バンブツルテン

観たり読んだり聴いたり行ったり考えたり

いま思うこと

まるでフィクションのような状況に全世界が放り込まれている昨今、いかがお過ごしでしょうか。

私は外出しなくてよい日は基本的にひきこもり、休日は音楽を聴きながら積読を消化したり、配信や円盤で映画や舞台やライブの映像を観たり、調べものをしたりして、けっこう楽しく過ごしています。

ちょっとインプット過多気味だなということもあり、こうなってだいたい1ヵ月が経って、なんとなく今よく考えてしまうことを書きとめておいてみようと思いました。

以下は、最新情報にそこまでがっつり食らいついていってはいない、本当ならライブや映画を観に行くのが好きな人間の思考というか、妄想です。

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海外では経済活動再開の動きが見られるようになってきた。

日本でも、長期にわたる「行動変容」が求められてはいるけれど、なんとなく、リスクの高い世代以外は「注意を払いながらできるだけ経済活動を再開させる(もともと止まってはいないけど)」ことが現実になっていくのではないかなあと感じている。

ごく個人的なざっくりとした感覚だけれど、自分がいま特に「行きたいのに、行けない」ことになっている場の中では、

・飲食店
・映画館
・書店
・美術館、文学館、図書館

このあたりは、おおむね、わりと早い段階で、営業再開されることが許容されていくのではないかなと感じている。
予約制にするとか、入場人数の制限や席の配置変更とか、そういうことが有効だろうし、いわゆる「密」なコミュニケーションがなければなりたたない場ではない。
最後の項目については今日、記事も出ていました。

this.kiji.is

そして、これを考えるのはほんとうにつらいなとは思うのだけど、

・ライブハウス
・劇場

これらが営業再開できるのは、かなり遠い未来なのではないかと感じている。
演劇もライブも、演者同士はもちろん、演者と観客や、観客同士も含む、いろんな意味で「密」な接触をすることが前提の表現なので。

(ということはつまり、その文化そのものの危機だということで、音源や、演者間で距離をとってのパフォーマンスや、配信などに対してまだハードルが低い音楽と違って、演者同士が近距離にあることが通常避けられない・配信(映像)にしてしまうと表現自体が別物になりかねない演劇に携わる人の危機意識が強いのも、さもありなんという感じだなあと思う)

じゃあどうなるのか。

新しいシステムを活用した「新しい方法」「新しい表現」の模索はたぶん続いていく。配信もだし、VRとか、そういう技術がたぶんどんどん進んでいくだろう。

その中で、これまで私たちが親しんできたライブや演劇の表現は、いったん「過去のもの」になっていく可能性があると思う。

でもそれはあくまで「いったん」であり、いつの話かはわからないけれど、いつか事態が収束したら、きっと人々はまた、リアルの場を強く求めるだろうとも確信している。

つまり、ライブや舞台が「未来に必ず復活する過去の文化」になっていくということ。

そう思うと、なんかすごく不思議というか、SFめいているというか、ちょっとだけワクワクもする。コールドスリープ感あるなあと。
自分がいま、観たくてしかたがないライブや舞台は、観られないままになってしまうかもしれない。それを思うと悲しいけれど、文化そのものが、いつか蘇生させられる日まで「保存」されるのは、ちょっと面白い気がする。

そのコールドスリープの間に文化そのものが忘れ去られ、死に絶えてしまわないように、なんとか持続させていかなければならない…という話に、結局はなる、わけですが。

この気休めのようなワクワクを素直に受け入れるためにも、表現をしてくれる人たちとその周辺が、必ず守られていってほしいと強く思う。

…まあ、その前になにか劇的な展開があってあっさり解決する、そんな未来が訪れる可能性だってゼロではないしね。

無理に楽観はせず、でも悲観もし過ぎず、なるようにしかならない現実を歩いていくしかない、と思っています。

おわり。

『八本脚の蝶』(二階堂奥歯)

その本に出会ったのは今から15年ほど前でした。

www.poplar.co.jp

黒地に細い金銀の線で描かれた「(おそらく)八本脚の蝶」の絵と、同じく細い線で書かれたタイトルのカバーが印象的な、分厚いハードカバーのその本は、大学生協にずいぶん長いこと平積みにされていた。当時から今に至るまで文芸書の単行本は滅多に買わないほうで、その時もとても興味を持ちながらもちらちらと立ち読みだけしていました。

ある若い女性が自ら命を断つまでの間、ネット上に綴っていた日記。
ブログやネット発コンテンツの書籍化がちょうど盛り上がり始めていた頃だったように思う。その経緯と、最初からわかっているあまりに刺激的な結末が自分の好奇心の的になったのだったと記憶しています。

当時私は、その本の「結末」にあたる部分だけ読んで、そのままその本のことは記憶の底に沈めていました。でもずっと忘れたことはなく、時々思い出さずにはいられなかった。

それが文庫で復刊。
「結末」を知っているだけに、少し迷いながら、15年も忘れずにいたからには読まなければならないのだろうなという思いで、結局手に取りました。

八本脚の蝶 :二階堂 奥歯|河出書房新社 

八本脚の蝶 (河出文庫)

八本脚の蝶 (河出文庫)

 

本と物語を愛し、幻想とカトリシズムと哲学の世界に棲み、フェミニストでマゾヒスト、を標榜した女性編集者。

生まれてから25歳までの間に、普通の人が一生どころか、100回生まれ直しても読み切れないぐらいの量の本を読んでいた彼女は、本と物語を通じて得た知と思索が、(おそらく)ちいさな身体にぎちぎちに詰まっていたような人だったらしい。

存在そのものが幻のような彼女の文章は、エキセントリックな部分がありながらもとても読みやすく、面白く、これが「日記」である以上、読者はどうしても彼女自身のファンになってしまう。

そしてこれが「日記」であり、その文章を面白く感じることは、多かれ少なかれ彼女に「憧れる」ことにもつながっている。

知りすぎてしまい、考えすぎてしまったことが、彼女を死に追いやったのか。そうだとしたら、それは読者にとってはおそろしいことだ。彼女の知に憧れ、彼女のように読みたい、知りたいと思えば、いつか自分も同じ結末を選んでしまうのかもしれないと思われるから。

でも、実際はそうではないと思います。

実の父からすら「いつかそうなる、そして自分にはそれを止められないと思う」と思われていたほどに、彼女の結末は純粋で、避けられ得なかった。

それは彼女が、何度も自らそう記しているとおりの、「マゾヒスト」であったことが大いに関係していた気がする。

彼女は物語に殉じると同時に、マゾヒズムに殉じたのかもしれない。世界に、自分の存在に、自ら進んで絶望し続けなければならなかった彼女の在り方は、そのままマゾヒズムの極致だったのでは、と思える。そこに読み手は少し救いを(こんな言葉を不用意に使われて彼女は憤慨するだろうが、申し訳ないけれど私はものを知らない人間なので、こういう簡単な表現をしてしまいます)感じてしまう。

彼女がそうなったのは、本当に世界のせいではなかったのだ、と。

そしてつまり、彼女が抱えたような苦しさを、病理性なくごく自然に感じてしまう人々は、程度の差こそあれマゾヒストであるということなのかな、とも。

このあたりは、マゾヒズムというものについて少し勉強しないと言及しえないことではあるけれど、少なくとも奥歯さんが本書の中で私に教えてくれた「マゾヒズム」とはそういうものであるように思えました。

それからより卑近な感想としては、あれほどの、異常といえるほどの量の本を読んだ奥歯さんにとっての恋愛ものベスト5に『ステーシー』がランクインし、何度も引用され、また彼女が筋肉少女帯の楽曲を愛聴していたらしいことは、ほんのりと嬉しいことでした。あと、『修道士ファルコ』に対しては、彼女はどんな感想を持っていたのかな。

このカテゴリを10年以上ぶりに更新するに際して社会人になりたてだった頃の自分が書いた文章にうっかり出くわして感じた気恥ずかしさは、今回『八本脚の蝶』冒頭を読み始めた時の感覚に似ていた。

