バンブツルテン

観たり読んだり聴いたり行ったり考えたり

2013/11/21(木)Paul McCartney 「OUT THERE JAPAN TOUR」@東京ドーム

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東京ドームで伝説を拝んできました。
終始興奮と感激の渦の中でぐるんぐるんしていた。
感情に押し流され続けた3時間でした。
以下、とにかくあの会場で見たもの、考えたことを、思い出すままに。

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・生まれて初めての東京ドームでした。
17時開場・19時開演というスケジュール、2時間も何すんだろ…ぐらいに思ってたけど、
18時ちょっと前に開場に到着した私が場内に入って物販列に並びギリギリ残っていたツアーTを買い
アリーナの席に着けたのは18:50頃でした。そりゃ入場に2時間要るわ…
本当はTug Of WarのTシャツが欲しかったなー。パンフレットは通販があるみたいですね。どうしよう。

・入場時に、チラシと一緒に赤のサイリウムを手渡される。
キョードー主催の企画だったのかな?ポールに対するサプライズということで、
「Yesterday」のときに会場をOUT THEREのテーマカラーである赤に染めましょう!というもの。
お祭りだものな!とわくわくしました。実際にダブルアンコールで見事に赤で埋め尽くされた
東京ドームは圧巻でした。あんな大会場であんな一体感を味わえるとは!

・席はアリーナEブロックの後ろの方で、生身のポールは肉眼では米粒程度にしか確認できなかったけど、
ステージ両サイドのスクリーンはよく見えました。
19時になると同時に、このスクリーンで幼少期〜青年期〜ビートルズ時代〜ソロ時代〜現在の
時系列に沿ったポールやバンドメンバーたちの写真、動画をコラージュした映像がスクロール状に流れ出す。
最後の方に、リンゴとふたりでマイクシェアしてる最近の写真がありました。

・ポールがステージに現れたのは19時20分〜30分頃かな?
1曲目は「Eight Days A Week」、そして最初のMC!
「コンバンハー!トーキョー、タダイマー!
 ニホンゴ、ガンバリマス!…デモ、エイゴノホウガトクイデス!」と日本語で言ったあと、
英語で「僕の英語が聞き取れないときは、両側のスクリーンに日本語が出るからそれを見てね」と。
そして以降、本当にポールが2センテンス以上の英語をしゃべると、スクリーン上に同時通訳が!
すっごい!コミュニケーション取ろうとしてくれてるんだなーと感激してしまった。

・「All My Loving」ド頭の「Close your eyes〜」のフレーズを聴いて、
なぜか反射的に涙が出て自分でびっくりした。ご存じのとおり感動して泣くような曲では全くない。
だけど私にとっては何か特別だったんだっけ…?と考えて、
そうだ最初に歌詞を覚えてそらで歌えるようになったビートルズの曲だったんだ、と気づいた。
おそらく中学2年くらいの頃。物心つく前から親しんできたビートルズを初めて意識的に、能動的に
「好きな音楽」として聴き始めた頃。
理屈じゃなく、記憶の奥底を揺さぶられた感じだった。

・「The Long And Winding Road」は、高校時代に部活で後輩との関係がうまくいかずもめにもめて
辛かったときに聴いて、「Anyway you'll never know, the many ways I've tried」という歌詞に
とても共感したなあというのを、今も聴くたびにいつも思い出す曲。
だけどこの曲をポールがピアノを弾きながら歌うのを聴いて覚えたのは、ただただ純粋に、
なんて美しいメロディなんだろう…という感動だけだった。曲に寄り添う記憶にライブが勝った。

・そして続けざまに「ツギノウタハ、リンダノタメデス」という一言を挟んでの「Maybe I'm Amazed」。
ぶっちゃけ私はポールソロやウィングスの真面目なリスナーではなくて、
一応「McCartney」「Ram」「Venus and Mars」「Band On The Run」あたりは一通りは聴いたけど…程度。
でもその中で、この曲の持つ、聴いてて苦しくなるような熱量はすごく好きだった。
静かな曲のようで、ほんとに熱い熱い演奏だった。また涙がとまらなくなった。

・「夢の人」、「恋を抱きしめよう」。「恋を抱きしめよう」は英語の授業で習ったっけなあ。
ジョンとの共作曲が披露されるとひときわうれしい。
「And I Love Her」は映画ハード・デイズ・ナイトのシーンを思い出す。
50年前なのか…あの映画の中のかわいいポールが50年後に日本に来て歌っているのか…と茫然。
しんとした空気の中の「Blackbird」も素晴らしかった。

・「ツギノウタハ、ジョンノタメデス。ジョンニ、ハクシュヲ!」のMCからの「Here Today」。
同様に「ジョージニ、ハクシュヲ!」からの「Something」。
サムシングは、ポール一人ウクレレ弾き語りからバンド演奏に流れ込むアレンジ。
曲の後でポールが英語で「ジョージ、美しい曲をありがとう」と言っていた。
ポールが本当にこの曲を美しいと思って、愛していることを感じるアクトだった。
とても嬉しかったのと同時に、ジョージの歌を生で聴くことができなかったのがとても残念で
切なくなった。でも、ジョージの魂はいまここに来てくれているかな?などとふと考えてしまった。

・「Being For The Benefit Of Mr.Kite!」最近ポールがやっているとは聴いていたけど、
この日も聴けた。不思議なチョイスのジョン曲。
ジョンのジョンらしさが詰まった曲だと思う。だからなのかな?
「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Bandの曲から…」と言ってやったのはこれと
「Lovely Rita」。とってもかわいい、大好きな曲で歓喜!
リボルバー〜サージェント・ペパー期のポール曲は特に好きな曲が多いんだよな〜。

・「新しいアルバムから…みんな、このアルバムを日本でNo.1にしてくれてありがとう」と言って
「NEW」から披露されたのは「Save Us」「NEW」「Everybody Out There」「Quinee Eye」の4曲。
「NEW」は私もせっかくだしとお布施気分で買ったけど、思いのほか…というと失礼ながら
すごく良くて、気に入って、何度も聴いています。ポップだけど随所でひねくれてて好きな感じ。
ポールの、とか、元ビートルの、というのを抜きにして、現役1ミュージシャンの作品として
とても好きだなあと思う。素晴らしいことだよね。

・本編ラストは「Hey Jude」、後半のコーラスはやっぱりオーディエンスが歌うんだね!
ポールが「ダンセイダケ!」「ジョセイダケ!」と分けて歌わせていて、
わーこんな普通の歌手みたいなことポールもするんだー!wとなんだかニヤニヤしてしまった。
女性代表としてめいっぱい声を張り上げましたが、女性陣弱かったね!
団塊マダムたちが照れてしまったのかなーと思った。会場ではそんなに男女比偏ってる印象なかったよー。
フェイクばりばりのポールの歌い方も熱がこもっていてとってもかっこよかった。

・アンコールは太いギターリフがかっこいい「Day Tripper」から。
「Get Back」もタイトでかっこよかった。けどこの曲はどうしてもルーフトップ・コンサートの映像が
頭をよぎるなあ。あのテイクのリンゴのドラミングがとても好き。

・ダブルアンコール、赤のサイリウムに包まれて聴いた「Yesterday」、そして
「モットキキタイ!?」の煽りから、なんということでしょう、「Helter Skelter」!!
HR/HMの源流の一つといわれるこの曲を71歳のポールが演奏するなんて…!

