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2017/2/6(月) 大槻ケンヂBIRTHDAY LIVE! これからはこんな音楽もやっていきたいな。@吉祥寺Star Pine's Cafe

文章を書く頻度&量のトレーニングをしたく、手始めにブログの更新頻度を上げようキャンペーン。とにかく書く、というのを当面の目標に、手短に。

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オーケンのお誕生日ライブといえば、一昨年まではのほほん学校が定番。
昨年は特撮のライブ(に、筋少がゲスト出演)だった。
そして今年は、大槻ケンヂ20thバンドならぬ51thバンドでのステージ。
場所も久々のスタパということで、ちょっと大人な51歳記念ライブでした。

1曲目は「揉み毬」。個人的に、なぜか今日きっとやるだろうなあと思っていた曲だったので妙な安心感があった。MCを挟みつつ、電車セッションなどで以前からおなじみの「ほうろう」とともに披露された小坂忠さんの楽曲「しらけちまうぜ」、そしてかまやつひろしさんの「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」。「ゴロワーズ~」はオーケンが歌っていると知ってから聴きたいなーと思ってたので、ようやく聴けて嬉しい。好きな曲。

「僕は今51で、なんとかかんとか生きていますけれども、亡くなってしまった友達というのもいて。池の上陽水という、井上陽水じゃないですよ(笑)。素晴らしいミュージシャンがいて、僕の小学校の同級生だったんですけど」という紹介からの「SIGN」「よろこびとカラスミ」。

そして、メンバーからのお祝いということでエディのソロと竜ちゃんの歌う「Sweets」、ここからは怒涛の特撮ナンバー攻勢でした。

本家特撮の演奏でも、メンバーがキャリアを重ねて円熟していくにしたがい、どんどん深く深く進化していくような印象を持っていた「企画物AVの女」。このメンバーだとさらにもう一段階深いというのか、でも重いというのとも違って、なんというか…とにかくリッチでゴージャス。各パートのソロもたっぷり堪能した。
ラストは「テレパシー」、大盛り上がりで本編終了。

アンコールは長谷川さんによる圧巻の「お祝いドラムソロ」から。もう本当に、その場にいるだけで体温が上がるようなプレイに圧倒された。

そして「僕は人の気持ちがわからないタイプの人間のようです」「人の心がわからない人間は、こんなに美しい詩を書くのだ、という曲です」というMCからの「Guru」でオーラス。

3時間弱、いつものバカMCも挟みつつの、ゆったりとしたぜいたくな時間でした。

個人的に興味深かったのが、「精神はまだ15歳くらいのままなのに、身体は40代というギャップに40代のうちは悩んだ。でも、50を過ぎて老いが目に見えて感じられるようになったら、どうでもよくなった」というオーケンの話。
自分も身体は三十路ながら本当に、びっくりするくらい子供な部分があって、それに日々頭を悩ませているものだから。
今のオーケンがそうなっているように、無理をせず、カッコつけすぎず、自然体で楽しく生きていける大人になりたいな。

それにつけても、こんなに素敵な音楽たちを、それに触れられる場所があることを教えてくれたオーケンには本当に、今さらながら、感謝してもしきれない。
人の心がわからないと嘯く51歳のオーケンは、けれど、今日のステージの上でとっても嬉しそうな顔をしていたと思った。

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【セットリスト】

揉み毬

しらけちまうぜ
ほうろう

ゴロワーズを吸ったことがあるかい
SIGN
よろこびとカラスミ

AKEBONO
A Sleeping Dog
Sweets

地獄があふれて僕らが歩く
ゼルダフィッツジェラルド
企画物AVの女
テレパシー

En.
Drums Solo
rain

Guru