奥歯さんがその身をもって愛し、殉じた物語の世界を、少しずつ私も覗き見させてもらいながら、なんとなく生きていようと思います。

ライブハウス参戦回数ランキングなどしてみた【2020年版】

2015年10月12日に↓のような記事を書きました。

banbutsuluten.hatenablog.com

それから4年半、なんだかライブハウスが話題になっているので、
なんとなく最新版にしてみました。何が変わって何が変わっていないかな。

一部ライブハウスじゃない会場も含まれていますが、そこはまあ。

<2020年3月9日時点>

  都道府県 会場名 回数
1 東京 恵比寿LIQUID ROOM 34
2 東京 下北沢CLUB251 25
3 東京 マイナビBLITZ赤坂(赤坂BLITZ 22
4 東京 新宿LOFT PLUS ONE 21
5 東京 下北沢CLUB Que 19
6 東京 渋谷七面鳥 16
7 東京 新宿LOFT 14
7 東京 SHIBUYA TSUTAYA O-WEST 14
9 東京 高円寺JIROKICHI 11
10 愛知 名古屋CLUB QUATTRO 10
10 大阪 大阪BIG CAT 10
12 東京 SHIBUYA-AX 8
12 東京 高円寺HIGH 8
12 東京 阿佐ヶ谷 LOFT A 8
15 東京 吉祥寺STAR PINE'S CAFÉ 7
15 東京 EX THEATER ROPPONGI 7
17 東京 SHIBUYA TSUTAYA O-EAST 6
18 青森 夜越山スキー 5
18 東京 高円寺Show Boat 5
18 東京 渋谷CLUB QUATTRO 5
18 東京 座・高円寺 5
18 東京 池袋Black Hole 5
18 東京 新大久保R'sアートコート 5
18 東京 渋谷duo MUSIC EXCHANGE 5
18 東京 吉祥寺CLUB JOINT GB 5
26 青森 青森Quarter 4
26 東京 新宿BLAZE 4
26 茨城 ひたち海浜公園 4
26 東京 新宿ReNY 4
30 東京 Zepp Divercity Tokyo 3
30 東京 渋谷公会堂 3
30 東京 渋谷CLUB CRAWL 3
30 東京 中野サンプラザホール 3
30 東京 下北沢GARDEN 3
30 千葉 幕張メッセ 3
30 愛知 名古屋ell.SIZE 3
30 大阪 梅田CLUB QUATTRO 3
30 大阪 泉大津フェニックス 3
39 東京 SHIBUYA Mt.RAINER HALL 2
39 東京 日本青年館 2
39 東京 渋谷Star Lounge 2
39 東京 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR 2
39 東京 Zepp Tokyo 2
39 東京 日本武道館 2
39 東京 亀戸HARDCORE 2
39 東京 Naked Loft 2
39 東京 代官山晴れたら空に豆まいて 2
39 東京 渋谷7th Floor 2
39 東京 東京ドーム 2
39 東京 新木場Studio Coast 2
39 東京 LOFT9 Shibuya 2
39 東京 南青山MANDARA 2
39 神奈川 横浜BLITZ 2
39 千葉 袖ヶ浦海浜公園 2
39 愛知 名古屋BOTTOM LINE 2
39 愛知 名古屋CLUB UPSET 2
39 大阪 梅田akaso 2
58 北海道 石狩湾新港樽川埠頭 1
58 青森 弘前Mag-net 1
58 岩手 盛岡Club Change Wave 1
58 宮城 仙台PARK SQUARE 1
58 宮城 エコキャンプみちのく 1
58 宮城 仙台enn 2nd 1
58 宮城 仙台Rensa 1
58 宮城 仙台FLYING SON 1
58 群馬 高崎SLOW TIME CAFÉ 1
58 群馬 高崎Club FLEEZ 1
58 茨城 水戸LIGHTHOUSE 1
58 東京 SHIBUYA WWW X 1
58 東京 渋谷TOKYO CULTURE CULTURE 1
58 東京 渋谷STREAM Hall 1
58 東京 渋谷LOFT HEAVEN 1
58 東京 恵比寿 天窓.switch 1
58 東京 Veats SHIBUYA 1
58 東京 渋谷La.mama 1
58 東京 代々木zher-zher-zoo 1
58 東京 Live bar X.Y.Z.→A 1
58 東京 全労済ホール 1
58 東京 赤坂Graffiti 1
58 東京 秋葉原GOODMAN 1
58 東京 渋谷BOXX 1
58 東京 日比谷野外大音楽堂 1
58 東京 KAWAI OMOTESANDO コンサートサロンパウゼ 1
58 東京 浅草KURAWOOD 1
58 東京 東京キネマ倶楽部 1
58 東京 渋谷公園通りクラシックス 1
58 東京 夢の島公園 1
58 東京 学芸大学APIA40 1
58 東京 豊洲PIT 1
58 東京 北沢タウンホール 1
58 埼玉 川口Shock on 1
58 埼玉 さいたまスーパーアリーナ 1
58 埼玉 所沢市民会館 1
58 神奈川 横浜CLUB SANSATION 1
58 神奈川 横浜アリーナ 1
58 神奈川 鎌倉 歐林洞 1
58 神奈川 パシフィコ横浜 国立大ホール 1
58 千葉 千葉LOOK 1
58 千葉 稲毛K's DREAM 1
58 長野 長野CLUB JUNK BOX 1
58 新潟 新潟Golden Pigs Red 1
58 京都 京都RAG 1
58 大阪 LOFT PLUS ONE WEST 1
58 大阪 南堀江knave 1
58 大阪 Zepp Osaka 1
58 大阪 阿倍野ROCKTOWN 1
58 岡山 岡山Desperado 1
58 香川 高松Olive Hall 1
58 徳島 徳島 寅家 1
58 熊本 熊本Be-9 1
58 福岡 福岡drum be-1 1


1回しか行ってない会場も多いので無駄に縦に長くてすみません。
ちなみに前回のTOP10はこんな感じ。

<2015年10月12日時点>

1 東京 恵比寿LIQUID ROOM 18
2 東京 下北沢CLUB251 16
3 東京 赤坂BLITZ 15
4 東京 新宿LOFT PLUS ONE 14
5 東京 下北沢CLUB Que 12
6 東京 新宿LOFT 10
6 東京 SHIBUYA TSUTAYA O-WEST 10
8 東京 SHIBUYA-AX 8
8 東京 高円寺HIGH 8
10 大阪 大阪BIG CAT 7

 ・リキッド、251、ブリッツ、プラスワン、QueのTOP5は変わらず。盤石
新宿LOFTがなんと七面鳥に抜かれる
・今はなきAXにかわりJIROKICHIがTOP10入り

注目点(?)としてはこんなところでしょうか。
七面鳥にしてもJIROKICHIにしても、好きなミュージシャンがそこをホーム(のひとつ)に定めるというのは大きいですね。

以下、前回書いたところ以外で、なんとなく思い入れがあったり、なんとなく面白かったなあという記憶がある会場について。

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・渋谷 七面鳥

7mentyo.com

2月下旬~4月に水戸さんが「20×5=100 LIVE」というシリーズを毎年恒例でやっています。ほとんどはそれ。
椅子が硬くて長丁場になると尻が痛い。
あとは「竜ちゃんエディの秘密の部屋」で1度。
先日ひさしぶりに行ったらお向かいが居酒屋になっていた。

https://www.instagram.com/p/B9JuXEXJ1Cw/

こんな時だからこその水戸さんの歌だ。聴けてよかった、嬉しかった、楽しかった! ありがとうございました!

 ・高円寺JIROKICHI

jirokichi.net

今年は45周年ということでおめでとうございます!
すごいなあ。1975年。70年代のカルチャーには個人的に興味があるものが多いので、その時代から歩んできた会場であるということにはグッときますね。
竜理長が基本ここなので、すっかりおなじみになりました。
梁や壁や天井に書かれたたくさんのサインが歴史を物語っている。
あと地味に表の「じろ吉」の看板がかわいくて好き。

https://www.instagram.com/p/Bd4nN6bgznc/

俺マン2017発表も気になりつつ、同じ高円寺でも本日はこちらでライブ始め

 ・EX THEATER ROPPONGI

www.ex-theater.com

ほぼホールでは、というのは置いといて。
都内ハコ不足問題ですっかり足を運ぶことが増えました。
去年の筋少で、前方はスタンディング、後方はお座席というパターンの割り方をしていたのが良かったなあと思った。
見やすくてキレイでさすがの快適さですね。

https://www.instagram.com/p/15FzzZrQaY/

オサレなギロッポンに入場!ステージ観やすい!!

