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2013/7/19(金)水戸華之介&3-10chain(feat. 橘高文彦)/扇愛奈とFoo-Shah-Zoo「CLUB Que 夏ノ陣 2013 -RETURN TO NATURAL VS SPECIAL-」@下北沢Club Que

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ついに!ついに!筋少以外の場で演奏するおいちゃんを観ることができる!
そして、今年の不死鳥に演奏で参加はできなかった橘高さんをゲストに迎えた
3-10chainを観ることができる!
発表のあった時点からただならぬテンションであり、
さらにこのライブが筋少デビュー25周年記念企画・「筋少拡散波動砲」の一環であるとわかってからは
お祭りムードも手伝って、たいへんに楽しみにしていた一夜でした!

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チケット発売日に店頭に行けずプレイガイドで取ったので番号は遅め。
でも、Queは横に広くてフロアが傾斜になっているため後方でも見やすいので、安心して臨みました。
客入れBGMはウッチーチョイスくさい(笑)昭和の歌謡曲の数々。
開演時間10分ほど過ぎたところで、ウッチーが一人ステージに登場!

「えー、こんばんは。今日は、最初から最後まで出ずっぱりの、内田です。
 出ずっぱりということで、まずは前説に出てきました」
Queのイベント「夏ノ陣」に乗じて筋少のお祝いをする(「人の褌で…褌を…アレ?」)という
今回のライブの趣旨を、ウッチーらしいのんびりしたペースで語ったのち、
「しばし御歓談を」と言って去るw

あまり間をおかず、改めて先攻のFSZこと扇愛奈とFoo-Shah-Zooのメンバーがステージへ!
下手にウッチー、下手側後方にキーボード、中央に扇ちゃん、上手側後方にドラムセットと河塚さん、
そしてそしてなんとも珍しい、上手前方に我らがおいちゃんが陣取る!
(この登場時、照明の具合でおいちゃんの髪が赤く見えてすごくびっくりした)
筋少でのゆるふわ愛されパーマではなくストレートの髪が乱れて顔を隠していてセクシー!

合間合間にFoo! Shah! Zoo!のコーラスが入る、FSZのテーマ曲からスタート。
フレミングの法則の手の形で応じました!たのしいー!

2曲やったところで扇ちゃんからごあいさつ。意外とあっさりMC。
次のブロックのMCでは、おいちゃんが「…しゃべんないの?(笑)」と自ら振るw

Twitterでもなにやらわちゃわちゃしていらっしゃったあだ名の話に。
扇ちゃん「あのー、私この間までギャルバンをやってまして、結構キャピキャピしてしまうんですけど、
意外とみなさんのほうがキャピキャピしていらして…(笑)一番盛り上がる話題があだ名の話っていう」
おいちゃんがなぜか突然「愛奈はん」と言い出したのを受けて、
扇ちゃんが「そんなん言うたらトシはん・ユウはん・あじゃん様ですわ〜」とか言った結果、
なぜか河塚さんの「あじゃん様」だけ定着したという(笑)
おいちゃん「俺ちょっと二人で『おいちゃん・あいちゃん』っていうの思いついて、
自分で結構気に入ってるんだけど(笑)」か、かわいい…!

そしてあじゃん様が考えたけどマネージャーさんに激怒されるのでNGとなった
扇ちゃんのあだ名候補が発表されたり、ひとしきりわちゃわちゃ。と、
ウッチー「…終わった?バンドやろうぜ」
まるで貴公子の「君たちロックの話をしろよ!」発言!w
きっと普段もキャピキャピしてるのはウッチー以外の3人で、
暇なウッチーはその間ドラクエのことでも考えてるんだろうか、などと思った。

扇ちゃんの曲は予習していなかったので詳しくは書けないのだけど、
けっこうわかりやすくパンクな曲から転調だらけの曲、歌謡曲っぽい曲などなど
バラエティに富んでて面白かった。
おいちゃんのギターは最初は筋少でもおなじみの白っぽいストラト?だったと思うけど、
途中から初披露の、キラキラとグリッター感あふれるオレンジ色のギターに替えていて、
これがすごく似合っててかっこよかった!(スーパーソニックという機種らしい)
筋少ではあまり見ない・聴かないようなプレイもいっぱいで、とにかく新鮮。
低めの色っぽいおいちゃんコーラスもたっぷり、これが扇ちゃんの激しい歌声とも相性良くて素敵。

面白いなあ…としみじみ思いながら楽しんでいたところで、
扇ちゃんがおもむろに「実は私は、妄想がすごく好きで。
人生の8割ぐらい妄想でできてるんじゃないかと思ってるんですけど。
筋肉少女帯の曲で、まさにそんな私にぴったりの曲がありました。
これ…カバー?っていうのかなあ?だって隣に作曲者いるんですけど!w」
と、おいちゃんが誇らしげに挙手!

