バンブツルテン

観たり読んだり聴いたり行ったり考えたり

11/7/20(水)・21(木)筋肉少女帯「春筋少桜から青葉まで!〈振替公演〉」@恵比寿LIQUID ROOM

「春筋少桜から青葉まで!」振替公演2days@恵比寿LIQUID ROOM、両日参戦してきました。
平日も平日、ド平日だったけど、行って本当によかった。

筋少はやはり自分にとってとてつもなくホームで、観る度、聴く度に驚きと涙と笑いと生きる力をくれる
他の何にも代えがたい、特別な存在であることを再認識。
サービス精神の塊みたいなセットリストにも、一瞬たりとも手を抜かずにオーディエンスを楽しませようと
手を尽くしてくれるメンバーみんなにも、本当に、感謝しか出てこない。


オーラスが定位置の「釈迦」をド頭に持ってこられ、いきなり頭が真っ白になった1日目。

封印が解かれ(笑)久しぶりに披露された「日本の米」!
あまりにもバカすぎる歌だからってことだったけど、バカな歌だけが持ってるエネルギーが確かにある!
私は蔦Qツアーが筋少初参戦だったし、20thバンドにも行けなかったので、もちろん生で聴くのは初めて。
1mmも脳みそを使わずにノれる、まったくもってたのしいアクトだった!

焦らして焦らして煽って焦らしてからの「ワダチ」。
重たいリズムが、2層の鍵盤のメロディ(ウッチーが弾くなんて!)が、照明のフラッシュが、
湿っぽく絡みつくギターが、そして、冷たく熱い(矛盾してるけどそうとしか言えない)歌が、語りが。
目が離せなかった。「固唾をのむ」っていうのはこういう状態なんだな、と思った。
なんてすごい演奏なんだろう、なんてすごいバンドを観てるんだろう、と思った。泣いた。

中盤に持ってこられた「サンフランシスコ」。
あの大ジャンプの快感を、こんな贅沢な位置で得られるなんて!
すっかりライブ定番曲入りを果たした「ワインライダー・フォーエバー」「レセプター(受容体)」、
4月に名古屋で聴いてから何かとてもライブテイクが好きになった「サボテンとバントライン」。

最後は「踊るダメ人間」で思いっきりヘドバンしてダメジャンプ、あの一体感が、やっぱり最高に好きだと思った。

普段のライブではやはりラスト近くになる「トリフィド」がド頭だった2日目。
でも、個人的には「新人」の3曲目の印象が強いので、わりと序盤に来ても違和感がないんだな。
そういえば何気にこれも、初めて生で聴いた。
武道館DVDを数えきれないほど見てて、本当に観た気になってたんだな(笑)
レア曲といえる「愛を撃ち殺せ!」、サラッと入れてくるのが心憎い。

オーケンのギター伴奏で、みんなで大合唱した「香菜、頭をよくしてあげよう」。
なんてたのしい時間!
自分のギターで誰かに歌ってもらうの夢だって、オーケンのほ学で言ってたなあ。
ちょっと入りでつまずく箇所あったけど、しっかりリズム取れてたし、伴奏として成立してた。
わりと本気で、オーケンのギターの上達ぶりに感動。いいシーンだった。
本当に、将来はギター担いでホテホテと練り歩く人になっちゃいそうだなあ、オーケン
一抹の寂しさも感じつつ。

そして、この日は「ワダチ」〜「星の夜のボート」という流れ。
深く深く沈んでいった。あの空間は、ライブハウスではなくて、夜の底だったと思う。

「ロシアンルーレット・マイライフ」で最高に盛り上がった空気の中を退場していくオーケン
そしてウッチーの「まだまだ物足りねえんじゃねえのかい!!」
おいちゃんのカウントから始まる「航海の日」は、爽やかで、熱く涼しくて(矛盾してるけどそうとしか言えないその2)、
個人的には、南ヨーロッパというか、地中海とかそういうところのイメージなんだよな。
パノラマ島は地中海の向こうにあるのだろうか(笑)

「子犬にしてあげる」でニッコニコで終演の後、
名残惜しげにおいちゃんが前方オーディエンスの手を何度も何度もしっかり握っていて、
私の手は届かなかったけど、嬉しかった。
メンバーのたのしそうな顔が、一番嬉しい。

バカバカしくて愛らしい面白MCはもちろん満載だったけど(でも比較的少なめだった!)、
いつにもまして曲の、演奏の印象が強く強く刻まれた2daysだった。
筋少の持つ多様な世界を余すところなく見せてもらった。

本当にありがとう。
そう、何処へでも行ける切手のようなバンドなんだよね、筋肉少女帯は。

8月にはROCK IN JAPAN、9月には氣志團との対バン、そして10〜11月には東名阪ツアー。
また会えたらいいね。
また会おう、その日も、ああ今夜のように。

----------------------------------------------------------------------------------------------------

いつになくポエム感あふるる日記になってしまった。
魂に直に突き刺さるような2日間だったってことですね。
それにしても、このバラエティに富んだメニューを見事叩きこなして下さった
サポートドラマーPONさんには本当に頭が下がる。
ワダチのマーチングドラム、レセプターの銅鑼にドラムソロ、カッコよかった!

【セットリスト】
■7/20                      
・釈迦
・日本の米
・俺の罪
・僕の宗教へようこそ
・中学生からやり直せ!
・ドナドナ
・ロシアンルーレット・マイライフ
・ひまわり
・ワダチ
・サンフランシスコ
・ワインライダー・フォーエバー
・心の折れたエンジェル
・イワンのばか
・子犬にしてあげる               
                        
Enc. 
・デコイとクレーター 
・アウェーインザライフ
・仲直りのテーマ 
・レセプター(受容体)
・サボテンとバントライン
・踊るダメ人間                 

■7/21                   
・トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
・ツアーファイナル 
・俺の罪
・僕の宗教へようこそ
・中学生からやり直せ!
・愛を撃ち殺せ!
・これでいいのだ
・香菜、頭をよくしてあげよう
・ワダチ
・星の夜のボート 
・イワンのばか
・ワインライダー・フォーエバー
・心の折れたエンジェル
・ロシアンルーレット・マイライフ 
・航海の日 
       
Enc. 
・猫のおなかはバラでいっぱい
・アウェーインザライフ
・仲直りのテーマ
・レセプター(受容体)
・釈迦 
・子犬にしてあげる