↑初めて行った時。

・新宿BLAZE

shinjuku-blaze.com

ここも都内ハコ不足問題にともないたまに行く会場になりました。
筋少がやるにはちょっと小さい、というくらいのサイズ感。待機が外なのがつらい。
ハイストレンジネス・チケットメンバーズ限定ライブと、竜ちゃんがゲスト出演した緊急ライブの印象がとても強い。

https://www.instagram.com/p/BeK60XhAke3/

新年最初の筋少!ハイスト限定ライブたのしかたーーーーー!!

・恵比寿 天窓.switch

otonami.com

筋少ギターズの弾き語りツアーでおうかがいしました。
ちいさな会場ながら、バルコニーみたいな内装がとってもいい雰囲気で、あのふたりの演奏にとっても合っていてよかったなー。コンセプトを感じる会場は良いですね。
公式サイト見て気づいたけどグランドピアノがあるんだ。竜理長どうですか。まさに昨日「JIROKICHIでしかやらない」宣言してたから無理か…。

https://www.instagram.com/p/ByfW56OgQor/

ギターズツアーファイナルたのしかったしあわせでしたありがとうございました…!終わりはさみしいけれども次がある…!来れて良かったです…!

 ・鎌倉 歐林洞

www.facebook.com

ライブハウスじゃないですね。こまけえこたいいんだよ!
もともとスタジオだったところをコンサート会場として使っているそうで、音の反響がすごくよいのと、(その影響でそう聞こえるのかもしれないけれど)ここのピアノはとても、やわらかい、あたたかい、素敵な音がした。
竜理長の演奏をこの会場で聴けたのは本当に嬉しかったです。
紅茶とパウンドケーキとワインをいただけるスペシャルな会場です。

https://www.instagram.com/p/BiHJS5OAv_3/

とってもすてきな会場で、とってもぜいたくな時間を過ごさせていただいた……竜理長オーケン素晴らしかった!

 ・徳島 寅家

www12.plala.or.jp

公式サイトの独特すぎる雰囲気に戦々恐々としながら行きましたが、実際の会場の雰囲気はとても真っ当なというか、よい感じ、でした。よ!
(楽屋事情はいろいろあったようですが!笑)

https://www.instagram.com/p/BSn-dWSgUZF/

FOK徳島withおいちゃんたのしかった! 徳島に対する好感度が猛烈に上がりました

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ライブハウスというもの自体に強い思い入れがあるかと言われれば、それはそうでもなかったりはするし(私はあくまで、好きなミュージシャンに会える場だからライブハウスに行くタイプで、フラッと遊びに行ったりするタイプではないので)、生活や心境の変化もあって私もひところよりライブハウスに遊びに行く機会は減りました。もしかしたらこれからもっと減っていくかもしれないとも思います。
でも、ライブハウスという場所が「危ない」「怖い」場所ではないということを知ることができたのはとても良かったなと思っています。

よく知らずになんとなく悪い印象を持っているひとだって、調べてみたらきっと、昔好きだったミュージシャンが今も、どこかのライブハウスで歌っていたりすると思うんだよね。

なんとなくそんなことを思ったので、思ったことを書いておきました。早くギスギスがなくなって、平穏な日常が戻ってくるといいね。

2019年を振り返る【ライブ編】

果たしてライブ編以外をアップできるのかはさておき。

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1/18(金)竜理長「猪突猛進!竜理長」@高円寺JIROKICHI

2/6(水)大槻ケンヂオーケンナイトニッポン4 大槻ケンヂ生誕祭オケミスSP アウトサイダー・アートツアーファイナル」@渋谷duo MUSIC EXCHANGE
2/7(木)橘高文彦&本城聡章筋肉少女帯デビュー30周年記念弾き語りAcoustic Live」@渋谷LOFT HEAVEN
2/11(月)Rama Amoeba/水戸華之介&3-10chain「69 Paradise」@吉祥寺ROCK JOINT GB
2/23(土)水戸華之介「20×5=100 LIVE」w/澄田健@渋谷七面鳥

3/22(金)竜理長「花咲か竜理長!」@高円寺JIROKICHI

4/6(土)橘高文彦&本城聡章「弾き語りAcoustic Live Tour 2019 弾き語りVS電子音楽 川口編」ゲスト:内田雄一郎@川口Shock on
4/6(土)水戸華之介「20×5=100 LIVE」w/吉田一休@渋谷七面鳥
4/12(金)UNDERGROUND SEARCHLIE「埼玉ゴズニーランド 大槻ケンヂ5ソロアルバム祝再発LIVE!」@新宿LOFT
4/13(土)橘高文彦&本城聡章「弾き語りAcoustic Live Tour 2019」@阿佐ヶ谷LOFT A
4/21(日)筋肉少女帯「ザ・シサライBlu-ray発売記念 ザ・ハル」@恵比寿LIQUID ROOM
4/28(日)筋肉少女帯「Here is your heaven!~メジャーデビュー31周年目前SP」@EX THEATER ROPPONGI

5/12(日)大槻ケンヂ(弾き語り)/橘高文彦&本城聡章(弾き語り)/内田雄一郎電子音楽)「シンクロニシティ~偶然とは思えない偶然」@岡山Desperado
5/19(日)大槻ケンヂ/橘高文彦&本城聡章大槻ケンヂ弾き語り旅2019春/橘高文彦&本城聡章弾き語りAcoustic Live Tour 2019」@長野CLUB JUNK BOX
5/25(土)水戸華之介「不死鳥~十六文~」@渋谷TSUTAYA O-WEST
5/26(日)橘高文彦&本城聡章「弾き語りAcoustic Live Tour 2019」@LOFT 9 Shibuya

6/9(日)橘高文彦&本城聡章「弾き語りAcoustic Live Tour 2019」@恵比寿 天窓.switch
6/16(日)筋肉少女帯ザ・サン 直前緊急LIVE歌舞伎町!」@新宿BLAZE
6/30(日)筋肉少女帯「メジャーデビュー30th Anniversary FINAL LIVE ザ・サン 突入31st!」@中野サンプラザホール

7/7(日)水戸華之介 with VOJA-tension「全扉端から開ける作戦'19」@北沢タウンホール
7/13(土)人間椅子「三十周年記念オリジナルアルバム『新青年』リリースワンマンツアー」@青森Quater
7/15(月)特撮ほか「EVIL LINE RECORDS 5th Anniversary FES.“EVIL A LIVE” 2019」@パシフィコ横浜 国立大ホール

8/16(金)特撮「夏のデビル~スリーストーリーズ発売記念LIVE!」@恵比寿LIQUID ROOM
8/24(土)水戸華之介&3-10chain/Der Zibet「69 Paradise」@吉祥寺ROCK JOINT GB

9/28(土)橘高文彦&本城聡章「Fumihiko Kitsutaka's 「Club DREAM CATSLE」本城聡章 55歳生誕祭~Go!Go!おいちゃん~」@GRACE BALI池袋

10/13(日)竜理長「竜理長のお好み弁当」@高円寺JIROKICHI
10/20(日)筋肉少女帯「「LOVE」リリース直前LIVE! 新曲から定番曲まで! LOVE六本木」@EX THEATER ROPPONGI
10/26(土)水戸華之介「ウタノコリ~そうだね、跳ねてみよう」@南青山MANDALA

11/22(金)筋肉少女帯「「LOVE」発売記念ツアー LOVE恵比寿!!」@恵比寿LIQUID ROOM
11/27(水)筋肉少女帯「「LOVE」発売記念ツアー LOVE渋谷!!」@Veats SHIBUYA

12/13(金)人間椅子「バンド生活三十年~人間椅子三十周年記念ワンマンツアー」@中野サンプラザホール
12/14(土)MAGUMI & THE BERATHLESS/水戸華之介&3-10chain「年末恒例!P-ROCKだよ!全員集合!! 2019年末尾を飾るポコチンロック2大スター(笑)夢の共演ツアー」@下北沢CLUB251
12/23(月)筋肉少女帯「さようなら12月23日の筋肉少女帯!~ラスト筋少1223!祝日解除により年末恒例の12月23日筋少ワンマンは今年で最後!筋少ファイナルX'masイブイブ!!」@恵比寿LIQUID ROOM

