バンブツルテン

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2013/4/27(土)「ARABAKI ROCK FEST.13」@エコキャンプみちのく

前々から興味はあったアラバキ
今回は人間椅子が出演ということで、27日のみの1日参戦してきました。
1日券取っちゃってから2日目に岡村靖幸出演がアナウンスされてわりと後悔したという…

当日、寝坊して事前に取っていた新幹線の時間に間に合わなくなり、
大慌てで家を出て上野で当日の立席券を買ってはやてに飛び乗ったところ、
なんとか9時過ぎくらいには仙台駅に到着。そこから約1時間シャトルバスを待ち、
入場したのは結局11時過ぎでした。

私が参加したことのある野外フェスはROCK IN JAPAN、OTODAMA、夏の魔物の3つだったのですが、
それらと比べて驚いたのは入場口から奥のステージまでの距離!
まあ遠い。雨がパラつく中での移動は厳しいものがあったけれど、新緑と花で彩られた道は開放的で、
そんなに苦にはなりませんでした。途中、カバンやアクセサリーなどのお店が出ているエリアもあり。

そんなこんなで、人間椅子が出演する鰰ステージ近くで塩鶏丼を食して腹ごしらえしつつ、待機。

11:05 THE 冠 【鰰】
本当はちゃんと観たかったバンドのひとつ。
最後のほうだけ見られた。キャラ濃くて楽しそうだったな。

12:15 SLANG 【鰰】
名前も全く知らないバンドさんだったのだが、なんというかパンク様式美な感じだった。
とにかく終始モッシュとダイブの嵐!すごいなあ…と離れたところで見守る。

13:25 人間椅子 【鰰】
SLANGの途中くらいから小降りになってはいたものの、相変わらず雨がパラつく中でセッティング開始。
セッティング時間に、サウンドチェックがてら「りんごの泪」を結局ほぼフルで演奏!
贅沢だな〜と思ったけど、短い持ち時間の外でちゃっかり代表曲をやってしまうというのは
アピールとして良かったな。ただでさえ椅子は1曲が長いからね。

セッティング終えて一旦退場後、サイドステージでオープニングアクト的に秋田民謡が披露され、
アラバキの中で、この流れが一番違和感のない空間はここだったと思う。確実に)
改めておなじみSE「此岸御詠歌」にのせて、我らが人間椅子が登場!

1曲目はなんと「針の山」
いきなりフルスロットルというか、アゲアゲというか、攻めているというか、空気読んでるというか!
一見さんでもノれそうな曲をもってきたんだろうな。素晴らしい!
続いては賽の河原。1stアルバム収録の定番曲が続く。
ここで重ための曲を配置して、椅子の持ち味を見せていく感じ。

MC。研ちゃん「こんにちは、人間椅子です」「今日は、お足下の悪い中、ようこそおいでくださいました」
定番のフレーズ出た!これを昼間の野外で聞くのはなかなか感慨深いですね。
ダム好きのノブさんにつきあって、朝早く出発してみんなでダムを見てきた、という話も。
わじー「なんかライブハウスのMCみたいになってますけども…w
ここ、鰰ステージということでね!あ、ちなみに僕とベースの鈴木くんは青森県弘前市出身なんですが。
僕らが出ている間だけどは、ここはなまはげステージにしたいと思います!よろしくどうぞ!」
うーん、つくづく椅子には津軽ステージでやってほしかった。などと思いつつ、
いつものわじーの説法MCを挟んで次の曲は「深淵」
長尺だけど展開が激しくて飽きさせない曲をここで。変拍子になるところが好き。

続けて来たのは「冥途喫茶」
再びわかりやすいアゲアゲスラッシュ系を混ぜてくる配慮!力の限り頭と拳を振り上げる!

わじー「5月に、OzzFestに出演します。すごいよ!俺らブラックサバスの前座だよ!」
はしゃいでみせるわじーに、\おめでとう!/の声援を贈りました。
アラバキという大きなフェスの舞台で、さらに大きなオズフェス出演を祝福できる幸せ!
「8月にニューアルバムを出します。そして、9月にはまたツアーで、仙台に来たいと思います。
それでは、また仙台に来るその日まで、どっとはらい!」
というわけで、ラストはどっとはらいで〆。

たった5曲!あっという間!
だけど、わかりやすい曲を挟みつつ椅子らしい面を出せた良いセットリストだったと思う!
オズフェス2日目は私も参戦予定。どんどんフェスに出て、新しいファンを捕まえてゆく椅子を見守りつつ
新譜も本当に楽しみです。夏の魔物からの青森・仙台公演も絶対行くぞ!

14:20 浅井健一 【磐越】
磐越遠い!遠いよー!wと思いつつ、生ベンジーを拝みに行軍。
ベンジーの音楽ってわかりやすいなー。(悪い意味じゃなく)
そして、あの声でベンジー以外の何者でもない感が出せるのはすごい強みですね。
「SWEET DAYS」やってた。でも、高音部は苦しそうだったな。

16:15 MAN WITH A MISSION 【陸奥】
再びの行軍。ハム焼きを頬張りながら最大ステージの陸奥に到着。
話題のオオカミさんを遠目に眺める。すんごい人気だった。
音楽は、なるほどー今時の若者が好むロックとはこういう感じなのか、と。
意外とアクが強くないというか、オオカミ被ってるだけの普通のバンドだな…というのが正直な感想。

17:45 子供ばんど 【荒吐
で、高年齢バンドにどうしても足が向いてしまうという。
事前知識ゼロ、うじきつよしのバンドという程度の認識で観に行ったのですが楽しかった!
シンプルな、ちょっとブルージーなロックンロール。さすがの安定感あり。
日が落ちてかなり冷え込んできたけど、楽しく盛り上がってあったまった!

18:50 JUN SKY WALKER(S) 【荒吐
同期の筋少・水戸さんはしょっちゅう観てるのにジュンスカは観たことなかったので、この機会に。
うーん。うーん。なるほどなあ。これがオーケン曰くの「不特定大多数」に響いたロックというやつか。

19:50 フラワーカンパニーズ トリビュートセッション 【陸奥】
で、最後にして2番目の目的だったフラカン
セッションということで、いろんなバンドのボーカルの人が出演して1曲ずつ一緒に歌っていった。
曽我部恵一さんと一緒にやった「孤高の英雄」はフラカンのデビューシングルだったそうで。
"がんばれ圭介"って歌詞がすごいよね!普通自分の名前歌詞に入れないよね!と曽我部さん。
でも、そういうある意味バカみたいに必死でなりふり構わない感じが私は好きだなあ。

「深夜高速」は、トリビュートアルバムでの怒髪天によるカバーバージョンを
増子兄ィと一緒にフラカンが演奏するという趣向。
高速アゲアゲの深夜高速おもしろかった!wけど、やっぱりオリジナルのあの重たさが良い。

アンコール最後に「東京タワー」を披露。
フェスでは(フェスでしか観たことないけど)初めて聴いた。凄かった。
フラカンの演奏で出てくる涙は、水戸さんのライブでの涙に近いな。
自分に寄り添って、あるいは突き刺さってくる歌の力に圧倒された。

アンコールを求める拍手の中を離脱、「真冬の盆踊り」の掛け声を背に会場を去ったのは21:30頃。
良いフェスだった!楽しく、開放的で、元気が出ました。
また来年も椅子が出てくれたら行きたいなあ。出てくれますように。