・「ソロソロ、カエルジカンデス」。クルー、スタッフ、バンドメンバー、そしてオーディエンスへの
謝辞を述べて、ポールがピアノで弾きだしたのは「Golden Slumbers」!!
これは、これは、あの、アビー・ロードB面後半メドレーではないですか…!
どこだかのライブ映像で見て、これ生で聴けたらたまんないだろうなあと思っていたそれを、聴けた…!
楽しいライブが終わっても、その記憶を糧に毎日を一生懸命生きるんだよと言われているような
「Carry That Weight」、そして、「The End」!
この一連の流れは、私のいくつもある一番好きなビートルズ曲の中のひとつであり、
もしかしたらビートルズのナンバーの中で一番美しい流れではないかな、と思っている。
楽しさが弾けるようなギターバトルから、「そして結局、あなたが受ける愛は、あなたが与える愛に等しい」と
ささやくように歌われるエンディング。完璧。これ以上はない。

・「ドウモアリガト、トーキョー!サイコー!チョーサイコー!」
「マタ、アイマショウ!マタネ!ゲンキデネ! See you next time!!」と言っていたポール。
年齢的なことで、最後の来日公演だろう…と誰もが思って、だからこそみんな駆けつけたんだろうけど、
そのステージで間違いなくポールは現役だと、「Paul is Live」であると、少なくとも私は実感した。
また会える日がきっと来る気がする。
日本に来てくれて、そう思わせてくれてありがとう!Thank you Paul!

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ブログ放置してる間に夏の魔物とか椅子ツアーとか筋少ツアーとか筋肉椅子とかいろんなことがあったのだけど
とりあえず昨日の想いは吐き出さないと死ぬ…!と思ったので。
ざかざかと書き殴ってみて、改めて、ビートルズの音楽は私の30年弱の人生に寄り添っていたのだと実感。
幼少期から家族の影響で聴きながら育ち、中学生の頃に初めて音楽としての魅力にとりつかれ、
以来、いつでも一番身近に常に置いていた。もはや、自分の体の一部と同じなのだな。

大学生のときに筋少に出会って、もっといろんな音楽を改めて聴くようになって、
自分にとって別格に好きな存在になるミュージシャンの共通点は「曲がバラエティに富んでいること」
であることに気付いたのだけど、それを世界で最初にやったバンドはおそらくビートルズだったし、
私が人生で初めて触れたそういうミュージシャンもビートルズなんだよね。
筋少ファンとビートルズファンはあまり重ならないけど、私の中ではこの2バンドはそこでつながっている。
メンバー4人のキャラの濃さとか、バランス感も似たものがあると思う。
そういうことを改めて考えさせられるきっかけになるライブだった。

そして、この世に遺された側のビートルとして、"Lennon=McCartney"の片割れとして、
ジョンとジョージの書いた曲を愛情をこめて、楽しんで演奏するポールの姿は眩しかった。
世界が誇る一流のスターの振る舞いというものを見せつけられた思いだった。
ポールはとてもとてもカッコよくて、素晴らしいパフォーマーだった。

もう一度言う!
ありがとう!Thank you Paul!
マタアイマショウ!

ありがとう!小学館ビル ラクガキ大会

経緯はこういうことだったらしい。
スピリッツ編集部山内さんによる小学館ビル落書き大会の経緯まとめ

話題になり始めた時点で見に行きたいなーと思っていたのですが
内部を一般公開してくれるということで、この機を逃すまいと、本日行ってまいりました。
9月に小学館のサイトで写真を公開予定らしいので、ちゃんとしたのはそこで見るとして、
とりあえず個人的にテンション上がったラクガキたちを。

10時半ごろに小学館本社ビルに到着し、整理券配布会場となっている6Fまで階段で移動。
ここですでに、いろんなラクガキに励まされながら向かう。

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整理券配布会場は、コロコロやスピリッツの編集部があったフロア。
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真造圭伍さんっぽい。なんとなく。

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無事14:15集合の整理券を受け取り、一旦外に出るため階段を下りる。
ここの壁にもきっちり描かれてます。
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教育的配慮を欠かさない感じが児童マンガらしい。イイネ!

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そうだったのか。

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で、しばし神保町をぶらぶらして時間をつぶし、改めて会場へ。
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1Fのロビーと地下の通路を各10分ずつ観賞。写真撮影はOKだけど動画は禁止。
というわけで、限られた時間内でみんな一心不乱に写真を撮りまくる。

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あさりちゃんの下の長文は藤田和日郎氏。

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島本和彦さんによる00ナンバーズ!

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夜回り先生、誰が描いたんだろう?タッチからすると芳崎さんかな?

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菜月ちゃんがかいがいしく働いていた。

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浦沢さんの線、迷いがなさすぎる…すげえ

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ドアにDr.テンマが!

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チャクラ懐かしすぎて涙が…ナナちゃんかわいい。

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BASARA!

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テラさんまでいらっしゃった。ラムちゃんはいろんな人に描かれていたなー

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激ヤバ!!と指さされている先の壁は…

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あ〜る君だあああ!!!!そしてともだち!!

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右側のほう。A先生の手になるQちゃんに魂抜けてる炎尾くん。

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もう一方の壁に鳥坂センパイ

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…を背に振り向くと、柱に成原博士が!

10分の時間が経過し、地下へ案内される。
その途中の壁にももちろんラクガキいっぱい。

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児童マンガファミリー勢ぞろい感。

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すみれちゃん。

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今度は原秀則さんの。石ノ森チルドレンだったんですねえ

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武富さんもいた。またチョイスが渋い。

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失恋ショコラティエ』も!このソータにはときめいちゃったよね…

B1通路はこんな感じ。

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すみれちゃんは結構いろんなところにちょこちょこあらわれていた。

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斯波さんもかいがいしく働いて(?)いた!いい場所取りましたね〜。

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芸が細かいというかなんというか

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鬼太郎も人気でした

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ラクガキといえば相合傘だよねーしかし誰が書いたんだwww

ここでも10分はあっという間に経過。
一通り堪能し、外から改めて。
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エドガーは松田奈緒子さんだそうです。

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まだまだいっぱい写真は撮ったのですが、個人的に思い入れのあるあたりを上げてみました。
軽いノリで始めた企画があれよあれよという間に規模が大きくなって、
あんまり準備期間もない中でのイベントとなったのだと思いますが、
人の配置とか動線とかよく配慮されていて、とてもスムーズでした。大手出版社、さすがだな!

小学館への作家さんたちの想い、現役の若手〜中堅作家さんからベテラン作家さんたちへの想い、
「マンガ」というものに対する熱量でむせ返りそうな、幸せな空間でした。

見に行けてよかった!マンガが好きでよかった!

2013/7/19(金)水戸華之介&3-10chain(feat. 橘高文彦)/扇愛奈とFoo-Shah-Zoo「CLUB Que 夏ノ陣 2013 -RETURN TO NATURAL VS SPECIAL-」@下北沢Club Que

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ついに!ついに!筋少以外の場で演奏するおいちゃんを観ることができる!
そして、今年の不死鳥に演奏で参加はできなかった橘高さんをゲストに迎えた
3-10chainを観ることができる!
発表のあった時点からただならぬテンションであり、
さらにこのライブが筋少デビュー25周年記念企画・「筋少拡散波動砲」の一環であるとわかってからは
お祭りムードも手伝って、たいへんに楽しみにしていた一夜でした!

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チケット発売日に店頭に行けずプレイガイドで取ったので番号は遅め。
でも、Queは横に広くてフロアが傾斜になっているため後方でも見やすいので、安心して臨みました。
客入れBGMはウッチーチョイスくさい(笑)昭和の歌謡曲の数々。
開演時間10分ほど過ぎたところで、ウッチーが一人ステージに登場!