計33本。減りましたねえ。

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■4/6(土)橘高文彦&本城聡章「弾き語りAcoustic Live Tour 2019 弾き語りVS電子音楽 川口編」ゲスト:内田雄一郎@川口Shock on
■4/13(土)橘高文彦&本城聡章「弾き語りAcoustic Live Tour 2019」@阿佐ヶ谷LOFT A
■5/12(日)大槻ケンヂ(弾き語り)/橘高文彦&本城聡章(弾き語り)/内田雄一郎電子音楽)「シンクロニシティ~偶然とは思えない偶然」@岡山Desperado
■5/19(日)大槻ケンヂ/橘高文彦&本城聡章大槻ケンヂ弾き語り旅2019春/橘高文彦&本城聡章弾き語りAcoustic Live Tour 2019」@長野CLUB JUNK BOX
■5/26(日)橘高文彦&本城聡章「弾き語りAcoustic Live Tour 2019」@LOFT 9 Shibuya
■6/9(日)橘高文彦&本城聡章「弾き語りAcoustic Live Tour 2019」@恵比寿 天窓.switch

あんまり行けなかったような気がしていたけど振り返れば6/33となるとだいぶ頑張っていたのでは!?という筋少ギターズ弾き語りツアー+α。
せっかくふだん行かない場所に行くならばということではりきって観光もして楽しかったなー。小豆島よいところだった。
どの公演もすごく楽しかった(特に岡山シンクロニシティは本当になんだかよくわからない謎の感動と興奮があった)けど、もともとパスするつもりがもっとワンマンで観たい…!と思ってしまって急遽チケットを取った5/26の渋谷がなんだか大変に良かったなあ、という思い出…。

https://www.instagram.com/p/BxUZlLEnrZV/

寒霞渓、虫がとにかくすごくて若干心が折れつつ眺望はたしかにとても素晴らしかった。あとちょいちょい看板のクセが強くて笑った

https://www.instagram.com/p/BxWVLAWHUsf/

土庄本町を散策。尾崎放哉は種田山頭火と並んで自由律俳句の代表的な俳人ということで記念館には2人に関する資料も結構あった。小豆島(というか土庄)は昔からのお店も最近のシャレオツなお店もうまい具合に共存していて、観光地としても整備されているし、地方の理想的なひとつの形なのだろうなー地元の方の気質が柔軟なのかもしれない

https://www.instagram.com/p/BxXZVeqn9Em/

素晴らしきシンクロニシティ最最最最最最高でした……………😂😂😂来て良かったほんとうに来て良かった…………!!

https://www.instagram.com/p/BxYcKd3nmEW/

さらば岡山…岡山で岡山らしいものを食べられなかったので島で食べたものを上げておく。オリーブソフト→ジェラート(いちご、はっさく、しょうゆ)→しょうゆシュークリーム→オリーブ牛のローストビーフ定食。基本しょうゆとオリーブ推しであった

 

https://www.instagram.com/p/BxmYOXQhRS1/

初めての飯田線。ほんとは豊橋から秘境ゾーンもふくめて乗るつもりだったけどそれはやめて、もう一つの飯田線といえば…を目指した

https://www.instagram.com/p/BxmZBVThnRt/

で、目的地①はこちらでした✌️情報としては知ってたけどOVA実は見たことなくて、プライムビデオでレンタルできてよかった。ハッキリとは言われずとも端々から伝わってくるやつ…同じタイミングでサイクリストさんもひとり来られててカッコよかったな#究極超人あーる

https://www.instagram.com/p/BxmZcVKBxOd/

天そば美味しかった! ブルーベリーソフトもいただきました🍦(すぐ溶けるので大慌てで食べたため写真はない)

https://www.instagram.com/p/BxmZ4cthZOB/

目的地②は秘境ゾーン手前の天竜峡に定め少し散策。先週はすごく海を見たけど今週は川を見た。天気は今ひとつだったけどぜんぜん人いなくて快適。吊り橋ゾクゾクした(渡った)

https://www.instagram.com/p/BxpJ41hh3qD/

ギターズおーけん長野!ふえええええ楽しかった来てよかった……!!!!😂😂😂

https://www.instagram.com/p/BxpQVlnh9E6/

昼間は29年前?の筋少ちゃんもメンバーみんなで行ったという善光寺へ…さすがに見応えあって、なんだかんだがっつりお参りしてしまった!お戒壇めぐりもしたけどクリア(違う)できたのかよくわからなかった…たぶんさわれてたはず…史料館も貴重な仏像とかいろいろたくさん間近で見られて面白かったな〜

https://www.instagram.com/p/Bx6qqHTAhhl/

来て良かった……………………最高でした………………😭😭😭

 

■4/12(金)UNDERGROUND SEARCHLIE「埼玉ゴズニーランド 大槻ケンヂ5ソロアルバム祝再発LIVE!」@新宿LOFT

最近のソロ(つまりオケミスとか弾き語りとか)のイメージでなんか若干油断したノリで行ってしまったのだが考えたらオンリーユーとか結構がっつりパンクだったのだった。なんというか、とてもうれしい、特別なライブだったなあと思います。

https://www.instagram.com/p/BwJ8NmCHouL/

埼玉ゴズニーランドに行きたァァァかったので行ってきた!楽しかったしなんだか来て良かったな、と思った

 ■6/30(日)筋肉少女帯「メジャーデビュー30th Anniversary FINAL LIVE ザ・サン 突入31st!」@中野サンプラザホール

節目のライブはやっぱりサンプラがうれしいね。新旧代表曲勢ぞろいな(でも、決して予定調和ではない)セットリスト、圧巻のパフォーマンス、そしてなんと3年連続、今年もニューアルバムが出ます、という発表がありました。全幅の信頼をもってただただ未来の活動を楽しみにできるの、改めて素晴らしいことだったな。

https://www.instagram.com/p/BzVSvTegRvZ/

ザ・サン!筋少は最高で最高で最高だなと全身で再認識するしかない夜でした。ありがとう、ずっと大好きです、これからもずっとよろしくお願いします!

■7/13(土)人間椅子「三十周年記念オリジナルアルバム『新青年』リリースワンマンツアー」@青森Quater 

遠征のついでに観光、を今年はここにもぶち込んでいたのだった。定宿が値上がりしていて切なかったです。椅子の青森公演には何度か来ているけど一番の詰まり方だったな~。

https://www.instagram.com/p/Bz21X5egMDi/

ひさびさの椅子、ひさびさの青森!たのしかった!来てよかった

 ■10/26(土)水戸華之介「ウタノコリ~そうだね、跳ねてみよう」@南青山MANDALA

恒例秋のウタノコリ、例年の新大久保ではなくオシャレ空間MANDALAで。この日は何はなくとも「ジョンのうた」で情緒をめちゃめちゃに殴られたなっていう…。水戸さんの歌はとても強い…。

https://www.instagram.com/p/B4FNJe-AwFP/

今年はオシャレな南青山でウタノコリファイナル。最高でした👏セ…曲順すばらしかった!!笑

■11/22(金)筋肉少女帯「「LOVE」発売記念ツアー LOVE恵比寿!!」@恵比寿LIQUID ROOM

10月中旬からいろいろあってべこべこになっていた気持ちが上向いたきっかけは「LOVE」のCD発売だったと思います。それで、完全に区切りをつけられたのはこの日のライブだったと思う。未来を大切にしようと思いました。

https://www.instagram.com/p/B5LCW-zgM-B/

LOVE恵比寿とってもとってもとってもとってもとってもたのしかったです。ありがとう…

■12/13(金)人間椅子「バンド生活三十年~人間椅子三十周年記念ワンマンツアー」@中野サンプラザホール

映画化の報とか、たっくさんのお花とか、銀テープとか、賑々しく晴れやかでまばゆい一夜でありました。一番苦しかった時期を見てきた人の感慨はいかばかりか…。ドラマだなあ、バンドって。と改めて思う。

https://www.instagram.com/p/B6BIdc7g2lf/

今日という日に立ち会えたことを心から誇りに思います…人間椅子30周年あらためて本当におめでとう!!!!世界にはばたけ〜!ヽ(;▽;)ノ#人間椅子 #ningenisu

■12/23(月)筋肉少女帯「さようなら12月23日の筋肉少女帯!~ラスト筋少1223!祝日解除により年末恒例の12月23日筋少ワンマンは今年で最後!筋少ファイナルX'masイブイブ!!」@恵比寿LIQUID ROOM

毎年恒例の12月23日ライブは今年が最後ということで。とはいえ来年からもこのへんの休日にやることになっているようでしたが。1年後のことが(たぶん)決まっているって本当にうれしい。ありがたい。
気づけば曲数はずいぶん減っているんだな、なんてことも考えたけれども、このやり方を今彼らは選択しているんだな、としみじみ納得しています。つまり、激しい曲、激しいパフォーマンス、そういうものをやめることはせず、全体をキュッとさせる方針なんだなあと。そうやって一緒に歩いていけるのもまたうれしいことだよね。

https://www.instagram.com/p/B6a4eZBgOPF/

\バトルアーックス/\マノウォーじゃねえよ/\それはマノウォーだよ/なラスト1223とっても楽しかった!令和元年よきライブ納めでした!

