『MW -ムウ-』(手塚治虫)
MW(ムウ) (1) (手塚治虫漫画全集 (301)) (1993/01) 手塚 治虫 商品詳細を見る |
噂のアレです。
「MW」というタイトルは、「Man & Woman」の略です。
それはとりもなおさず、この作品において主人公二人がゲイ関係に
あることが重要な意味を持っていることを示しているのではないのかな、
と思うわけですよ。
今回の実写化ではゲイ設定そのものがなかったことになるらしい。
たしかに、すごく内容の濃い物語だから、映画にするとしたら
削らなければならない部分は出てくるとは思う。
でも、タイトルに関わってるような、作品の根幹を成す設定を省くぐらいなら
最初からもっと無難な作品を選べばいいじゃないのと手塚ヲタとしては
思わずにいられなかったりします。
猫も杓子も実写化な昨今の風潮は本当になんというかいたたまれない。
あ、原作そのものはエンタテインメント性溢れるピカレスクロマンです。
同性愛描写(正直美しくはないですw)に激しい抵抗を感じなければ
読めると思います。最後まで息をつかせない名作です。
映画が公開されて、それを見て興味持って原作読んだ人が
びっくりしなければ(というかドン引きしなければ)いいんだけど。