「えー、こんばんは。今日は、最初から最後まで出ずっぱりの、内田です。
 出ずっぱりということで、まずは前説に出てきました」
Queのイベント「夏ノ陣」に乗じて筋少のお祝いをする(「人の褌で…褌を…アレ?」)という
今回のライブの趣旨を、ウッチーらしいのんびりしたペースで語ったのち、
「しばし御歓談を」と言って去るw

あまり間をおかず、改めて先攻のFSZこと扇愛奈とFoo-Shah-Zooのメンバーがステージへ!
下手にウッチー、下手側後方にキーボード、中央に扇ちゃん、上手側後方にドラムセットと河塚さん、
そしてそしてなんとも珍しい、上手前方に我らがおいちゃんが陣取る!
(この登場時、照明の具合でおいちゃんの髪が赤く見えてすごくびっくりした)
筋少でのゆるふわ愛されパーマではなくストレートの髪が乱れて顔を隠していてセクシー!

合間合間にFoo! Shah! Zoo!のコーラスが入る、FSZのテーマ曲からスタート。
フレミングの法則の手の形で応じました!たのしいー!

2曲やったところで扇ちゃんからごあいさつ。意外とあっさりMC。
次のブロックのMCでは、おいちゃんが「…しゃべんないの?(笑)」と自ら振るw

Twitterでもなにやらわちゃわちゃしていらっしゃったあだ名の話に。
扇ちゃん「あのー、私この間までギャルバンをやってまして、結構キャピキャピしてしまうんですけど、
意外とみなさんのほうがキャピキャピしていらして…(笑)一番盛り上がる話題があだ名の話っていう」
おいちゃんがなぜか突然「愛奈はん」と言い出したのを受けて、
扇ちゃんが「そんなん言うたらトシはん・ユウはん・あじゃん様ですわ〜」とか言った結果、
なぜか河塚さんの「あじゃん様」だけ定着したという(笑)
おいちゃん「俺ちょっと二人で『おいちゃん・あいちゃん』っていうの思いついて、
自分で結構気に入ってるんだけど(笑)」か、かわいい…!

そしてあじゃん様が考えたけどマネージャーさんに激怒されるのでNGとなった
扇ちゃんのあだ名候補が発表されたり、ひとしきりわちゃわちゃ。と、
ウッチー「…終わった?バンドやろうぜ」
まるで貴公子の「君たちロックの話をしろよ!」発言!w
きっと普段もキャピキャピしてるのはウッチー以外の3人で、
暇なウッチーはその間ドラクエのことでも考えてるんだろうか、などと思った。

扇ちゃんの曲は予習していなかったので詳しくは書けないのだけど、
けっこうわかりやすくパンクな曲から転調だらけの曲、歌謡曲っぽい曲などなど
バラエティに富んでて面白かった。
おいちゃんのギターは最初は筋少でもおなじみの白っぽいストラト?だったと思うけど、
途中から初披露の、キラキラとグリッター感あふれるオレンジ色のギターに替えていて、
これがすごく似合っててかっこよかった!(スーパーソニックという機種らしい)
筋少ではあまり見ない・聴かないようなプレイもいっぱいで、とにかく新鮮。
低めの色っぽいおいちゃんコーラスもたっぷり、これが扇ちゃんの激しい歌声とも相性良くて素敵。

面白いなあ…としみじみ思いながら楽しんでいたところで、
扇ちゃんがおもむろに「実は私は、妄想がすごく好きで。
人生の8割ぐらい妄想でできてるんじゃないかと思ってるんですけど。
筋肉少女帯の曲で、まさにそんな私にぴったりの曲がありました。
これ…カバー?っていうのかなあ?だって隣に作曲者いるんですけど!w」
と、おいちゃんが誇らしげに挙手!

妄想!筋少!おいちゃんの曲!つまり…!
「それでは、筋肉少女帯の曲で、『妄想の男』!」
コールを合図に鳴り響くおいちゃんのカッティング!
わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

心を病んで妄想にとりつかれた男が主人公のコミカルでありつつも痛々しいこの曲、
オーケンは詩集「花火」のコメントで確か「嫌な歌詞だな。嫌いだな」みたいなことを言っていた。
筋少ライブでやる曲を決めているのは基本的にオーケンだから、
たぶん、これから、筋少のライブで聴ける可能性はとても低い曲。
(「リルカの葬列」と同じような位置にある曲なのかなーと思っている。
オーケンが精神的にいちばん危うかった時期の曲で、思い出したくもないんだろうなーと。
個人的にはすごく好きな曲なんだけれどもね…リルカみたいなメロディラインが作れるのは
「音楽を知らない」オーケンならではだったんじゃないかなーと思う。閑話休題

そんなレアな曲を、扇ちゃんはしっかり自分のものにしてド迫力で歌いこなしてくれて、
おいちゃんのふっといギターの音がかっこよくて!もう!最高!

大盛り上がりのままさらに数曲やって、FSZは終了。
すっごい…すっごいものを見た…!と興奮状態で転換を待つ。

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後攻・3-10chainはいつもの「Horror」をSEに登場。
1曲目はちょっと久々に聴く気がする、「ハーイここまで」
パアッと空間を明るくする、大好きな曲。サビで手を挙げるのが気持ちいい。
続いて「Spin Spin」。これはライブでは初めて聴いた。
2ndをあまりアルバムとして聴いてないので最初一瞬戸惑ったけど、ノリがよくてたのしい。
さらに畳みかけてくる重たいリズムは…「D.K.H.」!これも大好きだけどライブではたぶん初!
本来物騒な単語にポジティブな意味づけをしてしまうこの曲は、
勝手に『暗殺教室』のテーマソングにぴったりだなあと思っていたりする。
途中、水戸さんが「ヘーイヘイヘイヘーイヘイ!」とオーケンがよくやる学園天国を挟んできて笑う。
叫んで暴れて、すでに汗びっしょりになってしまった!

ここでようやく「こんばんはワレワレです!!」
水戸さん「えー今日は、ウッチープロデュースということでね。大丈夫?ウッチー疲れてない?w
今日のライブはタイトルにVSってついてるけど、戦いません!
こんな、選挙の直前の日本が大変な時に、戦っている場合ではないだろうと!
ウッチーは平和の象徴だから。オノヨーコかウッチーかってくらい平和の象徴だから」
ウッチー「…あ、そう」
水戸さん「そういうとこ、昭和天皇っぽくていいよね。昭和天皇が平和の象徴かは別としてね(笑)」
そのあと何かひとしきり昭和天皇ネタでわちゃわちゃ。

筋少25周年でめでたいですけど、今日は俺にとってもかなり大事な節目のライブで。
何かというと、エレカマニアをやめてまた何か新しいことしよう、って思ったとき…だから、
95年頃?に買って使い始めたシュウウエムラのアイライナーを、今日、使い切った!!」
「全然減らなくて、夜中寝てる間に小人さんが補充してるんじゃないかと思うくらい
減らなかったけど、ちゃんと使い切った!
みなさん、春は遠からじですよ!ていうか、夏真っ盛りだけどな!w」
という強引な(しかし客は腹筋崩壊)流れで「トーカラジ」
水戸さんソロ名義のリリースだったけどすっかり3-10の曲として完成してるなー。
「我ら陽気に!」\ノリコエール!/のコール&レスポンスは元気が出る。
さらに、同じく「ヨキコトキク」の収録曲から「命の重さ」。おお、この曲もやるんだ。
重い歌詞だけど音自体は良いリズムでノリやすいんだな。

七面鳥での100曲ライブでやってみていい感じだった曲です、と「月に抱かれて」。シブい。
続いて一転して明るく「100万$よりもっとの夜景」、そして「君と瓶の中」
おなじみの昭和のアイドルな振り付け、語り部分での水戸さんのお約束のパフォーマンスも
堪能して大盛り上がり!