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令和元年、つらいこともあったけどたのしいこともたくさんあった年でした。
春からまた少し生活を変えようとしてて迷い道クネクネ感が半端ないけれども、行ける範囲で、行きたいライブに行って、たのしい日々を引き続き過ごしたいね。

ありがとうございました!

「LOVE」(筋肉少女帯)ー異常で真っ当で変化球でストレートな愛のうた

今回は諸事情により初聴き時に抱いた感想を忘れかけてしまっているので、ツイートをつぎはぎしながら。ああ~こんなこと感じてたなー!とか、すでにちょっと懐かしくなっている。長い1ヵ月半だったなー。

LOVE

LOVE

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01. 愛は陽炎

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ゆったりしたオトナな音楽をやりたいやりたいと言っていたオーケンだけれど、それをできる場としてオケミス(と特撮)を得たことで、前作の「ゾンビリバー」といい、今回のこれといい「サクリファイス」といい、逆に筋少では、筋少が求められる一要素でもある、思いっきり激しいメタルを意識してやろうとしているように思う。
ライブではサビ前のどこまで頭を振るかで迷った笑。延々と振れるから…
歌詞はアートワークに採用された「ステーシー」をちょっと連想させると思うのだけどどうだろう?

02.From Now

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初聴きの印象が水戸華之介&3-10chainっぽい!ということで一部で話題だった曲。

人間ワッショイ!

人間ワッショイ!

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むしろ楽曲としては、両者が共通のルーツのひとつに持っている70年代ハードロックってことなんだろうけど、どうしても「ワッショイ!」というワードが…っていうのと(このワード自体は楽曲提供オファー元さんからの指定だったとのことですが、少なくともうっちーは、お!ってなったのでは?と思うよね)、オーケンの声の伸ばし方がすごく水戸さんっぽいと感じたんですが、意外にというか、こういうストレートにアッパーで太い感じの曲が筋少にはそもそもあんまりなかったってことなんだろうな。

歌詞は、タイアップ話が持ち上がりかけていただけあって、筋少の中ではかなり衒いのない、まっすぐな、誰が聴いても「いい歌だね!」って言いそうな内容。
でもそれだけじゃなくて、そういうまっすぐな考えを100%信じることのできない語り手のスタンスが、なんというか、安心させてくれるなあ、と思う。 


03. ハリウッドスター

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パンキッシュで、くるくる展開してゴージャスに広がっていく、おいちゃんらしい曲。
発売前に一生懸命歌詞をリスニングしようとしていて、一番聴き取れない箇所が多かった曲でもある笑。固有名詞が多いからね。ハリウッドスターに詳しくない…
生きることを、人生を映画に喩える表現は、オーケンが何度も何度も繰り返しているもので、それはつまりオーケンが自然に持っている認識なんだろうなあ。
「この世は舞台、人はみな役者」はシェイクスピアだけど、舞台と映画はまた全然別物だと思う。

とか言いながら調べてみたら「人生はシネマティック!」という映画があった。

www.amazon.co.jp

知らなかったなー。ちょっと面白そう。

「人はみな自分の人生の主役である(だから、自分の思うとおりに生きるべきだ)」というメッセージは珍しくないというか、しごく真っ当な、まっすぐな、言ってしまえば陳腐ですらある言説だけど、「でも、同時に自分は誰かの人生の脇役でもある」という視点が完全に並列に提示されるところがオーケンだな~としみじみ思います。俯瞰。
それともちろん、ここで語られる「役者(ハリウッドスター)」が、輝かしさとどうしようもなさの間を激しく行き来する、危なっかしいものである点も。

「ハリウッドスターほどじゃないだろ」=「たいしたことじゃないでしょ」は、「ワインライダー・フォーエバー」の「よくあることだよね 珍しくもないね」にも通じますね。
そういえば「ワインライダー~」もハリウッドスターたちの(しかもジョニデの)歌だったわ。

 

04. ボーン・イン・うぐいす谷

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1億回再生を目指してということで貼っておきますね。

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実は、実は、個人的には、この曲、正直、あんまり、ピンと来ていなかったりします。
キャッチーであることはもちろん認めるにやぶさかでないし、ローズっぽいエディの鍵盤がオシャレで好きだな~とかは思うんだけどね。
アルバム通して聴いた中でも、あくまで個人的にですが、うーん???という感じで消化しきれていないところがあります。
「おまけのいちにち(闘いの日々)」を聴いた時に「大都会のテーマ」に対して抱いた感覚に近い。あれはカバーだったけど。
歌詞にしても曲にしても、自分に「寄せて」聴ける要素が少ないということなのかな。

MVは面白いです。イラストかわいい。
ジャスティン・ビーバー様に見つかってバズるとよいなあ。

 

05. 妄想防衛軍

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これは、ライブで聴いて印象がかなり変わった曲。音の洪水に飲み込まれる、これもまた、今までの筋少にはあまりなかったな…!という感じの展開に圧倒された。
昇り詰めて昇り詰めて、そのままフッと終わるところも好き。ため息が出る。

妄想にとりつかれた男の戦いの歌という意味では「ワダチ」っぽさがちょっとある。
最後のオーケンの絶叫は、近年の筋少にはあまりない、狂気すれすれの、擦り切れそうな孤独な苦しさを感じさせて、でもそれがちっともわざとらしくないというか、「曲に呼ばれて自然にそうなっている」感じがするのが、すごくいいなと思う。

 

06. ドンマイ酒場

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で、ものすごい緊張感に包まれて終わったところでこれ、という!笑
この落差があるから筋少が好きだよ…!

セリフをひと言ずつ回すのとか、ラップに挑戦とかはあったけど、ここまでのガチ小芝居(???)はさすがに初めてですね。
とてもニヤニヤしてしまう楽しい曲ではあるのだけど、笑いでコーティングされた歌詞の内容は、とても辛辣でとても優しいと感じる。

「普通になりたい」という思いって、そう思ってしまう時点で「自分は普通ではない="何か"である」という認識があるということでもあるんだよね。
もちろん、ここでいう「何か」はサイコキラーでも人間モドキでもなくて、「他の人より秀でた能力を持った人」ではあるけれども、自分が人間モドキであるという認識自体が、自意識過剰だと言われてしまえばそうかもしれないわけで。
自分が凡人、もしくは落ちこぼれであることを受け入れられないから、そんなふうに自分を特別視しているのかもしれない。「凡人でさえなければよい」は、「なりたいものなど実はなくて、なりたいという欲求があっただけ」に似ていると思う。

この問題は考えすぎるとドツボにはまるのでこのへんにしておきます。
「なんだっていいのさ 生きているのなら」とも言ってくれているしね。
(まあ、それで「悩みも消えたか」は結局「わからない」わけだが…)

おいちゃんファンとしてはマスターに\キャー/するのが楽しい。
「さあ皆で歌おう~」のところは、カウンターに横並びのメンバーが肩組んでグラスを掲げながら歌ってる絵面がどうしても浮かんでしまう。
自分で絵にできなくて残念です。

 

