌーンKC)
(2014/04/23)
清家 雪子

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萩原朔太郎はわりと現代のおたくたちに愛好されている詩人のイメージがあったので、
こういう題材として取り上げられることに意外性はないし、
そういう目線でも充分に楽しめるつくりになっているけれど、周辺の人物も含めて、
それぞれのキャラクターへの落とし込み方はイマジネーションに富んでいて面白い。
いろんな層から注目されそうな作品。

■宮崎夏次系 『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』 (講談社 全1巻)

夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない (モーニングKC)夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない (モーニングKC)
(2014/05/23)
宮崎 夏次系

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この人はやっぱり天才だと思う。成長する天才。
現時点で単行本になっている3冊の中で、今作が一番好き。
静謐なようで暴力的なほどに激しく読み手の感性を揺さぶってくるこの人の作品は、
すごく変な表現だけど、極彩色の音楽のようなマンガだと思う。
あと、第一話の擬音とその描き文字の存在感がすごい。プロペラさんのケータイが鳴るシーンにゾクッとした。