ここで「いやー、今日も仕事した!アイドルとして一仕事したところで!
スペシャルゲストをお呼びしましょう!橘高文彦ーーー!!」
ということで、我らが貴公子・橘高さんが登場!いつもより髪の毛がふわふわしてない(笑)

水戸さん「いやー、すごいね。華やかだね。その華やかさたるや、Queの枠をはみ出しているね!」
本当に、下北沢Queという空間の、しかも下手側に橘高さんがいる違和感!w

橘高さんとやるのはもちろん「不死鳥Rec.」に収録の「誰だ」
クレジットが間違ってボーカルだけになってしまっていた件について
「半分はお前らが悪い!だから、すみません、という気持ちで聴くように!」という言いがかりMC(笑)
ファンキーなリズムに体が動く動く!
橘高さんの激弾きとがっつりビブラートの効いた歌声もすばらしい!

そして、「それでは、1兆曲くらいある俺のレパートリーの中でも7,8番目くらいに定番の曲をやります」
アンジーかな?でくのぼうか糞溜野郎あたりかしら?と思ったら、
「日本を印度に!」
まさかの水戸さんのコール!!
条件反射で\しーてしまえ!/とやりつつえ?え?えええ!?と泡食っていたら、
「おい、ちゃんとやれよ!俺の持ち歌の中でもド定番だぞ!」とゴリ推す水戸さんwww
結局、「日本を印度に!」\しーてしまえ!/を3回やって、いつもの橘高さんのリフが入る!
これもこの夜限りのスペシャルなパフォーマンス!水戸さんボーカルの「日本印度化計画」
間奏ではきっちり貴公子は25周年記念ピックをばらまき、
水戸さんはここでも「ヘーイヘイヘイヘーイヘイ!」まで忠実に再現w
いやあ!たのしすぎる!!

その盛り上がりのまま、「最後の曲です!ボランティアじゃねえぞーーー!」と、蝿の王様」
橘高さんと澄ちゃんの美しすぎるギターバトルを存分に味わいつつ拳を上げて大暴れ、
たいへんなテンションで本編が終了。

アンコールに応えて、3-10メンバーが登場。
「みんなで歌います!」と「ファンタジック」。ちょうど聴きたいなあと思っていたので嬉しかった。
自分にとっては栄養剤みたいな曲で、歌詞を噛み締めながら、口ずさみながら聴き入る。

そして、「じゃあ最後なので、もっとみんなで歌います!みんな出てこーい!!」
というわけで、この日の出演者が全員ステージに勢ぞろい!狭くて大変そう!w
何をやるんだろう?天井裏かな?と思ったら、
「じゃああとは、ウッチーにお任せします!」と振られたウッチー、
「よおーし!ベースなんか弾いてられっか!ちょっと君、ベースを弾いてくれ!」と
橘高さんにベースを持たせる!(思わず\ええーーーーー!!/の声を上げるオーディエンス)
ギターヒーローにベースを弾かせてウッチー自ら歌うは、またしても筋少ナンバー「俺の罪」
ちょっとこれもう楽しすぎるんですけど!

歌い終わって橘高さんからベースを受け取ると、今度は演奏しつつウッチーが順にメンバー紹介し、
紹介された人から楽器を置いてはけていく。
ギター・ギター・ギター・そしてドラム…と一人ずつ音が減っていき、
最後に残ったウッチーが「内田雄一郎でした!」と言ってひとりベースで〆。
大歓声の中、ニヤリと笑いながら去るウッチーがステキだった。

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いやあ。想像以上に楽しすぎた。
ただでさえ楽しい3-10のライブとおいちゃんの筋少以外の活動ということでレア感満載のFSZ、
期待値は確かに高かったんだけど、それに加えて筋少の曲を3曲もやるというのは予想外だったし、
それを扇ちゃんもあじゃん様も水戸さんはじめ3-10メンバーもすごく楽しんでくれてるのがわかって、
筋少25周年のお祭りが周りのバンドマンたちにとってもお祭りになってるんだなーと
とてもうれしく、幸せな気持ちになった。
この今回のライブの幸せ感は、中心にウッチーがいたおかげかなー。人徳というか。
完全に内田に始まり内田に終わるプチうっちー祭りだったものな。
9月の本当の「うっちー祭り」は、一体どうなってしまうのか!

とにもかくにも、一緒にお祭りを、パーティーを、どんちゃん騒ぎを楽しめるこの1年は最高だ!
筋少拡散波動砲、なんて素晴らしい企画!
もっともっと、出来る限り、いろんなライブに参加していきたい!

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【セットリスト】
扇愛奈とFoo-Shah-Zoo(オフィシャルFBページより)
・Foo-Shah-Zooのテーマ
・ココロジュース
メガネロック
・ひねくれて藤沢
・ピープルパープル
・どこか平たいトコで
・三日月ゲシュタルト
・妄想の男
・再起動スイッチ
・エレベータアガール
・お風呂

水戸華之介&3-10chain
・ハーイここまで
・Spin Spin
・D.K.H.
・トーカラジ
・命の重さ
・月に抱かれて
・100万$よりもっとの夜景
・君と瓶の中
・誰だ (w/橘高さん)
・日本印度化計画 (w/橘高さん)
・蠅の王様 (w/橘高さん)

Enc.
・ファンタジック
・俺の罪(セッション)

海!温泉!幕末!初夏の下田・南伊豆ふらり旅

まったりと温泉に浸かる以外はあまり何もしない、ゆる〜い旅がしたい…
温泉地なら、史跡が豊富な伊豆がいい…
そんな思いをここ数年抱えており、唐突に思い立って実行に移しました。
6/29(土)〜6/30(日)、1泊2日の下田・南伊豆ぶらり旅の記録。

東京から特急踊り子で揺られること2時間半、伊豆急下田駅に到着。
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まずは、下田駅から歩いてすぐのロープウェー乗り場から、寝姿山へ。
遊歩道に沿って「寝姿ブルー」といわれる真っ青なアジサイを筆頭に、
いろんな植物がずーっと植えられていて(自生しているのもあるのかな)たのしい。

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寝姿ブルー。どうでもいいけどネーミングが戦隊ヒーローっぽすぎます。
山頂付近には縁結びに霊験あらたからしいお寺「愛染堂」、下岡蓮杖にちなんだ写真博物館あり。
一応どっちも覗きましたが、写真館の方は特に、もうちょっとどうにかしようがあるのでは…
と思ってしまった。予算削られてんだろうなー

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山頂付近からの眺め。

下山して、お昼は駅周辺の海鮮系のお店で駿河丼をいただく。

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生しらすンマーイ!伊勢えび汁もンマーイ!!満足!

一休みしてからはガイドブックでも頻出のペリーロードをふらふら歩いたり、
ちょうどあじさい祭り最終日であった下田公園をふらふら歩いたり。
正直、ここはちょっと拍子抜けする感じだったかなー。こんなものかな、という気もするけど。

その後バスで下田駅へ戻り、再びバスでこの日の宿へ向かう。
宿泊したのは「南伊豆 休暇村」。
景色が良くて温泉入れて驚くほどの値段でない宿ということで探したのですが、正解だった!
目の前が弓ヶ浜海岸で、間に松林が挟まるので海がよく見えるというわけではないのですが
窓を開けておくと涼しく、潮騒が聞こえるのがとても良かったです。
チェックインしてから遊びに行こうかと思ってたけどすっかりくつろいでしまった。

食事はバイキングにしました。
気軽に土地のンマいものを好きなように食べられて満足!
肝心の温泉も、一応露天もあるそこそこ大きな浴場でまったり。
調子に乗って整体まで頼んじゃった。気持ちよかった。

翌朝もバイキングで食事を取り、チェックアウトしてから、弓ヶ浜から海沿いを散策。

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海だ!何も変わってなーい!

