バンブツルテン

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2014年1-3月映画感想まとめ

またずいぶん放置してしまった。PCが不調です。
思うところあってブログをちょっとちゃんとしたいので、買い替えてブログも引っ越そうかなあとぼんやり。

きっと、うまくいく」以降、すっかり映画にハマりまして、週1以上のペースで映画館に足を運んでいます。
この3ヶ月に観た作品の感想をざざっと。

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きっと、うまくいく 3 IDIOTS

こちらを参照。

鑑定士と顔のない依頼人 THE BEST OFFER (2014/1/14)

邦題に惹かれて行ってみました。
ぶっちゃけ、話が消化しきれずいろいろ解説を見てしまったのですが
すごく脳みそを使った映画だったなー。観た後の疲労感がすごかった。
不安を煽る映像は好きだなと思いました。

かぐや姫の物語 (2014/1/15)

観た劇場がいまいちな環境だったのですが、そんなの気にならないくらい良かった。
もはやどうやって作画したのか想像すらできない、筆のようなタッチとなめらかな動きに唖然。
予備知識ゼロで観たので、思いのほかストレートな竹取物語でちょっと驚いたけど、
捻りがないだけ安心して没頭できた感じ。迎えが来るシーンの演出で無性に涙が出て参った。

◆オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 ODD THOMAS (2014/1/16)

新宿バルト9で1週間限定公開!
評判が良いのでふらりと観に行ってみました。
主人公ふたりの”超能力者の男と一般人の女が共闘”という関係性や、
笑えるグロテスクさにネウロに近いものを感じた。
ポンポンと軽快に進むストーリーと最後の最後での種明かし、魅力的なキャラクターたち。
娯楽性に溢れた楽しい映画でした。続編を期待!

キック・アス KICK ASS (2014/1/19)

続編公開が間近に迫り、評判は聞いていながら未鑑賞だったこちらも
レンタルで見ようかなーと思っていた矢先、
シネマイクスピアリで上映されるということで行ってきました。
感想としては、期待しすぎてしまったかな?という感じ。
クロエちゃんの可愛さが正義なのはよくわかった。

ヌイグルマーZ (2014/1/25)

オーケン原作!特撮が主題歌と挿入歌を担当!
舞台挨拶付きの初日に観てきました。
バカでゾンビでアクションでカワイイ映画として個人的には面白く観賞。
井口監督の作品好みかも?と思った。
オーケンが、「原作とは全然違う、けど面白い」と繰り返していたのがよくわかる。
まったく別種の魅力を持ったひとつの作品として完成していた。
小説「縫製人間ヌイグルマー」の映画化だと思って観に行ってしまった人は脱力したのでは。

◆愛しのフリーダ GOOD OL' FREDA (2014/1/29)

ビートルズの秘書をしていたフリーダさんのインタビューをメインにしたドキュメンタリー。
これは、リヴァプール行ってから観られて良かったな。
知らない、知る由もない、メンバーたちのエピソードを少しずつ語るフリーダさんは、
キュートで愛すべき頑固者な印象ですてきだ。
フリーダさんが今になって語ろうと思った理由がとっても個人的なもので、
でもジョンのエピソードと重なるものがあるなあと思って、
人の生き方や考えってそれがきっかけで変わるものなんだなー。

オンリー・ゴッド ONLY GOD FORGIVES (2014/1/29)

TL上の前評判で気になって鑑賞。
怖!痛!誰!? ??????という感じだったけど、映像のトランス感はすごかった。

◆ラッシュ/プライドと友情 RUSH (2014/2/2)

ニキ・ラウダって聞いたことあるな?と思って、
ジョージが「Faster」の題材にした人じゃなかったっけ?と思い当たったのが
観に行く気になった動機で、元々F1についての知識や興味は皆無でした。
それが観に行ってみたらとても良かった。
とても明快でわかりづらいところがひとつもない、男同士の熱い戦いの物語なんだけど、
シンプルな分登場人物一人一人や、衣装や、音楽や、一つ一つのエピソードが丁寧に作りこまれていて
偉そうな言い方をすると、すごく完成度の高い映画。
運動神経死んでてクルマに全く興味ない人間でも、
F1という競技に取り憑かれる人がいるわけがよくわかる作品だった。
あのモーター音の快感とレースの緊張感はハマるだろうなー。
今は人が死ぬようなことはない安全な競技だということを差し引いても。