07. サクリファイス

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めっちゃカッコイイですね……!
というのが第一印象だったし、何度聴いても、めっちゃカッコイイですね……!って思っちゃうな…。
物語から藤子F先生の短編を連想しがち人間なので生贄と言われるとどうしても『ミノタウロスの皿』を連想してしまうのだけど、たぶん関係はないです。
あと考えちゃうのは手塚先生の『ザ・クレーター』の「生けにえ」だな~。
鳥葬は『ブッダ』で出てきたのがたぶん人生で最初に知るきっかけだった。(どうでもいいマンガ語り)
メタル曲+激しくて不条理な物語+オーケンの高音域シャウトということで「パブロフの犬」に印象は近くて、パブロフも大好きなので、この曲も大好きです。

「ご褒美」という語感のかわいらしさから、なんとなく、この曲の「僕」はカタカナの「ボク」に聞こえる。
「ハードな曲をいっぱい頑張って歌ってきたからここらで休ませてよ! ご褒美ちょうだい! ああ~でもあとちょっとだけここにいなけりゃいけないのね! 酷なものだ!」という内容の歌に聞こえるね。笑

 

08. 直撃カマキリ拳!人間爆発

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初出時に、タイトル何なんだよwww最高wwwwwwってなった曲。
でもこれ、昔よくあった映画タイトルのパターンのパロディなのね。すごい時代があったものだ笑。
軽快なロックンロールで特撮(バンドではない)ソングっぽくて、左耳のおいちゃんギターがとにかく気持ちいい。あとこの曲も鍵盤がかわいくて好きだな~。
男(の心)を喰うからカマキリなのね。
最後の「終劇」まで含めてチャイニーズB級アクションコメディ的に完成されててすごくいい。誰かに勝手にMV作ってほしい!笑

 

09. 喝采よ!喝采よ!

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大好き。ドリキャスでのおいちゃん歌唱が初聴きでした。
「生まれ変わったなら普通に生きれるか どうせまたここに立つくせに」でゾクッとする。
これもまた、「ステージでしか生きられない人間の生き様」という、オーケンが繰り返し歌ってきたテーマではあるけど、この曲ではそれをすごく普遍化して描いているというか、ある程度「引いて」描いている気がする。
言葉数が多くない分だけ余白が多い、想像の余地が大きいということもあるのだろうけど、この歌には「普通に生きたい」人間モドキ的な人々が共感する一方できっと、そうではない「ステージに立つ人」の多くもまた、共感を抱けるのではないか。
それだけこの曲の主人公はとてもオーケンらしくもありつつ、すごく抽象化された存在であるとも感じる。メイクをするシーンがあるからかな。
おいちゃんが歌っても全く違和感がなかったのは、だからかなあと。

あと、私は映画「ジョーカー」も連想していました。

「ジョーカー」を観ての感想。

https://www.instagram.com/p/B3mYI9KgRkE/

「ジョーカー」バットマンを知らずに観てもよいものか独自調査を経てアメコミ好きの知人からGOサインを得たのを機に観てきました。レビューとか見る限りは、知らないほうがむしろこの作品と向き合うには良い部分もあったのかもしれない。もちろん知っていたらより理解が深まる部分もたくさんあったのだろうけど。この作品が世界で評価されているのは、もちろん構成とか脚本とか演技とかすべてがよくできている、完成度が高いということが大きいのだろうけど、この作品が作られたのは、なんか本当に、世界のあちこちに「もう限界だ」という気持ちが満ちているからなのだろうな、という気がした。いわゆる「信頼できない語り手」的な面白さとか、抑圧され疎外されるマイノリティの視点での物語であることとか、自分が好きだと感じる要素がどんな部分かは説明できるのだけど、一方で言葉にできない感情的な共感、共鳴を強く覚えた映画でもあった。ゲイリーとの1シーンで堰が切れたように泣いてしまったな…。 .この物語を自分のこととして捉えてしまう、過剰なほどに彼に感情移入してしまう、そういう人とはいろんなことを理解し合えそうな気がするけど、そういう人は、自分たちが「そのタイプ」であることは表には出さないようにして生活しているのだろうなとも思う。自分もまたそうであるように。もはや割引サービスのある日でなければ劇場で映画を観ることはめったになくなってしまったからTOHOシネマズの日を狙い、鑑賞のお供は300円のコーヒー(S)で、その後は今観た映画のことを考えながらゴチャゴチャした雨の歌舞伎町を通り抜け、1円玉を並べて眠るガード下の路上生活者を横目に見ながら帰路に着き、スーパーで見切り品を買って狭い部屋に帰る。そんなシチュエーションまで含めて、なんというか、吐き気がするほど最高の映画体験だったなと思いました。#映画 #ジョーカー #jokermovie #joker


そう…インスタの長文はよそに埋め込むと邪魔なんだ…

 

10. ベニスに死す~LOVE

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半分打ち込み半分生楽器、なうっちー作のインスト。ライブではおいちゃん(とオーケン)休憩タイムだった。
抒情的ではあるんだけどグワーッとドラマティックに展開するのではなく静かに漂って不穏に終わる感じがうっちーっぽい気がする。
映画は観たことがないです。午前十時の映画祭でやった時に観ておけばよかった。

 

11. Falling out of love

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「お別れのあと彼女はバスの中で/誰ともつながりたくなかったから」という冒頭の2行がいきなりすごく好き。
SNSでの(というかTwitterでの)つながりを私はとても楽しんでいるけれど、「誰ともつながりたくな」くなる時間は、ある。よくある。

個人的には谷山浩子さんの「終電座」をちょっと連想し、同時に、まさにこのタイミングで訃報があった吾妻ひでお先生の描く女の子の絵で想像される曲になりました。

谷山さんの曲はほんの一部しか聴けてはいないのだけど、とりあえず「終電座」が収録されているアルバム「フィンランドはどこですか?」は、とてもおすすめです。

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筋少は今のところライブで披露していない曲であり、オーケンはオケミスでやるかも、と言っているようですが、もし楽器隊のみなさんの事情とかでないのだったら、少なくともまず筋少でやってからにしてほしいな…とは思ってしまうな。私は。
だって橘高さんは、オーケン筋少の演奏でこの詩を語るのを想像しながらこの曲を書いたのではないの?と思うから。

アルバム全体をしめくくる要素がちりばめられていて、最後に「ゆらめく陽炎」で締められて1曲目に戻る、という構成は、もう、さすがだな…! 上手いな…!という感じで、まんまと喜んでしまうね。
無限にループできる。

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「LOVE」のすごいところは全曲キャッチーなところだと思う。

正直に言います。「ボーン・イン・うぐいす谷」MVが公開になった時、私は、面白がりながら、少し困惑もしていました。「これがリード曲なのか…!」と。
そして、今回のアルバムは私にとって、「Future!」「ザ・シサ」ほどには手放しで「わ~~~~~~~! 筋少すごい~~~!!」と言えるものではない可能性があるな…と、うっすら思いました。

だからといって失望したとかでは全然なくて、作品によって好みの傾向に合う合わないがあるのは普通に考えれば当たり前だし、むしろ2年連続で出したオリジナルアルバムで続けて圧倒してくれたことが規格外にすごかったのであって、今回はひとやすみでも、それはそれでもちろん良い、くらいのテンションでいました。

その直前にドリキャスで「喝采よ!喝采よ!」を聴いた時は、すごくすごく良いな…!と思っていたので、いったん上がったテンションが少しゆるやかに落ち着いていた感じですね。

仕事の都合や財政的な事情もあって(+、上記のようなテンションの動きが多少、影響していないこともなかったと思う)、みんなでLOVEを試聴したという名曲喫茶スタパでの全員集合シンクロニシティライブもパスしてしまっていたので、本当に完全にまっさらな状態で聴きました。

それで結局、1周してすぐの感想が、これです。

 「筋少やっぱりすごいわ…早合点ほんとうにすみませんでした…」という心境にならざるを得なかった。

個々の楽曲に対する感想は上で書いたとおりですが、とにかくこのアルバムに特徴的なのは、一度聴いただけで一部は覚えてしまえる、キャッチーな曲の多さだと思う。
そう感じるのがなぜなのかを説明できる知識がないのが歯がゆいのですが、その中でなんとか考えてみると、どちらかというとそれ自体トリッキーな、「面白い」と感じる楽曲が印象的だった「Future!」「ザ・シサ」と比べて、「LOVE」の曲はわりとみんな、全力で「類型的」であるように思うんです。(最後の2曲は除く)