ここから徒歩圏内の「タライ岬」という所が絶景ポイントだったようなんですが
向かう道の草生え放題っぷりに残念ながら途中で挫折。

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けもの道の途中から海を望む。たどり着きたかったなあ…

ひとしきり運動した後は、バスで伊豆半島の最南端にして南伊豆随一の景勝地・石廊崎へ。
遊覧船で解説を聞きながら、奇岩や美しい島々、そして青い海を堪能。

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ほんっとに!海が!エメラルドグリーン!!
松島に行ったときから思ってて今回確信に変わったのですが、
私は島とか岬とか海とか眺めるのが好きな人なんだなあ。

遊覧船から見えた石廊崎灯台にもせっかくなので向かってみる。
この山道にもアジサイや、あまり見かけない亜熱帯っぽい植物がいっぱい生えていてたのしい。

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途中、朽ち果てた遊園地というか商業施設的なものの跡地に遭遇。
廃墟だ!ワンダーJAPAN物件のにおい。

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この「石廊崎ジャングルパーク」というやつの構内にあたるよう。
確かに「チュウチュウトレイン入口」とかいう看板もあったな〜。

石廊崎灯台自体は、年に数日の一般公開日以外は中に入れないそう。
灯台を越えてさらに歩き歩き…

ついに伊豆半島の最南端に到着!

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岩肌に嵌め込まれたような石室神社。不思議。

再びバスで一気に下田駅まで戻り、一休み。
もうちょっとだけ時間があるなあと、駅から20分ほど歩いて玉泉寺へ。
ペリー来航後、ハリスやヒュースケンが在日大使として駐在したところ。

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このへんの知識は完全に手塚治虫陽だまりの樹』が元になっている私ですが
だからこそ下田の数ある史跡の中でも玉泉寺はなんだか身近に感じられる場所で、
実際に行ってみて、あの作品の、ひいてはその時代の空気が残っているようなたたずまいが
とても良いなあと思いました。
ハリス記念館の展示物も充実していて見ごたえあった。

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玉泉寺境内のアジサイ

下田駅に戻り、駅前の足湯「開国の湯」でくつろぎつつ旅のおさらい。
かなり熱めですが慣れるとじんわり気持ちいい。

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蓮台寺吉田松陰寓居跡に行けなかったのが心残りなので次は是非行きたい!

ハリスさんの牛乳あんぱんや温泉まんじゅうを買って、再び踊り子号で東京へ。
肩の力を抜いてくつろぐことも、興味のあるもの・自分のテンションが上がるものを求めて歩くことも、
バランスよくどっちも楽しめた良い旅でした!
翌月曜になんだか個人的に嬉しい知らせをたくさん聞いたりして、
パワーチャージするとよいことがあるものだな!と思いました。

たのしかった!海と温泉と歴史の旅シリーズ化しそう!

2013/6/2(日)すかんち「30th TOUR Final LIVE DVD発売記念 ファンタスティックすかんち2013サバイバル」@赤坂BLITZ

忘れえぬ奇跡の一夜となった2013年2月9日渋谷公会堂
あの公演を収録したDVDの発売記念ライブ!この日をとても待っていた!
しかも、会場物販で購入するとメンバーとの握手会に参加できるというではないですか。
14時過ぎくらいから並んで、DVDとTシャツを購入。整理番号は51番。

事前にROLLYのツイートで、この日のライブのセットリストは
1st「恋のウルトラ大作戦」から3rd「恋の薔薇薔薇殺人事件」までの間の楽曲に限定されること、
ドクターの歌うコーナーを増やすこと、さらには一部曲目までがアナウンスされるというw
ドクターの歌といえば「恋人はアンドロイド」しか聴いたことがなかった身としては、
否が応にも期待が高まるというもの!

前回のツアーではっきりと自分がドクター好きであることを認識したので、
迷わず上手3列目あたりに陣取る。

開演時間少し過ぎた18:15頃、メンバー登場。
「栄光のロックンロール☆キング」という、いきなりレアな曲で幕開け!
ヘビーなリズムと男くさい歌詞とコーラスが印象的だけど、Shima-changの曲なんだよねえ。
そして近年のライブではレアな曲でもきっちりノれるオーディエンスがすばらしい。

ちょっと珍しい?黒のジャンプスーツのROLLY、マッドハッターなポンプさん、
蛍光ピンクのシャツ姿が眩いサトケンさん、柄シャツにネクタイにシルクハットの文明さん、
そして我らがドクターは黒Tシャツ・黒パンツ・アフロ・グラサン・若干黒塗り?wで
さらなるキャラ迷走っぷりをうかがわせる。

「今回は、初期3枚の曲だけから演奏するということで、大変緊張しております!」とROLLY
次の曲も、初めてやるんじゃないか?と始まったのは「魅惑のYoung Love」
続けて「恋はB・O・M・B・E・R」!ファンファーレのようなイントロのギターがかっこいい!
原曲ではROLLYのギターとドクターの鍵盤によるバトルが繰り広げられている間奏が、
今回は文明さんも加わった三つ巴の展開に。すごいすごい!

ここでお待ちかね、ドクターコーナー。
大歓声で歓迎されるドクターは、なぜかお母ちゃんキャラでラップ風に何か語りだす(笑)
「あんたらいくつになったんや?年を聞いてるわけやない、ちゃんとしなさいって言ってるの!」
「わかっとるやろ?そんなふうにワーーーって誰かが構われてるとき、一番やきもち焼くの誰や?」
ROLLYのことらしい)
ROLLY「今まで何年も、『恋人はアンドロイド』で熱唱していただきましたが!
今日はこの曲で熱唱していただきましょう!」と、「大逆転〜涙の卒業写真」
もちろん上手のオーディエンスはコーラスもばっちり。
高音部はところどころ苦しそうだったけど力の限り熱唱してくれました。

続けて、「いつもなら1曲で終わりにするところなんですが…今日はしっかり働いてもらいます!」と
「涙のサイレント・ムービー」!!
個人的にすかんちで好きな曲ベスト5に間違いなく入る楽曲で、
聴けたらいいな〜と思っていたので、うれしさに悲鳴をあげてしまった!
さわやかで切ないメロディに偏執的な歌詞、
モノクロ映画の中の光景が目に浮かぶようなROLLYのギターソロ。

次の曲も、大変にめずらしい曲で…と「秘密の24時」
80年代歌謡曲っぽさ(イメージです)がいい。コーラスはもちろん大合唱。

そして、「星空のジュリエット」!わーマニアック!だけどドクター好きにはたまらない展開!
ミドルテンポの甘ったるい、そしてやっぱりどこかで聞き覚えのあるメロディに
ベタベタな歌詞がのる、すかんち真骨頂のひとつだなーと思う。
「♪蔦のからまるヴェルサイユ…」と歌うドクターが見られただけで満足です。

待ち合わせのメッカだった…というおなじみのMCからの「109で待っててよ」
と、間奏で、あの羽根つき車いすに乗ったShima-chang登場!
「♪恋はバッチリなの バッチリなの バッチリいたします〜」のフレーズをしっかり歌ってくれたー!

「今回、Shima-changには自分の足で立つという課題を与えた!さあ、どうだ?」
オーディエンスが見守る中、Shima-changが立ち上がった!!
「立ったぜ〜!!」と、大盛り上がりの中、「危ないから座るぜ〜!!」(笑)かわいい!
ちょっとだけだったけど、本当にShima-changが立った…!