妄想!筋少!おいちゃんの曲!つまり…!
「それでは、筋肉少女帯の曲で、『妄想の男』!」
コールを合図に鳴り響くおいちゃんのカッティング!
わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

心を病んで妄想にとりつかれた男が主人公のコミカルでありつつも痛々しいこの曲、
オーケンは詩集「花火」のコメントで確か「嫌な歌詞だな。嫌いだな」みたいなことを言っていた。
筋少ライブでやる曲を決めているのは基本的にオーケンだから、
たぶん、これから、筋少のライブで聴ける可能性はとても低い曲。
(「リルカの葬列」と同じような位置にある曲なのかなーと思っている。
オーケンが精神的にいちばん危うかった時期の曲で、思い出したくもないんだろうなーと。
個人的にはすごく好きな曲なんだけれどもね…リルカみたいなメロディラインが作れるのは
「音楽を知らない」オーケンならではだったんじゃないかなーと思う。閑話休題

そんなレアな曲を、扇ちゃんはしっかり自分のものにしてド迫力で歌いこなしてくれて、
おいちゃんのふっといギターの音がかっこよくて!もう!最高!

大盛り上がりのままさらに数曲やって、FSZは終了。
すっごい…すっごいものを見た…!と興奮状態で転換を待つ。

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後攻・3-10chainはいつもの「Horror」をSEに登場。
1曲目はちょっと久々に聴く気がする、「ハーイここまで」
パアッと空間を明るくする、大好きな曲。サビで手を挙げるのが気持ちいい。
続いて「Spin Spin」。これはライブでは初めて聴いた。
2ndをあまりアルバムとして聴いてないので最初一瞬戸惑ったけど、ノリがよくてたのしい。
さらに畳みかけてくる重たいリズムは…「D.K.H.」!これも大好きだけどライブではたぶん初!
本来物騒な単語にポジティブな意味づけをしてしまうこの曲は、
勝手に『暗殺教室』のテーマソングにぴったりだなあと思っていたりする。
途中、水戸さんが「ヘーイヘイヘイヘーイヘイ!」とオーケンがよくやる学園天国を挟んできて笑う。
叫んで暴れて、すでに汗びっしょりになってしまった!

ここでようやく「こんばんはワレワレです!!」
水戸さん「えー今日は、ウッチープロデュースということでね。大丈夫?ウッチー疲れてない?w
今日のライブはタイトルにVSってついてるけど、戦いません!
こんな、選挙の直前の日本が大変な時に、戦っている場合ではないだろうと!
ウッチーは平和の象徴だから。オノヨーコかウッチーかってくらい平和の象徴だから」
ウッチー「…あ、そう」
水戸さん「そういうとこ、昭和天皇っぽくていいよね。昭和天皇が平和の象徴かは別としてね(笑)」
そのあと何かひとしきり昭和天皇ネタでわちゃわちゃ。

筋少25周年でめでたいですけど、今日は俺にとってもかなり大事な節目のライブで。
何かというと、エレカマニアをやめてまた何か新しいことしよう、って思ったとき…だから、
95年頃?に買って使い始めたシュウウエムラのアイライナーを、今日、使い切った!!」
「全然減らなくて、夜中寝てる間に小人さんが補充してるんじゃないかと思うくらい
減らなかったけど、ちゃんと使い切った!
みなさん、春は遠からじですよ!ていうか、夏真っ盛りだけどな!w」
という強引な(しかし客は腹筋崩壊)流れで「トーカラジ」
水戸さんソロ名義のリリースだったけどすっかり3-10の曲として完成してるなー。
「我ら陽気に!」\ノリコエール!/のコール&レスポンスは元気が出る。
さらに、同じく「ヨキコトキク」の収録曲から「命の重さ」。おお、この曲もやるんだ。
重い歌詞だけど音自体は良いリズムでノリやすいんだな。

七面鳥での100曲ライブでやってみていい感じだった曲です、と「月に抱かれて」。シブい。
続いて一転して明るく「100万$よりもっとの夜景」、そして「君と瓶の中」
おなじみの昭和のアイドルな振り付け、語り部分での水戸さんのお約束のパフォーマンスも
堪能して大盛り上がり!

ここで「いやー、今日も仕事した!アイドルとして一仕事したところで!
スペシャルゲストをお呼びしましょう!橘高文彦ーーー!!」
ということで、我らが貴公子・橘高さんが登場!いつもより髪の毛がふわふわしてない(笑)

水戸さん「いやー、すごいね。華やかだね。その華やかさたるや、Queの枠をはみ出しているね!」
本当に、下北沢Queという空間の、しかも下手側に橘高さんがいる違和感!w

橘高さんとやるのはもちろん「不死鳥Rec.」に収録の「誰だ」
クレジットが間違ってボーカルだけになってしまっていた件について
「半分はお前らが悪い!だから、すみません、という気持ちで聴くように!」という言いがかりMC(笑)
ファンキーなリズムに体が動く動く!
橘高さんの激弾きとがっつりビブラートの効いた歌声もすばらしい!