THE・メタル! THE・昭和歌謡! THE・小芝居!(SEまで入って!)みたいな。

もちろん、なんでもありのジャンル不明ごちゃ混ぜ感が筋少の大きな魅力であり特徴なのはずっとそうだけど、1曲1曲をここまで各ジャンルに明確に「寄せて」いるのってあんまりなかった気がして。

だからこそ、混じり気がないだけ耳に残りやすくてキャッチーなんだけど、一方で筋少でしかないのは、引き続きオーケンの歌詞が冴えまくっているからである、という。
なんでもありの楽曲を歌詞でひとつの世界観にまとめているという意味では、オーケン筋少の面目躍如だなあと思う。

メタルにも昭和歌謡にも私は全然詳しくないので、もしかしたらすごく的外れなことを言っているかもしれませんが、理由がどこにあるにせよ、とにかくキャッチーだなあという印象がとても強くあります。

そういう意味では、キャッチーの極致である(キャッチーさだけを狙いに行っている感さえある)「ボーン・イン・うぐいす谷」がリード曲なのはとても納得感がある。
あと、リード曲選びについてはオーケンがナタリーのインタビューで「愛という名の欲望」のイメージ、と語っていたことですごくストンと腑に落ちました。

natalie.mu

そしてこの記事を貼って気づいたけど、やはりこのアルバムは「11編の愛の物語」なのだなあ。

2年前に「LOVE=愛」がわからない我々の気持ちを掬い取ってくれた筋少ちゃんは、今このアルバムを通じて、「いろいろ考えて集めて楽しいアルバムにしてみたよ。ひとつくらいはピンとくるんじゃない?」みたいな投げかけをしてくれているのかもしれないな。

LOVEとは何なのだ? それってやっぱり、私にとっては筋少のことです。 

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毎年この時期はマジで筋少の新譜のこと以外なにも考えられなくなっていたけれど、今年は、DL販売開始後・CD発売前に新譜ツアーが(プレリリースライブ的な扱いだったとはいえ)始まるというスケジュールでペースがちょっといつもと違ったのに加えて、吾妻先生のことと、ドクターのことがあったので、正直、例年ほど脳のリソースを割けていません。

ただひとつ書いておきたいのは、そういう状態で行った筋少のライブが最高に最高に最高に最高に最高に最高に楽しかったということです。

推しが元気に生きていて、活発に前向きに未来を向いて活動しているのって、それを自分が楽しめるのって、とてもぜいたくで幸せなことだなというのを、改めて心の底から噛み締めています。

ポジティブなエネルギー出力1000%でネガティブな人間の心の闇を楽しく歌い飛ばしてくれてありがとう。
これからも、引き続き、お世話になりますね。

 

おまけ

 ドンマイ酒場のグラスが売られてて大好評なの素晴らしいですね!

三次元の推しは(11/4追記)

ある日突然、本当に突然、この世からいなくなってしまうこともある。

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すかんちのふしぎなKey&Vo、ドクター田中が先週、亡くなったとこのほどお知らせがありました。

ライブに頻繁に通い、バンドを、ミュージシャンを積極的に追いかけるようになってから私は今年でちょうど10年です。その間、「生で何度も観たことのある人が亡くなる」は3回経験しました。

1度目は小川文明さんでした。すかんちのもう1人のキーボーディストで、もちろんそれにとどまらない偉大なミュージシャンでした。とても悲しかった。でも、闘病中であることを知っていただけに、「おつかれさまでした」という思いが強かったです。

2度目はBERAさんでした。まだ1年も経ってないですね。これはもうとにかく突然でびっくりして、いまだに実感があまり持てていないところがあります。1週間くらいポンコツ化しました。あれからいまだに電車の音源をなんとなく聴けていません。

そして今回のドクター田中が3度目です。

あまりに突然であったこと、経緯が知らされていないこと、直前にTwitterを始めていて、まさに「先週」も更新していたこと、いろんな要素のおかげでBERAさんの時に輪をかけて現実感がなくていろいろ?????って感じなんですが、何より今までと違うのは、ドクター田中が、すかんちというバンドにおける、私の、いわゆる「推し」だったことです。

スタンディングのライブではいつもドクターの前に行きました。一挙手一投足に注目して、スベりMCに笑い、隣のサトケンさんとの仲良しぶりに微笑み、リコーダーやらギターやら自由なスタイルを面白がり、メインボーカルやコーラスで目立つ曲では全力で盛り上げ、ドクター!と声の限りにコールしていました。

DVDリリース記念ライブの後で催された購入特典の握手会で、会話禁止と言われながらどさくさに紛れて大好きです!と言い、反射的にありがとうございます、こちらこそ大好きです、と言ってもらったのは一生忘れないと思います。

電車は聴けなくなったのに昨日から今まですかんちばかり聴いたり見たりしています。なんでかなあ。実感が薄すぎるせいなのか、あまりにあっさりとした事実と自分の思い入れが乖離しすぎていてその間を埋めようとしているのか、手元や記憶の中にあるドクター田中の姿を繰り返し確かめないと自分の中からも薄らいでしまうような気がするのか。

ちっともわからないけど一つわかったのは、三次元に、現実に存在する推しはある日突然、何の前触れもなくいなくなってしまうこともあるのだということでした。わかりたくなかったなー。

取り急ぎ。いろいろあったしもちろん私が知らないこともたくさんたくさんたくさんたくさんあったのだろうと思います。今はどうぞゆっくり休んでね。

私は恋人はアンドロイドよりも涙のサイレント・ムービーが好きだけど、それでもライブで何回も聴いたから恋人はアンドロイドを聴くとしばらくは泣いてしまうと思う。あと、生で聴くことは一度もなかった涙 (but) no regretも。

怪演が印象深い好き好きダーリンや、渋公でコスプレで振り付け指導してくれたSugar Sugar Babyや、みんなでギターそろえてふざけてたスローソンの小屋や、コーラス→キーボードの切り替えがカッコ良かったMr.タンブリンマンや、文明さんとの役割分担が感慨深かったレターマンやロビタも。結局ぜんぶやないかーい

もう少し詳しいことが明らかになることや、お別れ(この言葉もマジで?????という感じだけど)を言える機会が作られることがあったらありがたいなと思っています。

最後に私が一番ドクターのことばかり考えていた時期のツイートをいくつか貼っておきたい。

 「このDVD」は「結成30周年TOUR Final!アメイジングすかんち2013」。

t.co

あなたのことが大好きでした。大好きです。

 

*****

 

1週間を経て少し落ち着いたというか、混乱から抜け出して少し穏やかに向き合えるようになってきました。とはいえまだ実感はないんだけど。

人がいなくなった時に受けるショックというものは「それが予測可能だったか否か」×「距離としての近しさ」×「自分の想いの強さ・大きさ」の三要素に左右されるのだなということを感じています。今回は、というかつまり「推し」がいなくなるというのは、「近しさ」要素はゼロで「想い」要素がとても大きいという歪なケースなのだな。

ひとつ考えているのは、これは『この世界の片隅に』で晴美さんを喪ったすずさんが語っていたことだったと思うけど、生き続ける人は、いなくなってしまった人の笑顔の、記憶の「容れ物」になるのだ、ということ。

生きている人から完全に忘れられた時に、人は本当にいなくなる。

私はただの一ファンで、それも「晩年」という言葉で表現できてしまうごく近年の彼の姿しか観ていないけど、私が観たドクターは私の中にだけ、確実に存在している。それは彼がステージに立って、その最後の数年に、1人の人間を魅了したことの証だ。

だから、私には、私が観たドクターのことを絶対に忘れないでいるという役割があるのだと思った。それは彼の人生の中ではほんの一瞬のかけらたちにすぎなかったであろうし、ヘニョヘニョだったことも多いし笑、「そんなんはよ忘れろや〜」なんて言うかもしれないけれど。

忘れませんよ。ずっと大好きです。

吾妻ひでお先生のこと

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本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。
どうかゆっくりお休みください。