続いて、「好き好きダーリン」へ。
そうだよね、初期ナンバーでShima-changといえばこのスペースオペラははずせないよね。
感極まってしまったのか、ちょっとShima-changの歌が詰まる場面はあったけれど、
演奏は相変わらずのクオリティ。ドクターパートもばっちり。

Shima-chang退場後、「すかんちにはいくつか10分くらいの大作がありますが…その中のひとつです」と、
ボヘミアン・ラプソディーⅡ」
超ヘビーなこの曲、CD音源よりずっと迫力があって惹き込まれた。

ROLLY「すごいタイトルやねえ…『イエスタデイⅡ』とか『ラブ・ミー・ドゥーⅡ』みたいなもんやね。
何考えてつけたんやろ?」
(発売当時の雑誌「PLUM」に掲載のインタビューによると、
「クイーンⅡ」に入ってそうな曲だかららしい)

思いっきりLed Zeppelinなリフからの「ラヴレターの悲劇」が終わると、
文明さんとドクターがギターを構え、すっかり定番となったブルー・オイスター・カルトコーナーに。
「スローソンの小屋」。みんなすっごく楽しそうだ〜!
そのまま、メドレー的に「ハロー・エブリバディ」に突入!
サビでは手を振りながら合唱。楽しいしなんだか解放感があって気持ちいい。

まだまだ歌っていただきます!と、帰ってきたドクターの部屋、「涙の転校生」
音源ではボーカルはROLLYが取っていたけど、今回はドクターがギターをかき鳴らしながら歌う。
この曲ももちろん初めて聴いたからうれしかったんだけど、ひとつだけ不満だったのは、
Bメロのシンセのブラスっぽいフレーズがなくなってしまっていたこと!
あれは結構この曲のポイントだと思うんだけどなー。

ROLLY「ドクター田中の涙シリーズ、聴いていただきました…青春ですね。
次の曲も、まさに青春真っ盛りな感じやね!」と、「炎のロックマシーン」
「1975年はレコード棚の中にあった…」というフレーズから始まる歌詞が好き。

ポンプさんの「ひとーつ!…左にハゲがある」という口上から、「快傑!笑い仮面」
これ、05年のライブDVDの特典映像のEggmanでのライブ風景がめちゃくちゃ楽しそうで、
ぜひハコで聴いてみたいと思っていたのでうれしかった。すごい盛り上がりだった!

ROLLYの「最後はこの曲で…」という言葉にオーディエンスから\えーーーー/の声が上がると、
「言われなくなったらおしまいやね」とw
初期3枚に限定してしまったから、ここでマジックポーションとかできない…など呟きつつ、
本編最後は「ボクはジーザス」!猟奇な歌詞とノリノリな演奏と、しつっこいエンディングがたまらん!

退場時、ドクターがサトケンさんに手を引かれて出て行ったのが面白かったw仲良しね。

We want すかんち!コールに応えて、アンコールでメンバー登場。
今回改めて、1枚目から3枚目までの楽曲をやろうとしたら、
1曲の中にいろんなネタが詰め込まれていて、難しくて、ノリにくい曲が多い!
デビューしたての若い頃は、お客さんに厳しかった。
それがだんだん優しくなって、「一緒に楽しみましょう」という感じになってきたのね、と。
このへんは筋少の曲に関してオーケンが時々言うことと似てるなーと思った。

「次の曲も、1stアルバムの曲ですが、時代を反映していますね…
『♪図書館でも 本屋でも 郵便局でも見かけた』って、今これらの場所あまり行きませんよね!
さらに『♪柴田恭兵が好きなのも知っている』って。(笑)」
というわけで、「恋のショック療法」
「♪あなたは誰なの〜」のShima-changパートはドクター+オーディエンスの合唱で対応!

続いて、「恋の1,000,000$マン」
2番に入る前にリズムだけになり、オーディエンスに一通り歌わせておきながら
結局ちゃんとROLLYが歌う、という前のツアーの大阪であったくだりが今回も(笑)

「では、もう一回彼女を呼び込みましょう!Shima-chang!!」
ROLLYのコールでShima-changが舞台に再登場…のはずが、なかなか出てこない。
あれ?という感じになるステージ上。どうやらROLLYがやらかしたらしい(笑)

「…すんません、ここで1回下がるんでした!」おーーーーーい!!www
いいや!もうやっちゃおう!というわけで、若干ぐだぐだな中にShima-chang登場!

今回は、自分の足で立つという課題をこなしたShima-chang
次は何をしましょうかね?とにかく、武内さんにはどんどん人前に出て刺激を受けてもらって、
回復していってもらおうと思う、とROLLY
そんで我々の方がそのうち衰えていって、最後には武内さんが一番元気になってるかもねwとも。

最後はやっぱりこの曲、「恋のマジックポーションで〆。
去り際にドクターが「今夜の感動は、東京ドームを超えた!」とか言っていた。
(後で調べてみたらファンモンの解散コンサートだった…知ってて言ったのかは定かでない)

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終演後しばし待機ののち、場内で握手会がありました。
500人以上(会場購入者全員かな?)が並ぶということで、
流れ作業的に順番に握手していく感じで、じっくり話ができるとかではなかったのですが、
Shima-chang、文明さん、ドクター、ポンプさん、ROLLYのメンバー全員と握手させてもらいました。
(このとき、Shima-changと右手で握手してしまって、後で気付いてわりと後悔…)
勢い余ってドクターに「大好きです!」とか言ってしまったが、
ドクターは「ああもう、こちらこそ大好きです!」と返してくれて、
予想外に紳士的なリアクションにちょっと驚きつつ惚れ直した!
ROLLYは、しっかり目を見て力強く握手してくれた。ステキだ。

ロビーに飾ってあったアニマルすかんちドール。超絶カワイイ。
有志のファンによるプロジェクトチームの作品だそうです。

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帰宅後、光の速さでDVDを開封。一通り見て涙が止まらなかった。
ライブ映像自体のカメラワークとか編集が凝っていて
(コーラスのところで画面4分割になったりとか)素晴らしいし、MCもほとんどノーカットだし、
そのMCのところに都度メンバーのインタビューが挟み込まれる構成が良い。
そして、そのインタビューの中では、ドクターからの衝撃の告白が。
これはぜひDVDで見てほしいので書かないけど、すっごくいろいろ考えさせられてしまった。
同時に、今、5人編成(+サトケンさん)のすかんちというバンドを観られることは
本当に奇跡なのだなあ…と。

あの事故は不運だったけれど、
たぶん、おそらく、「Shima-changを応援しよう!」というメンバーの気持ちが
今のすかんちに結束力をもたらしているし、ドクターのモチベーションにもつながっている。
そうやって一つの目標のもとに団結しているバンドの姿はとてもカッコイイし、
ずっと見ていきたいなと改めて思った。

今後もすかんちから目が離せません。
JOIN ALIVE人間椅子と犬神サアカス團の対バンと被ってしまったのですが
もしすかんちが午前中の出演とかだったら、ハシゴも辞さない考えでいる次第。

05年ライブDVDのMCでROLLYは「あんまり頻繁にやると、来なくなるくせに…」と笑っていたけど、
今のオーディエンスはやればやっただけ行くよ!いくらでも頻繁にやったら良いよ!と思う。

楽しくて貴重な一夜だった。
We want すかんち

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【セットリスト】
・栄光のロックンロール☆キング
・魅惑のYoung Love
・恋はB・O・M・B・E・R
・大逆転〜涙の卒業写真
・涙のサイレントムービー
・秘密の24時
・星空のジュリエット
・109で待っててよ
・好き好きダーリン
ボヘミアン・ラプソディー?
・ラヴレターの悲劇
・スローソンの小屋
・ハロー・エブリバディ
・涙の転校生
・炎のロックマシーン
・快傑!笑い仮面
・ボクはジーザス

Enc.
・恋のショック療法
・恋の1,000,000$マン
・恋のマジックポーション

2013/5/25(土)水戸華之介「不死鳥〜十全」@Shibuya O-West

3-10chainを中心に、縁のあるゲストを呼んで過去から現在まで、
時代やユニットに関係なく水戸さんのレパートリーを演奏するイベント、不死鳥。
水戸さんがアンジーでメジャーデビューしてから25周年となる今年、不死鳥もちょうど10回目。
これはたのしいお祭りになるに違いない!