そして、「それでは、1兆曲くらいある俺のレパートリーの中でも7,8番目くらいに定番の曲をやります」
アンジーかな?でくのぼうか糞溜野郎あたりかしら?と思ったら、
「日本を印度に!」
まさかの水戸さんのコール!!
条件反射で\しーてしまえ!/とやりつつえ?え?えええ!?と泡食っていたら、
「おい、ちゃんとやれよ!俺の持ち歌の中でもド定番だぞ!」とゴリ推す水戸さんwww
結局、「日本を印度に!」\しーてしまえ!/を3回やって、いつもの橘高さんのリフが入る!
これもこの夜限りのスペシャルなパフォーマンス!水戸さんボーカルの「日本印度化計画」
間奏ではきっちり貴公子は25周年記念ピックをばらまき、
水戸さんはここでも「ヘーイヘイヘイヘーイヘイ!」まで忠実に再現w
いやあ!たのしすぎる!!

その盛り上がりのまま、「最後の曲です!ボランティアじゃねえぞーーー!」と、蝿の王様」
橘高さんと澄ちゃんの美しすぎるギターバトルを存分に味わいつつ拳を上げて大暴れ、
たいへんなテンションで本編が終了。

アンコールに応えて、3-10メンバーが登場。
「みんなで歌います!」と「ファンタジック」。ちょうど聴きたいなあと思っていたので嬉しかった。
自分にとっては栄養剤みたいな曲で、歌詞を噛み締めながら、口ずさみながら聴き入る。

そして、「じゃあ最後なので、もっとみんなで歌います!みんな出てこーい!!」
というわけで、この日の出演者が全員ステージに勢ぞろい!狭くて大変そう!w
何をやるんだろう?天井裏かな?と思ったら、
「じゃああとは、ウッチーにお任せします!」と振られたウッチー、
「よおーし!ベースなんか弾いてられっか!ちょっと君、ベースを弾いてくれ!」と
橘高さんにベースを持たせる!(思わず\ええーーーーー!!/の声を上げるオーディエンス)
ギターヒーローにベースを弾かせてウッチー自ら歌うは、またしても筋少ナンバー「俺の罪」
ちょっとこれもう楽しすぎるんですけど!

歌い終わって橘高さんからベースを受け取ると、今度は演奏しつつウッチーが順にメンバー紹介し、
紹介された人から楽器を置いてはけていく。
ギター・ギター・ギター・そしてドラム…と一人ずつ音が減っていき、
最後に残ったウッチーが「内田雄一郎でした!」と言ってひとりベースで〆。
大歓声の中、ニヤリと笑いながら去るウッチーがステキだった。

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いやあ。想像以上に楽しすぎた。
ただでさえ楽しい3-10のライブとおいちゃんの筋少以外の活動ということでレア感満載のFSZ、
期待値は確かに高かったんだけど、それに加えて筋少の曲を3曲もやるというのは予想外だったし、
それを扇ちゃんもあじゃん様も水戸さんはじめ3-10メンバーもすごく楽しんでくれてるのがわかって、
筋少25周年のお祭りが周りのバンドマンたちにとってもお祭りになってるんだなーと
とてもうれしく、幸せな気持ちになった。
この今回のライブの幸せ感は、中心にウッチーがいたおかげかなー。人徳というか。
完全に内田に始まり内田に終わるプチうっちー祭りだったものな。
9月の本当の「うっちー祭り」は、一体どうなってしまうのか!

とにもかくにも、一緒にお祭りを、パーティーを、どんちゃん騒ぎを楽しめるこの1年は最高だ!
筋少拡散波動砲、なんて素晴らしい企画!
もっともっと、出来る限り、いろんなライブに参加していきたい!

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【セットリスト】
扇愛奈とFoo-Shah-Zoo(オフィシャルFBページより)
・Foo-Shah-Zooのテーマ
・ココロジュース
メガネロック
・ひねくれて藤沢
・ピープルパープル
・どこか平たいトコで
・三日月ゲシュタルト
・妄想の男
・再起動スイッチ
・エレベータアガール
・お風呂

水戸華之介&3-10chain
・ハーイここまで
・Spin Spin
・D.K.H.
・トーカラジ
・命の重さ
・月に抱かれて
・100万$よりもっとの夜景
・君と瓶の中
・誰だ (w/橘高さん)
・日本印度化計画 (w/橘高さん)
・蠅の王様 (w/橘高さん)

Enc.
・ファンタジック
・俺の罪(セッション)