ここから先は、ただの自分語りです。
手塚・藤子作品で育ってはいてもSFマニアではなく、まして残念なことにロリコンでもなかった(オタクではあったけど)現在30代の人間が吾妻ひでおというマンガ家に強い思い入れを持つようになった過程と、その理由。

訃報が思っていた以上にショックで、それがなぜなのかを自分で整理しておきたくなっただけの文章です。


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1986年生まれの私は、吾妻先生がSFとパロディと美少女萌えを携えてマンガ界・(今で言う)オタク界に旋風を巻き起こしていたその時代をリアルタイムで知らない。
でもずっとその名前は知っていた。それは、もともと自分が手塚先生のファンであり、そこから派生してマンガ全般の歴史に強い関心があったからだった。

初めて「吾妻ひでお」という人物を認識したのは『七色いんこ』の吾妻先生といしかわじゅん先生を模したキャラクターが登場するエピソードだった気がするし、どういうマンガ家であったのかは高校生ぐらいから読み漁るようになった「日本一のマンガを探せ!」(宝島社)などのマンガ情報ムックや、研究書や、「『プライム・ローズ』が吾妻ひでお的なものへの対抗意識から描かれたものである」という言説などで「知って」いたにすぎなかった。
私にとって吾妻先生が「好きなマンガ家」になったのは、明確に『失踪日記』がきっかけだった。

失踪日記』が出版された2005年、私は大学生だった。マンモス大でサークルに入っていなかったので学内に友人らしい友人もあまりおらず(現在まで付き合いが続いている人は悲しいかなひとりもいない)、授業の合間に新刊・中古を問わず本屋に通いまくり、図書館に入り浸り、マンガとその関連書籍を貪るように読んでいた時期だ。
現在も殿堂入りで好きな作品、好きな作家として挙げることの多いマンガやマンガ家の多くには、この頃に出会った。
萩尾望都先生や、大島弓子先生や、高野文子先生や、大友克洋先生のマンガをこの頃はじめて読んだ。リアルタイムで『魔人探偵脳噛ネウロ 』が連載されるジャンプを毎週買った。モーニング、イブニング、ビッグコミックビッグコミックオリジナル漫画アクションコミックビームあたりを購読していた。とにかくマンガという表現の、文化の幅広さと奥深さにのめりこんだ時期だった。

それはもちろん純粋な興味関心から来るものであったのは確かだけれど、のめりこむことで現実から目を背けていた部分があったのも今思えば否定はできない。
内向的でオタク気質で根が暗い人間にとって、友人の少ない学生生活は、不安もありつつも、それなりに快適で楽しいものだったが、その後に迫ってくるのが就職活動という恐怖のイベントだった。
ハキハキと受け答えができる、明るく社交的な人間を一生懸命演じなければいけない、存在するとは思えなかった「自分の長所」をでっちあげてPRしなければならないことは大きなプレッシャーだった。

結局、見よう見まねで臨んだ就職活動に私は失敗した。わざと必修科目の単位をひとつ落とし、就職留年をする道を選んだ。
(これを許容してくれたことに関しては両親に頭が上がらないと今更ながら思う)

2005年の『失踪日記』と、2006年の『うつうつひでお日記』は、そんな不安定な大学生だった頃に読んだ。
1年留年したのちになんとか社会人になったのだが、ヒトとのコミュニケーションに慣れていない人間にとって「社会」は思っていたより結構きついもので、きついな~という生活の支えは音楽(吾妻マンガと同じ頃に出会った筋肉少女帯はその後の私にとって信仰と言ってもよいくらい大切なものになった)とマンガで、そのマンガの中で吾妻先生の「日記」シリーズは特別な存在感を持っていた。


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私は吾妻マンガにぐっと惹かれていた。もともと知識として「知って」はいて、興味もあったから、掘り進め始めると早かった。
おそらく『失踪日記』が話題になったことでこの頃、各社がこぞって重版をかけたり、過去作を復刊したりしていた。たしかその流れでハヤカワ文庫の「アズマニア」全3巻も読んだ。
これが伝説の…とワクワクしながら読んだ『不条理日記』は、パロディの元ネタが半分以上わからなかったと思う。わからなくてもなんだか好きだ、面白い、とは感じたけれど、これの意味がわかるようになりたいなあという気持ちのほうが強く残った。手塚作品と藤子作品で育っているからSF的なものに強い魅力を感じる回路はあったけど、原典にあたろうとはそれまで思ったことがなかった。

(強いていえば、大好きな手塚先生の短編集「ショート・アラベスク」のあとがきで「フレドリック・ブラウン風のショートショートです」と書かれているのを見てからブラウンにはずっと興味があったけど。閑話休題)

結局、吾妻マンガに触れたことがハヤカワ・創元文庫の海外古典SFに意識的に手を出すきっかけになった。『夏への扉』を読み、ブラウンをいくつも読んだけど、ディックやヴォネガットはそれから15年を経た今でも攻略できていない。自分が夢中になってそれらの小説を読めなかった、SFマニアになれなかったことは、ちょっとショックだった。なんとなく、吾妻先生のファンを名乗る資格が得られなかったように感じた。一方的に親しみを覚えていた吾妻先生の世界で、後追いの自分が堂々と遊ぶことを許されるには、ロリコンかSFマニアでなければならないような気がしたのだ。そうして少しの後ろめたさや劣等感も持ちつつも、それでもやっぱり私は吾妻ひでおというマンガ家が好きだと感じていた。

吾妻先生のマンガ表現がとにかく好きになった。
ヒョウタンツギやらスパイダーやらに通じるところのあるキャラ使い、キャラ化された自画像でひんぱんに自作に登場するところ、スターシステム、手足の太い人物などには、もう言い尽くされていることではあるだろうけど、初期〜中期手塚作品の直系という感じがして、自分の一番深いところに埋め込まれている手塚好き回路がビンビンに反応した。
もちろん女の子の可愛さもたまらなかったし、陰のある美少女の叙情的でエロチックな物語、いわゆる純文学シリーズの詩性にも魅了された。

そんなふうに吾妻先生の絵を、フィクションでの作風を、キャラを、世界観を大好きになった一方で、私が吾妻先生に一種特別な思い入れを持ったのは、自分がどこまでも根暗でネガティブなオタクであるからだと思う。
私は大して優しくも真面目でもないので本格的に病を得ることには今のところなっていないが、前述したような不安定な大学生〜新社会人だった頃から今でも、世の中全般をつらいものとして、でも深刻になりすぎずにとらえる吾妻先生の視点に、大げさな言葉を使うなら救われていた。

大好きだと感じる表現をする人が、バイタリティあふれる前のめり人間ではなく、内向的な、あえておこがましい言い方をすれば、自分と近い気質であると感じさせてくれるのが嬉しくて、だから私にとって吾妻先生は特別だったのだ。

「うつうつ」とした日々や、ダメ人間の自虐を描く作家はほかにもいる。
でも、吾妻先生の、自虐と、静かなプライドと、突き放したクールな第三者視点と、読者フレンドリーな読みやすい構成と絵柄と笑いが同居する作風は唯一無二だと思った。
食べたもの、読んだ本、観た番組、などをひたすら淡々と綴る『うつうつひでお日記』のテンションがとても気持ちよかった。いつ、どんな精神状態の時でも読めるのがこの本をはじめとする吾妻先生のエッセイマンガ類だった。
だから、吾妻先生の作品にはいろんな魅力があるし、吾妻先生はいろんな功績のある方だけど、私はあえて、あのマンガ絵日記たちを描いてくださったことに感謝の意を表したい。

まとめると、「根暗でつねにいろんなことが不安で賢ぶりたい手塚・藤子作品育ちのオタク」にとって、吾妻ひでおというマンガ家は本当に特別な存在だった。
自分の気質の矯正を何度も試みたけれど、もうここまで来るとどうしようもないんだろうなとも思っている。だからせめて、吾妻先生のマンガがあって良かったな、と思っています。


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吾妻ひでおを『失踪日記』で語らないでほしいという声を見ての、あれがなければ吾妻先生のファン(を名乗ってよいものならば)になっていなかった身からの声も含めての雑感でした。

あちらから存分にかわいい子を眺めたりして楽しんでおられますように。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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