バンブツルテン

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温泉とネコと歴史とマンガを求めて〜宮城・石巻の旅(3) 中瀬(ここ)より永遠に…文学と萬画の街よさらばの巻

広告が出現してしまうほどに間が空いてしまった…
すっかり記憶が曖昧になりかけておりますが、3日目分参りまーす。
これを書き終えないと他に書きたいことが書けないわ。

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9月5日日曜日、快晴。
明日は月曜か仕事かあ…と早すぎるサザエさん症候群の発作に
軽いため息をつきつつ、7:30頃チェックアウト。
昨夜立てた計画にしたがい、まずは日和山公園を目指します。
宿から徒歩20分ほどの道すがら、だんだん奥の細道のにおいが濃くなっていく。
石畳に描かれた、潮干狩りやサイクリングに興じるのんきな芭蕉さんと曽良くんは必見。

日和山公園は文人ゆかりの公園としてちょっと有名らしい。
芭蕉さんと曽良くん像のほか、石川啄木宮沢賢治らの文学碑なんかもあり。
東北出身の彼らは修学旅行でここへ来たらしい。
なんだか身近に感じられる「ゆかり」だなあ。
頂上付近からの眺めは流石。

日和山より

じっくり堪能したい思いに駆られつつ、9:00頃には公園を後にする。
もっと朝早く出発すればよかったなー。

再度20分ほど歩き、ついに最後の目的地「石ノ森萬画館」に到着。

萬画館

北上川の中瀬にある宇宙的な建物は、少し離れた場所からでもすぐに捕捉できます。
出迎えてくれているのは萬画館オリジナルヒーローの「シージェッター海斗」。
どことなく野暮ったい風貌がまたキュートではないですか。

とりあえず石ノ森先生と握手。

握手

意外と線が細い感じでした。

展示室内部は撮影禁止のため写真はなし。
サンリオの50周年企画展が行われており、
懐かしのキャラクターがわんさかいてこちらも大変楽しかったです。
バッドばつ丸、ポチャッコ、ポムポムプリンあたりはまだ記憶に新しいですが、
地味ながら個人的に非常に好きだった記憶のあるパタパタペッピーやらるるる学園やら、
さらにはマロンクリームですよ!タキシードサムですよ!
なんという20〜30代ホイホイか!

常設展示の方は、『龍神沼』をベースとした「マンガ表現」についての展示あり、
編集者としてトキワ荘内を探検できるゲームあり、
トキワ荘についてトキワ荘ファミリーが語っている映像が見られるコーナーあり、と
マンガ好きであれば誰でも楽しめる、「萬画館」の名に恥じないつくりでした。
石ノ森先生ご本人の生い立ちなんかに関する展示は「ふるさと記念館」に任せているのかな。
全体的にサッパリしているというか、洒落た感じで見やすかったです。

昼食は館内のカフェ「BLUE ZONE」にて。
マンガッタンライナーの乗車記念証明書を提示したうえで500円以上の食事をすると、
オリジナルのジッパーチャームがもらえます。
さるとびエッちゃんのピラフと007のクリーム紅茶を食す。
ほかにも00ナンバーズをモチーフにしたパフェなど、デザート類も充実。
石巻ということで本場の海の幸もちょこっと楽しめます。

一息ついたところで1Fのおみやげショップ「墨汁一滴」へ。
サンリオ50周年展とのコラボで、00ナンバーズのユニフォームを着た
キティのグッズが売られていた。思わずミニタオルを購入。
ジョーの髪型をしたキティが「あとは勇気だけだ!」のセリフ(英語)を
言っているデザインもあったけど、それは何か自分の中で「無し」だったので
買いませんでした。
ライダーグッズをねだりまくる少年たちを見て、
時代を超えて愛されるヒーローすてき…と目を細めてしまった。

あとは隣接のハリストス正教会など見学しつつ、ゆっくり駅へ。
石巻駅もじっくり見学したかったので、電車の予定よりもちょっと早めに。
ニューデイズで飲み物買ったら店員さんのエプロンが
またもや00ナンバーズのユニフォーム柄で素晴らしい。
「写真撮らせて下さい」という言葉を5回くらい飲みこみました。

そんな石巻駅ってこんな駅。

石巻駅舎

跨線橋

石巻駅トイレ

エレベーター

まだまだ載せきれないほど小ネタに富んでます。エレベーターの中とかもね!
この駅毎日利用する地元民の方がちょっとうらやましいけど
特にファンじゃない地元民の方には恥ずかしかったりするんだろうか。

ひとしきり「マンガの街」としての石巻を堪能し、
あとは一路、鈍行で1時間半揺られて仙台へ。
仙台からは一路新幹線で東京へ。
そんな感じで、20:00頃には帰宅したのでした。


今回の旅を終えた時点で思ったことは、
「私意外と自然とか風景とか満喫できる人だったな…」ということ。
インドア派でオタクなので、そういうのをエンジョイできるタイプではないと
勝手に思っていたんですが、いざ「景色が綺麗」なところへ行くと
ちゃんとテンション上がるし感動したなあ、と。
自分で自分のことをあんまり枠にあてはめない方がいいんだってことを
うっすらと実感できました。

あとは、「絶対ここは行く!」っていう目的をきっちり決めて
行ったのもよかった。
それらは十分楽しんだ上で、さらに予想外の楽しみを見つけられたので
お得感が強かったです。

何にせよ宮城はもう1度行ってみたい県になりました。
欲張ってあちこち行かなくてよかった。
ひとつ所をじっくり味わう方が、私には向いていたようです。
旅行楽しー!と思える旅になりました。

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これにて拙い宮城たびにっきは終了。
また通常営業に戻ります。戦わなきゃ現実と。