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『酒気帯び車椅子』(中島らも)

酒気帯び車椅子 (集英社文庫 な 23-22)酒気帯び車椅子 (集英社文庫 な 23-22)
(2008/07)
中島 らも

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遺作。
「バイオレンス作品」と銘打たれている通り、らもさんの小説としては
暴力描写が激しい、異色な作品でした。

テンポがよく読みやすい文章はらもさんらしいけれど、
「『戦う車椅子』というアイディア一発のために無理矢理作り上げた物語」
感が強くて、ストーリーを積み上げることに関して
職人的な能力のあったらもさんらしからぬ小説でもある気がします。
『こどもの一生』がB級ホラーということなので、この作品はB級バイオレンスと
いうことになるのかなあ。
こどもの一生まだ読んでないんですけど。積んでるんですけど。(・・・)

実は個人的にバイオレンスものがあまり得意でないので
まずそこでもひっかかっていたりしてるんですがね。

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OTAKUの祭典1日目に一般参戦してきました。
懸念された持ち物検査にもあわず(これに備えて早めに出たのに)、
開会の拍手もできて、お目当ての本も買えて、まずまず満足。
戦利品にニヤニヤしつつ気持ちを切り替えようと思う。