当日券若干枚数販売、ほとんどソールドアウト状態のO-WEST
開演時間10分ほど押して客電が落ちると、スクリーンに何やら映像が映し出される。
「不死鳥10年の記録」的なやつで、第一回の短いダイジェスト映像が流れる。
えらくまっとうな…と思ったら、「第二回 ゲスト:ローリングストーンズ」の文字がw
ストーンズのライブ映像に、変な踊りをする水戸さんが合成されていて爆笑!
そのまま、まともな不死鳥映像とかわりばんこに超豪華ゲスト出演の不死鳥映像が流れ
(さだまさし、サブちゃん、マイケル!www)、最後に水戸さんの「イッツ・ショータイム!」
SE(「星暮らし、歌暮らし」の「Mc〜喜びをもたらす者」のバックの音だと思う)で
3-10メンバー+藤原プロ登場!
スクリーンが上がると、そこにはむちむちの女子ダンサー2名を従えたサムライ衣装の水戸さん!
かっこいいー!

アンジーの初期パンクナンバー「祈り」で幕開け。一気にフロアが詰まる中必死で拳を上げる!
続けて、これはレアな「サムライSKA」
個人的にこれが入っているアルバム「黄金時代」をあまり聴いていなくて、
最初なんの曲だかわからなかったのですが、たのしかった!
「♪腹切りもへっちゃらへっちゃら」のダンサーさんたちの踊りがかわいい。

さらに水戸さんのコール「All the young!糞溜guys!!」で、「すべての若き糞溜野郎ども」
\糞溜野郎!/と絶叫し、手を振りながら\かーねーもなーいーこーねーもーなーいー/の大合唱!
このあっけらかんと世を拗ねてる感じが大好き!

「こんばんはワレワレです!」とおなじみのご挨拶。
「25周年ってことで、おかげさまで久々の超満員。
 前回満員になったのは20周年のときで、お前らはどれだけキリのいい数字が好きなんだ!」
「5って中途半端じゃない?四捨五入でも微妙な立場だよ?」と笑わせる。

続いては「ロケットが飛ぶだろう」
あ、3-10の曲もやってくれた、とちょっとうれしい。
ライブで聴くとサビの盛り上がりの直前のタメが気持ちいい。

ここで、最初のゲストを呼び込む。
「俺達のギターヒーロー、ワジー!!」
わじーは着物姿の正装で登場。
「水戸ちゃん、25周年おめでとうございます!」
「水戸ちゃんはデビュー当時からの先輩なんでね!
 オジー・オズボーンと水戸ちゃんに呼ばれたらどこへでも行きますよ!メイクも似てるし!」
「いやー俺もね、冒頭の映像で始まるあたりはオジーの影響だから、共通項あるんだよね…ないよ。」
ノリツッコミw

わじーが初めて不死鳥に出たときにやった曲をやりたい、ということで「夜と男と運命の魔の手」
アンジー再結成時のアルバム「@」の収録曲。
疾走感のあるメロディに切ない詞でわじーのギターがハマる。
「ファンキーなナンバーを」と、音源では橘高さんが参加している「誰だ」

続いて、不死鳥Recでもわじーが参加している「ゴルゴダ」
いきなりAメロからボーカルもわじーで驚く。
間奏で澄ちゃんとのツインリードで聴かせるフレーズが泣かせる…。

そしてわじーを残したまま2人目のゲスト、オーケンが登場。
オーケン「なんか知ってる顔ばっかりで、ライブのゲストに出に来た気がしないよぉ!w」
大槻はどんなに付き合いが長くても数ヶ月合わないと人見知りをする。大丈夫か?と水戸さん。
「大丈夫だよぉ、わじーとは最近白髪鬼っていうのやってるの。あ、内田さん!内田さん…久しぶり?」
ウッチー「一昨日会ったよ!」

水戸さんは、今回ぜひオーケンと一緒に「ミミズ」をやりたかったのだけど、
「生物としてのミミズが生理的に受け付けないレベルで嫌い」という理由で断られた。
で、蠅ならいいということでこの曲になりました、と「蠅の王様」
かっこよかったけど、オーケンの歌う「ミミズ」聴いてみたかったなー。

「ウタノコリ外伝で出てもらったときにやって、いい感じだった曲を」と、
「31のブルース」「ヘイ・ユウ・ブルース」を合わせて演奏。
オーケンわじーはここで退場。

続いて登場したのは恭一さん。もはやゲストというか、ほぼレギュラーw
今回の出演で、出演回数が元メンバーのみのんちょさんを超えたらしい。
そんな恭一さんを迎えてやる曲は「ナイタラダメヨ」
レゲエ風アレンジで、のんびりした雰囲気は残しつつノリが良い。

そして、水戸さんと同じようにスクリーンの後ろから現れたのはMAGUMIさん!
P-ROCKのテーマの合唱から、間髪いれず「ラクダの君は砂漠のマドンナ」
この曲、うまく言えないけど、ねっとりしたメロディにMAGUMIさんの歌声がすごくハマる!
続けざまに「I LOVE YOUー!!」のコールで「天井裏から愛をこめて」
えーこんなとこでやっちゃうなんて贅沢!
レピッシュの2人ももちろん息ぴったりで、賑々しく大盛り上がり!

大歓声の中、恭一さんとMAGUMIさんが退場。
「完全にできあがってしまったね!」と水戸さんw
MC。デビュー25周年といってもあまり実感はない。
大人になっても、自分が子供の頃に想像していたほど大人にはなれないのと似た感覚。
25年経って、昔みたいにガンガンやりたいというのも、そうでもないというのも、両方ある。
ただ、今回25周年記念ということで、是非やろうと思ったことをやります、と。

始まったのは「ミミズ」
オーケンが全力で拒絶したw、アンジーでも随一のダークなパンクナンバー。
ポゴダンスでフロアが揺れる!
そして、「分解マニア」「\10」「バンビはどこだ」「バラノシュラバ」と、
怒涛のレアなパンク曲から「ミミズ」に戻るメドレーに。
すごかった…!ここまでパンクな水戸さんを、3-10を見たのは初めてで、すごく驚いて、圧倒された!

大暴れの後は、風船が舞う「100万$よりもっとの夜景」「猛き風にのせて」と優しいナンバーで。
今回25周年。次は50周年だ!的な流れで、オーディエンスに向けて「俺より先に死ぬなよ!」と水戸さん。
すごく心強い言葉だったなあ。
そんなメッセージが込められた「袋小路で逢いましょう」で本編終了。

アンコール。激しいメニューだったけど、まだいけるのか!?と
「掃き溜めの街で歌い始めたチンピラ達の新しいメルヘン」
ダンスナンバーを一発!と「でくのぼう」。これもダンサーさんたちの踊りがかわいかったー。

ダブルアンコールでは、出演したゲストを順番に呼び込み。
そして、「今日たまたま近くでライブをやっていて、彼はとても律儀な子なので、
わざわざ来てくれました!橘高文彦!」
なんと、この日X.Y.Z.→Aのライブと被ってしまって出演予定のなかった橘高さんが、
clubasiaから駆けつけてくれました!