Kinki Kids主演の吹き替え版も観ましたが、ラウダがちょっとかわいらしすぎるという感想でした。
こーいちさんはなかなか良かったと思う。ハントの方が役としてもやりやすそうだけどね。

アメリカン・ハッスル AMERICAN HUSTLE (2014/2/5)

あまり興味を持ってなかったんだけど、面白いという声が多かったのでなんとなく鑑賞。
最初はちょっと話についていくのが大変だったけど、最終的には「面白かったー!」という感想に。
「鑑定士と〜」と同じくらい観ながら頭を使ったような印象。
役者陣の演技と音楽の使い方がツボにハマったな。監督のほかの作品に興味がわいた。

ウルフ・オブ・ウォールストリート THE WOLF OF WALL STREET (2014/2/5)

これは完全に合わなかったなー。
億万長者がひたすらセックスとドラッグの日々に明け暮れやがて失墜する、でも…という映画であった。
乗れれば笑えたんだろうけど、途中で飽きがきてしまってつらくなってしまった。
描きたかったことはわかるし、こういうのが好きな人がいるのもわかるけどね。

◆神様がくれた娘 GOD'S OWN CHILD (2014/2/16)

インド映画が観たい!と思い渋谷まで出向きました。
あたたかいドラマなのに結末が辛くて号泣してしまった。
こんなのって…こんなのってないよー(レイアース

◆なんちゃって家族 WE'RE THE MILLERS (2014/2/19)

ノーマークだったんですが、楠野さんのオススメにつられて観てきた。
少々ご都合主義ながら(まあコメディだしね)、とにかく笑えて、イイ話になり過ぎない、
スパイスのきいている感じがとても好みでした。「きっと、うまくいく」の次に声出して笑ったなー。
パロディの元ネタが全部はわからなかったのが残念。

キック・アス ジャスティス・フォーエバー KICK-ASS 2 (2014/2/23)

キック・アスがイケメンすぎるのではあるまいか。
クロエちゃんはあいかわらずかわゆい。

アナと雪の女王 FROZEN (2014/3/14)

絶賛大ブレイク中ですね!映像、音楽、人間味あふれる登場人物たち。すべてが最高。
何だか別に泣くようなシーンでもないのに涙が出てくるのは、
あの夢の国のユートピア感と現実の乖離がせつないのかな…
最初に観たときの唯一の違和感だったハンスのキャラクター性については、
ここの解説でものすごく腑に落ちると同時に、これを確かめるべくもう一度観たくなってしまったという。
表面的にはよくできたエンタテインメント、でも実はよく練られているのだなあ。
2Dで1度、3Dで1度観ました。吹き替え版をまだ観てないので観たい。

◆LIFE! THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY (2014/3/21)

ちょっと予告編詐欺に遭ったかな、という感じ。
いや、面白かったし、映像はやっぱり壮大ですごかったんだけど、
話のスケールに対して壮大すぎる気がしたりとか、ちょっとしたツッコミどころが気になったりとか。
それでも、あのラストには泣かされてしまった。良作ではあると思います。
どうでもいいけど、ヒゲの再編担当者がルックスと嫌な奴ぶりで
ゲット・バック・セッション期のポールに見えてしかたなかった。

◆ワン チャンス ONE CHANCE (2014/3/22)

こちらも予告から楽しみにしていた作品で、満足度はこっちの方が高かったかな。
美しい歌声とヨーロッパの風景に彩られた、派手じゃないけど残るもののある作品だった。
惜しみない愛でポールを支える彼女(嫁)の存在が、フィクションだったらファンタジーだと
言われてしまいそうなんだけど、事実なんだもんな。素晴らしいな。
失敗しても、挫折しても、本当に好きなものをあきらめないこと。最近そのテーマによく触れる気がする。
ラドンとハイドレンジャのカップルもチャーミングで良い。

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行きたいなーと思いつつ行けてない(行けなかった)のは、
ダラス・バイヤーズクラブ」「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」、
あとミニシアターもので「マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン」、
「コーヒーをめぐる冒険」。
インド映画はしごしようとして力尽きてできなかった「デリーに行こう!」もあったな。
まだまだこれからも楽しみな映画がたくさん。
すきなものが増えると忙しくお金がかかるけど、楽しい。