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バンブツルテン

観たり読んだり聴いたり行ったり考えたり

「蔦からまるQの惑星」(筋肉少女帯)

蔦からまるQの惑星蔦からまるQの惑星
(2010/06/02)
筋肉少女帯

商品詳細を見る

1. アウェー イン ザ ライフ
2. レセプター(受容体)
3. ワインライダー・フォーエバー(筋少ver.)
4. 家なき子と打点王
5. 爆殺少女人形舞一号
6. あのコは夏フェス焼け
7. 暁の戦力外部隊
8. 捨て曲のマリア
9. 若いコとドライブ 〜80'sから来た恋人〜
10.ゴミ屋敷の王女
11.アデイ イン ザ ライフ

超久々の更新はまたもや筋少の新譜です。
私先日、6/19・20の赤坂BLITZ2デイズにて初めての筋少ライブを体験いたしまして。
その興奮冷めやらぬ状態でこれを書いています。

今をときめく浅野いにおをジャケットに起用し、
筋少史上最もオシャレなアートワークに仕上がっているこのアルバム、
なんとデイリーチャートで最高4位まで昇ったそうです。
シーズン2はあんまりセールスが振るわなかったらしいし、
やっぱりジャケットの印象って大きいんだなー。(個人的には名アートワークだと思うが)
プロモーション活動はシーズン2のときのほうが活発に行われていた印象がある。
まあ今回はエンゲキロックとの絡みもあって、そっちでの露出も結構あったので
それも影響しているのかもしれませんが。

全体の感想としては、個人的には復活後3枚の中では1番好きです。断言。
シーズン2の感想でも我ながら軽く引くほど絶賛していたんですが、
今回普通に飛び越えてしまいました。
何だコレ。コレがデビュー23年目に突入するオッサンどものやることか!(誉めてます)

キャッチーな掛け合いの曲が多いのは「シーズン2」からの流れにありますが、
一方でどちらかというと電車とか特撮とかでオーケンがやっていたような
テイストの曲も入ってきたり(8、10はそんな感じだと思う)、
かと思えばこれまでの筋少らしからぬカラッと明るくアメリカンな曲(9)もあり、
バキバキのハードロック色ももちろん健在で(4)…と
22年間の筋少の、というより筋少メンバーの音楽遍歴が余すところなく盛り込まれた
大変に贅沢なアルバムになっていると思います。
トータルアルバムとしての統一感も復活後では1番。

歌詞も、復活後は1枚ごとにオーケンの「本気度」が上がっているような気がします。
ポーランドの修道院と都会の真ん中で踊る集団アイドルを取り合わせた、
オーケンでなければ絶対書けない(書かない)内容であろう2
(久々の内田さんのハードな曲だ!歓喜!)とか、
正統的ゴシック世界をおぞましく、美しく描写した5、
ストーリー性で泣かせにくる6・9、何気なく切ない10などなど、
しっかりブックレットを読み込みたくなる楽曲ばかりです。

そして何より特筆すべきは3でしょう!
オーケンのソロプロジェクト「UNDERGROUND SEARCHLIE」で
面影ラッキーホールと一緒にやっていたあの曲。
個人的に原曲が好きすぎたので今回は不安が大きかったです。
そして実際オーバー40のオッサンたちによるラップ?セリフ?掛け合い?は
CDで聴いた時点では「うーん…w」という感じでした。
頑張ってるなあ、ほほえましいなあ、みたいな。
ところが、いざライブで聴いたら気に入ってしまいました。

なんていうか、普通にかっこよかったんですよね。
特に!おいちゃんが!それはもう!かっこよくて!色っぽくて!
もう本当に、生歌・生演奏のパワーって恐るべきものだなあと。

「基本的に生きることはアウェーである」というテーマが根底に流れ、
この世の中にアウェー感を持っている人種の共感を誘うという点で
彼らのやっている音楽にブレはないのに、
こんなにも「これまでに作らなかった」作品を次々と生み出してしまう
筋肉少女帯というバンドのパワーが空恐ろしい。

そしてこれは「何処へでも行ける切手」DVDのインタビューで
橘高さんが言っていたことだけど、
どんなことをやろうとそれが一つの「筋少らしさ」になってしまうというのは
大変な強みだと思います。
しっかりしたバックグラウンドと作曲能力と演奏技術がなければあり得ない強み。

彼らが何かアクションを起こすごとに驚かされ、喜ばされる、
そんな幸福な生活をこれからも送れることを確信できたアルバムでした。
いい日があるから、生きていこう。

さしあたり9日のリキッドルームでのツアーファイナルが楽しみすぎて鼻血出そうです。
チケット取ったはいいけど休み取れるんだろうかw