X.Y.Z.→Aの衣装のまま、ただしギターを持たずに現れた橘高さんにオーケンが大笑い。
橘高さん「イヤほんと、オレ今回のアルバムもまさか歌うとは思ってなくて…
何様だよ!って感じだよね。みんな、『歌いに来た』っていろんなところで書かないでね!w」と苦笑い。

ちょっと、みんな記念撮影しよう!とオーケンが携帯を構える。
大槻も入れよ!という水戸さんに
「おいらはいいよぅ〜、最近写真撮るとみんなに老けた老けたっていわれて…」とブツブツw
このときの写真は「個人的に待ち受けにする!絶対ブログに載せない」とか言ってたけど、
筋少の大ブログに上げてくれてます。

そしてアルバムと同じように、橘高さんを含めた全員での「素晴らしい僕ら」で大団円。
恭一さんが差し出してくれたギターでちょっとだけ弾けた橘高さん満足そうだった!w
そしてクラッカーの紙テープに絡まってギターが外せなくなり、
スタッフさんに救出されるわじーがかわいかった。

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楽しかった。
水戸さんの原点はやっぱりパンクにあるんだなということを再認識した。
わたしは3-10chainを先に聴いてからアンジーを聴いて、
もともとパンクというジャンル自体得意じゃなかったので、
どちらかというと3-10や、アンジーなら「窓の口笛吹き」以降のアルバムが好きだったりするのだけど、
そういう好みを超えて、初期衝動みたいなものに突き動かされて生まれたのであろう楽曲たちの持つ
エネルギーってすごいな、と思った。

水戸さんの音楽については、一度じっくりと考察をしてみたいな。

【セットリスト】曲順は違うかも。
・祈り
・サムライSKA
・すべての若き糞溜野郎ども
・ロケットが飛ぶだろう
・夜と男と運命の魔の手
・誰だ
・ゴルゴダ
・蠅の王様
・31のブルース〜ヘイ・ユウ・ブルース
・ナイタラダメヨ
・ラクダの君は砂漠のマドンナ
・天井裏から愛をこめて
・ミミズ〜分解マニア〜\10〜バンビはどこだ〜バラノシュラバ
・100万$よりもっとの夜景
・猛き風にのせて
・袋小路で逢いましょう

Enc.
・掃き溜めの街で歌い始めたチンピラ達の新しいメルヘン
・でくのぼう

・素晴らしい僕ら

2013/5/12(日)「Ozzfest JAPAN 2013」@幕張メッセ

話題沸騰のオズフェス!参戦してきました。
人間椅子出演の報を受けて12日の1日券を取ったのだが、
そのあと1日目にももクロちゃんの出演が発表され、
これはもしかしてワジー出るんじゃないか…?と思っていたら案の定。
奇跡のコラボレーションを目撃できなかったのが非常に残念ですが、
ちょっとバタバタと多忙だったので券あっても1日目行けなかっただろうな。

仕事をえいやーとやっつけてから14時ごろ入場。
できればムックは観たかったので残念でしたが、とりあえず腹ごしらえと水分補給をして、
ライブ鑑賞エリアへ。

14:00 AA=【BLACK STAGE】
名前しか知らない、ミチロウさんのトリビュートに参加してたなー程度の知識しかない状態で後方で拝見。
どうしてもメロディがある音楽が好きなので、なるほどなあ…という感じ。

14:40 Steel panther【PURPLE STAGE】

待機中も、隣のステージの演奏が聴こえるし、モニターで観られるので良かった。
スティールパンサーはビジュアルも曲もベタベタな80年代アメリカンメタルっぽい感じ
(正確に知らないのでイメージですが)で、なんていうか、筋少の元ネタだなあ…的な笑いが。
「オッパイヲミセテクダサーイ!」とか、日本語をふんだんに取り入れたアホなMCもしていて
エンタメバンドだなあという感じ。椅子のセッティング中に楽しめて良かった!

15:35 人間椅子【BLACK STAGE】

そして、万感の思いで見守る椅子のステージ。
セッティング中からオーディエンスのテンションはだだ上がりで、サウンドチェック時に圧縮があるほど。

おなじみのSE「此岸御詠歌」で登場。
1曲目は「相剋の家」!イントロのコーラスから大合唱で胸が熱くなった。
こういう激しくリズムが変わる、複雑な展開は椅子の真骨頂の一つ。個人的にも大好きな曲。

研ちゃんの「オズフェスト、この良き日を記念いたしまして…『死神の饗宴』」というタイトルコールから、
ヘビーでドロドロした曲調に研ちゃんのコブシの効いた歌声が印象的なこの曲に。
間を空けず、続けて「深淵」に。これもめまぐるしく展開する、振れ幅の大きい長尺曲。
静かなイントロから速いパートに切り替わる瞬間のカタルシスがすごいんだよなあ。

ワジーのMC。
「平成とともに歩んで参りました人間椅子。バンド生活25年、おかげさまで、
ついにこうして幕張メッセのステージに立つことができました!」
「これからも、気持ちの悪い曲をどんどんやっていこうと思います!」からの「人面瘡」
初期の代表曲も来るだろうなーとは思ってた!終盤の変拍子になるところが気持ち悪くて好き!
続けざまに「針の山」。私は見えなかったんですがダイバーがいっぱいいたらしい。
(椅子でダイブて!www)

最高潮の盛り上がりの中、ステージを後にする椅子のメンバー。
けれどそこへ自然と「人間椅子人間椅子!」コールが沸き起こりました。
胸熱い光景だった。

終演後、しばし放心しながらツイッターを覗くと、なんと「人間椅子」がトレンド入りしていたという。
正直びっくりした。と同時に、何か大きな動きの予感におののいた。

しばし再びの腹ごしらえと休憩タイムののち、
ついにこのイベントのヘッドライナーを拝みにブラックステージへ。

19:20 Black Sabbath【BLACK STAGE】

サバスのアルバムは「パラノイド」しか聴いたことがない、
椅子のもっともリスペクトするバンドである、ブラック菩薩の元ネタである…という知識しかない
クソ素人な状態で臨んだのですが、すっごく楽しかった!!
わりかしドロッとしたロックなのにエンタメ感溢れるステージングは、
まさに自分が大好きなバンドたちと同質のもので、
オジーはやはり彼らにとってのカリスマなのだなあと思った。
トニー・アイオミの渋カッコイイギターも素敵だったのだけど、やっぱりオジー。
あんなによく動いて、よく煽って、よくしゃべるキャラだったとは思わずちょっと驚き、
でもロックシンガーならではのサービス精神がすごくて、
オーケンみたいだなあ…としみじみと思った。
橘高さんが「大槻は日本のオジーだ」って言ったの、わかるなあ。
一分の隙もなく楽しい時間を提供していただいた。観ることができてよかった。

まんまと物販でサバスのアルバム(4th)を買い、幕張を後にしました。

ちょっとほんとにアワアワしてて直前まで行けんのかこれ…?って思ってたけど、
本当に行けて良かった。
椅子の歴史が変わる瞬間に立ち会えたのだろうなと思うし、
椅子が出演したそのステージでブラック・サバスを、椅子と一緒に目撃したというのは、
本当に信じられないことだった。

椅子の出演が発表された日のTLの大騒ぎっぷりをしみじみと思い返しつつも、
でも、このフェスはどう考えても椅子が出るべきフェスだったなと思う。
椅子にオファーしてくれただけで、オズフェストジャパンは正しかったと言いたい!

良いフェスだった!